アルバイト採用の合否を左右する最も重要なポイントの1つとして面接時の印象があります。面接では個室で面接官と向き合いさまざまな質問を受けるため、その緊張感や応対については苦手に感じている人も少なくないでしょう。しかし、面接で訊ねられることが多い質問や当日気を付けるべき注意点を事前に把握しておくことで、当日あわてずに応対ができるようになります。そこで今回は、面接を成功させるためにおさえておくべきポイントと面接時のマナーについてご紹介します。
【目次】
印象をよくする面接のマナー
面接でよく聞かれる質問
ありがちな面接の失敗例
面接官からの印象を意識した言動を心がけよう
印象をよくする面接時のマナー
面接では、正しいマナーを守ることが面接官の印象を上げることにつながります。ここでは面接時に気を付けたい4つのマナーについてご紹介します。
(1)面接開始の10分前に会場に到着する
面接当日には、基本のマナーとして会場への到着時間を意識することが大切です。現地に到着する時間は、早すぎても遅すぎてもいけません。あまりに早く行き過ぎると、バイト先に迷惑をかけてしまうことになります。面接会場の準備ができていなかったり、面接官がまだ他の仕事をしている最中であったりすることがあるからです。現地には5分前に到着しておけば大丈夫ですが、落ち着いて面接を受けることができるよう、余裕をもって10分前を目安に到着するようにしておくとよいでしょう。
(2)清潔感のある身だしなみを心がける
面接会場となる建物や部屋に入る前には、身だしなみのチェックをしておくことも必要です。家を出発するときはもちろんのこと、面接会場に入る前にも、外見や服装の清潔感を意識して自分の姿を確認しておくようにしましょう。
(3)ハキハキとしっかり挨拶をする
いざ、面接会場に入ったときに挨拶をすることは社会人として基本のマナーです。挨拶は自分から、相手に聞こえるような声でハキハキとすることが重要となります。
(4)面接官の話をしっかり聞いて応答する
面接が始まると、緊張はさらに高まってくるものですよね。しかし、できるだけ自分を落ち着かせて、面接官の話にしっかりと耳を傾けるようにしましょう。相手の話をしっかり聞いてこそ、的確な応答をすることができるようになります。また、どんなに緊張していても、堂々とした態度でいるように心がけておくことも大切です。
面接でよく聞かれる質問
面接官からの質問には特に聞かれやすいものがいくつかあります。ここでは特に聞かれやすい9つの質問とその対策についてご紹介します。事前にチェックし、当日の参考にしてみてください。
(1)あなたの長所は何ですか?
ここでは応募する仕事の内容に活かすことができると思われるような内容を伝えることがポイントです。長所が浮かばないという人もいるかもしれませんが、短所も言い方1つで長所になります。頑固な性格は意志の強さの表れです。がさつさも大らかな性格と捉えられることもあります。上手に工夫して伝えるようにしましょう。
(2)あなたの希望職種は何ですか?
正直に答えて構いません。ただし、答える際には、なぜその職種を希望するのか理由も添えて答えるようにすることがポイントとなります。
(3)あなたの希望職種へ配属にならなくても大丈夫ですか?
その職種を希望している理由とともに対応可能かどうかを正直に答えましょう。販売している商品が好きと言った場合には、販売職種ではなくても関わることができるケースがあります。実際に仕事をしているうちに関心が変わることもあるため、柔軟に対応できるようにしておくことも必要です。もしも、希望職種への強いこだわりがある場合には、後々、希望職種への異動は可能であるかを確認しても問題ありません。
(4)あなたのアルバイト経験について教えてもらっていいですか?
複数のアルバイト経験がある場合には、応募している仕事内容に関わりの強い仕事経験を優先して答えるようにします。アルバイトの経験が全くないという場合には、応募した仕事への強い興味や関心の思いとともに、初めての仕事でも意欲があることをしっかりとアピールするようにしましょう。
(5)いつシフトに入れますか?
具体的に伝えることは必要ですが、曜日ごとの希望をすべて伝える必要はありません。出勤することが難しい曜日や時間帯についてのみ答えるとよいでしょう。
(6)土日でも勤務できますか?
土日勤務を約束できない場合には、その場限りで「できます」と言わないようにしましょう。ただし、可能であれば、必ず出勤するとは約束できないが調整する意志はある、あるいは土曜日と日曜日のどちらかだけは勤務することが可能であるといったように答えるようにしましょう。
(7)通勤手段は何になりますか?その通勤手段でどれくらい時間がかかりますか?
そのまま事実を伝えましょう。「わかりません」と答えたり、曖昧な答え方をしない方が印象は良くなるでしょう。スムーズに答えられるように面接の前に確認しておくと安心です。
(8)(学生の場合)学業とバイトの両立はできますか?忙しい時期に手伝ってもらうことは可能ですか?
学生が学業優先であることは当然です。無理してバイトを優先するなどと答えることはやめましょう。試験期間だけは学業を優先にしたいといったように、具体的に伝えておくとより丁寧です。
(9)最後に何か質問はありますか?
無理やり質問をする必要はありません。ただし、疑問点や不安に思っていることがある場合には、質問してしっかりと解消しておきましょう。
ありがちな面接の失敗例
面接での失敗として多く見られるケースを5つご紹介します。面接の際には同じ失敗をしないように気を付けて受けるようにしましょう。
(1)面接時間に遅刻する
例えば、道に迷うなどして遅刻をしてしまったといった失敗をする人がいます。面接では時間厳守は鉄則です。面接会場が駅から遠い場所にあるといった場合には、早めに家を出て、一度場所の確認しておくようにしましょう。
(2)緊張してちゃんと質問に答えられない
面接中に、緊張して基本的な質問にさえ答えられなかったといった失敗例も見られます。事前に、よくある質問をチェックしておき、不安があれば、家で受け答えの練習をしておくと安心です。
(3)面接で謙遜しすぎる
質問では謙遜しすぎると、魅力がしっかりと伝わらないこともあります。面接は自己アピールの場であることを忘れずに適した対応を行いましょう。
(4)質問の受け答えがスムーズにいかない
質問の受け答えとともに会話がスムーズにいかないことで面接に失敗してしまうケースもあります。失敗したくないという思いが余計に緊張を高めてしまうものです。過剰に意気込みすぎずに、多少の失敗はするものと考えて緊張を和らげておくようにしましょう。
(5)リラックスしすぎて悪い印象を与える
逆にリラックスしすぎてしまうのも問題です。面接官が気さくな対応をしてくれていても、調子に乗り過ぎた行動は面接官も見ているので悪い印象を与えない程度にリラックスして面接にのぞみましょう。
面接官からの印象を意識した言動を心がけよう
アルバイトの面接では、面接官にいい印象を与えられるように配慮した言動をすることが重要です。面接当日は、ポイントをおさえてマナーを守った対応ができるようにしておきましょう。また、質問事項も事前に確認しておき、面接官に対して自信を持ってアピールできるように準備しておくことも大切となります。