今日もバイトお疲れさまです。バイトにもいろんな職種がありますが、あなたの職場には特殊な能力を持つおばちゃんはいませんか? 名づけて「スーパーおばちゃん」。もしこんなおばちゃんがいたら、仕事が劇的にはかどるかもしれません。
熱湯をもろともしないパワーハンドを持つおばちゃん
「うどん屋でバイトしてるのですが、60℃くらいのお湯でどんぶりを洗いまくるおばちゃんがいます。確かに汚れはよく落ちるけど、私には絶対ムリ……」(21歳・女性)
熱いお湯を使い続けていると、何か特殊な化学変化が起こって手の皮が分厚くなるのでしょうか。謎が謎を呼びます。
時をかけてパンを届けるおばちゃん
「パン屋でバイトしてたんですが、みんな同じルートで配達してるはずなのに、あるパートさんだけ異常に配達が早いんです。パンの仕上がりが遅れても、そのおばちゃんに配達してもらえばギリギリ間に合う、みたいなことがよくありました」(23歳・男性)
おばちゃんだけ「どこでも〇〇」を使ってたんでしょうか。遅刻しがちな私にもその能力を授けて欲しいです。
皿運びマシーンと化すパワフルおばちゃん
「私が働いているファミレスはオフィス街にあります。ランチの時間帯になると、そのおばちゃんは、両手にハンバーグ皿を5つくらいのっけてフロアを走り回ります。キッチンに運ばなきゃいけない料理がたくさんあっても、私が取ろうとする前にすかさず『運んできます!』とテキパキ動いて、若い私より全然元気……。でも休憩室では、おっとり話しかけてきてくれる優しいおばちゃんなんです」(19歳・女性)
忙しい環境がおばちゃんの能力をここまで高めたのでしょうか……。恐るべし人類。繁盛店にはぜひともいて欲しいおばちゃんです。
これぞプロ! 表と裏の顔を使い分けるおばちゃん
「都内の某デパ地下にあるおそうざい屋さんの店長は、バイトへの指導は超スパルタ。でもどんなに険しい顔をしていても、お客さまが来られた数秒後には『いらっしゃいませー!』と笑顔になってる。その笑顔と気さくな対応で、毎日買いに来られるお得意さんがいたり、有名人がお忍びで買いに来てくれたりするから侮れない。そのプロ根性には恐れ入ります」(22歳・女性)
店頭という名の舞台の上では、決して裏の顔は見せない……これぞ真の商売人! 売上不振のお店に大型助っ人としてトレードされて欲しいです。
まるでアイドル!? とにかく売りまくるおばちゃん
「コンビニで働いていた時、『めっちゃ売りまくるおばちゃん』がいました。恵方巻き、うな重、クリスマスケーキ、おせちなど、季節・商品問わず売りまくってて、『3日で70個』とか驚異的な予約数を取ってきてました。どれだけ支援者がいたんだろう……」(21歳・女性)
異常に顔の広いおばちゃんってたまに地元にいますよね……営業力だけじゃなくて情報収集能力もハンパないひとが。おそろしや。
さて、あなたが見かけたことのある「スーパーおばちゃん」はいましたか? 「そんな人は周りにいない」と思っているあなたも、その隣にいる同僚が、意外と特殊能力の持ち主かもしれませんよ……。
イラスト:とげとげ。 文:大矢幸世