アルバイトの履歴書を書くとき、履歴書には「本人希望欄」というところがありますが、何を書けば良いのかは今ひとつわかりづらいのではないでしょうか。
「希望と言われても特にないし・・・」「どんな希望でも書いてよいのか？」「何を書けばよいのか？」など、迷ってしまうところではないかと思います。
どんなことを書いているのかというアンケート結果とともに、記入する内容について見ていきたいと思います。
【質問】
バイト応募する時の履歴書の本人希望欄を使ったことはありますか？
【回答数】
ある：57
ない：43
「使ったことがある」という人が57％と半数以上
アンケート結果では、「使ったことがある」という人が57％と半数以上になっています。
・学生ですので、主にこの日はこういう講義があってこの時間帯は出られないですとか、長期休暇中の出勤が可能であるかどうか、面接のときに聞かれる前に、採用係の人の目に先に触れるように書くようにしています。アルバイトの採用で一番重要なのは時間帯だと思うので、希望欄には主に出勤時間関係の事を書いています。（20代／女性／学生）
・シフトのだいたいの希望を書いた。自分の希望というよりは、たくさんシフトに入れるというアピールをした。（20代／女性／学生）
・バイト先の業務内容が三種類あったので、自分がどの業種をやりたいのか示すために使った。（10代／男性／学生）
・大学の授業の関係で出られない日、時間を記載するのに使用したことがあります。（20代／女性／学生）
・ダブルワークの関係で、勤務できる時間と日数が限られていたため、勤務できる時間を記入しました。（20代／女性／学生）
・土日勤務可能と書いておくと採用率が上がると聞いたので書いていました。（20代／男性／学生）
主に書かれているのは、勤務可能な日や時間帯、シフトの希望などとなっています。中には休日や夜間勤務が可能なことを、自己アピールの一環として記入している人もいるようです。
使ったことが「ない」という人も43％と半数近く
一方、使ったことが「ない」という人も43％と半数近くいました。
・なんとなく自分の希望を伝えることに抵抗があるため。バイトに受かって慣れてきたら希望を伝えたらいいと思ったので。（20代／女性／学生）
・どういう事を書けば良いのか、また厚かましい事を書いてはいけないと思い、空欄で出しました。（20代／男性／学生）
・希望があれば面接の際に直接言う方がいいと思いそのようにしていました。 そのため基本的には「御社の規定に従います」とだけかいていました。（20代／男性／学生）
・本人の希望欄を特に使ったことはないです。何か持病などあれば使ったかもしれません。（20代／女性／学生）
・時給や環境等を見てそのバイトに応募しているので、こちらから最低限希望することは特にないからです。（10代／男性／学生）
・バイトの勤務条件やシフトなどの詳細をこちらから申し出るのは確かにした方がいいのかもしれませんが、まずはバイト先に採用されることが先決であり、勤務条件等は採用後に調整しようと思っていました。（20代／男性／学生）
・そもそも本人希望欄に何を書くべきかわからなかったので使ったことないです。（10代／女性／学生）
回答を見ていくと、そもそも希望がない、自分の希望を言うことに抵抗がある、何を書くべきなのかがわからない、などの答えがありました。
本人希望欄は勤務条件に関することを書くための欄
履歴書にある「本人希望欄」は、一般的には勤務条件に関する希望を書く欄です。勤務可能な日数や曜日、時間帯などの勤務シフトに関すること、複数の職種や勤務地が募集されている場合は、それに関する希望などを書きます。学生の場合は、授業やテスト日程との関連、長期休暇期間の希望なども書いてよいでしょう。
基本的に、希望があればきちんと書いておくべきですが、すでに募集条件で示されている内容に反する希望などを書いたりすることがないように、事前に調べられることはしっかり調べた上で書くことが必要でしょう。
あまり身勝手なことばかりを書き過ぎない
希望はきちんと書くべきですが、あまりにもあれこれと細かな条件を書き過ぎることは、自己中心的、扱いづらいなどの印象につながりますし、相手の事情を考えていないということでは失礼にあたります。履歴書に希望として書く内容は、最低限譲れない希望だけにしておくことが賢明です。
また、希望がなかったとしても、ただ空欄のままにすることや、「なし」「特になし」などの書き方は、やる気が伝わらず、相手にとってあまり良い印象にはなりません。良くあるのは「貴社規定に従います」というような書き方になりますが、必ず何か一文は書いていく方が良いでしょう。
また、「長い期間働きたい」「早朝や遅い時間帯でも可」「シフトの融通が利く」など、相手から前向きな姿勢と捉えてもらえるような希望を書くのは、良いことだと思います。
■調査地域：全国
■調査対象：【職業】学生
■調査期間：2016年09月09日～2016年09月23日
■有効回答数：100サンプル
■協力会社：ウィルゲート
・人事コンサルタント
・ユニティ・サポート代表
SI企業にて開発SE・リーダー職を務めた後、同社内で新卒及び中途の採用活動、人事制度構築と運用、社内研修の企画と実施、その他人事関連業務全般、 人事マネージャー職に従事。2007年2月に「ユニティ・サポート」を設立し、同代表。以降、人事コンサルタントとして、中堅・中小企業を中心に、 豊富な実務経験と管理者経験を元に、組織特性を見据えた人事制度策定、採用活動支援、人事戦略作りの支援など、人事や組織の課題解決・改善に向けたコンサルティングを行う。パートナー、サポーターとして、クライアントと協働することを信条とする。
