履歴書には写真を貼り付けるのが一般的です。履歴書に書き方のマナーがあるように、写真についても守るべきマナーがあります。例えば、スナップ写真を切り取って貼り付けるのはマナー違反です。これらのマナーはアルバイトだけではなく、学校への入学願書や入社試験の提出書類にも共通して使えます。気を付けるべき写真マナーのポイントについてここでしっかり確認しておきましょう。
【目次】
履歴書写真の基本
まず、履歴書に添付する写真は以下の4つの要件を満たしている必要があります。
縦4cm×横3cmのサイズ
履歴書にはこのサイズで枠が書き込まれていることも多いので、その枠に合わせた大きさに切り出しましょう。自分で切っても良いのですが、写真店などにある専用のカッターを使うとコーナーも直角になり、正確なサイズで切り出すことができます。
撮影から3カ月以内
できるだけ最近のものを使うのが基本です。写真店で証明写真をお願いすると、ネガを保存してもらえる場合もあるのですが、撮影から3カ月を過ぎたものは使わないようにしましょう。
背景は水色または白色
これも証明写真の基本ですが、背景には余計なものが写り込んではいけません。写真店や証明写真自動撮影機で撮影すれば、水色または白色の背景になります。
無帽・カメラ目線
証明写真では、表情がまちがいなくわかることが重要です。そのため、帽子はつけないことが基本です。できれば、アクセサリーなども外してください。また、正面を向いて、視線はレンズに見るようにしましょう。
履歴書の写真撮影する際服装選びのポイント
履歴書用の写真撮影時の服装には細心の注意を払いましょう。男女別で以下の注意点を守ってください。
男性の場合
アルバイト先でスーツを着用する場合はスーツでの撮影が基本です。スーツの色は黒か紺にします。シャツは白かクリーム系にして、派手過ぎないネクタイを着用します。撮影前には、鏡を見てネクタイの歪みがないか、シャツの襟が整っているかをチェックしましょう。応募先がスーツを着用する職場でなければ私服でも問題ありません。白や淡いカラーのトップスだと清潔感のある印象になります。襟付きだとさらにきちんと見えるのでお勧めです。コンビニなどカジュアルな服装で良い場合でも、できるかぎり印象のよい服装をこころがけるようにしましょう。
女性の場合
男性同様に仕事上スーツを着用するアルバイト先についてはスーツを着用して撮影をするようにしましょう。黒か紺のスーツに白いブラウスが基本です。アクセサリーは外したほうが無難です。なお、高校生など制服がある学生の場合は制服で撮影します。撮影前には、校章などが所定の位置からずれたりはずれたりしていないか、必ずチェックしましょう。 男性同様に、スーツ着用の職場でなければ私服で撮影しても問題ありません。白やパステルカラーのシャツやブラウスなどシンプルで清潔感のある服装がいいでしょう。アパレルショップなどファッションセンスを見られるバイト先もあります。その場合はショップのブランドを着用したり、雰囲気にあった清潔感のある服装をこころがけましょう。
履歴書の写真に良い髪型とは?
見る人に好印象を与えるためには、服装に加えてへアスタイルも重要です。それぞれのポイントをしっかりおさえて撮影をしましょう。
男性の場合
男性はほどよい短髪がおすすめです。長めの場合は、ワックス等で自然にまとめましょう。
女性の場合
女性は前髪が目や眉にかからないようにすると表情が明るく見えます。分けるか横に流すとよいでしょう。ジャケットの襟を覆うほど髪が長い場合、後ろで1つ結びにするとすっきりとまとまります。さらに、
女性の場合は髪型だけではなくメイクもポイントになります。清潔感を意識したナチュラルメイクで撮影に臨みましょう。
撮影時のポイント
プロに撮ってもらうのではなく、自分で撮影する際には光環境に注意しましょう。裏技としては、レフ板の代わりに膝上に白い紙などの光線を反射できるものを置くと表情が明るく撮れます。また、椅子の高さを調整して、視線とレンズが水平になるようにしましょう。この角度がずれると印象の悪い写真になることがあります。
履歴書写真のNGなパターン
以下のような5つのケースは履歴書添付用としては不適切ですので注意してください。
寝ぐせ・無造作ヘア
証明写真は、決まったフォーマットに合わせて撮ることが求められます。髪型を整えた状態で撮るというのもそのひとつです。清潔感が感じられるヘアスタイルで撮りましょう。
髪をワックスでガチガチに固め過ぎ
何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」です。どのような整髪料を使うかは個人の自由ですが、証明写真用のヘアスタイルには、それなりの制限があります。履歴書を見る人の立場になって、好印象を与えるにはどのようなヘアスタイルがよいのか、常識の範囲内で考えましょう。
上目遣い・見下す視線
上目遣いや、見下ろす視線は、本人にそのつもりがなくても、見る人には好印象を与えないものです。撮影の際には、椅子の高さやカメラの位置を調節して、視線が水平になるようにしましょう。
口がへの字・歯をみせて笑う
口元は表情の印象に大きな影響を与えます。口角を引き上げ気味にして、引き締まった口元を作ると、見る人に好印象を与えられるでしょう。
猫背
背筋が伸びているかどうかは表情に影響します。猫背になっていると、顎が前に出やすくなるため、卑屈な印象を与えてしまう可能性があるのです。撮影の際は、背筋は伸ばして、顎を引き気味にするように気をつけましょう。
清潔感や好印象を意識しつつ撮影!
写真は撮り方次第で印象が大きく変わってしまいます。証明写真の印象が良くないと感じる場合、事前に何枚か撮影して自分の癖を研究しましょう。また、ここで指摘したポイントに注意して、どうすれば清潔感や好印象に繋がりやすいかを考えてみてください。どうしてもうまくいかないときには、写真店で撮影するのもよいでしょう。写真店でアドバイスを受けながら撮れば、印象のよい証明写真を撮ることができるでしょう