ピッキングバイトはアルバイトの中でも、未経験者は比較的に始めやすいバイトです。しかし、ピッキングという名前だけ聞いても、初めての人にはそもそもどういう作業をするのかわからないかもしれません。そこで、ピッキング作業とはなんなのか、どういう作業をして、どういう人に向いているのかといった、ピッキング作業の特徴についてご紹介します。
【目次】
1.ピッキングとは？
2.具体的な仕事内容
3.時給は？
4.ピッキングバイトのメリット
5.ピッキングバイトに向いている人
6.自分に合う企業を選びましょう
ピッキングとは？
ピッキングとは、倉庫にある在庫の中から指定された商品を探して取ってくるという仕事です。企業によって扱う商品は日用雑貨、衣料品、本、家電など多岐にわたります。また、指先に乗るような小さな部品もあれば、台車でしか運べないような大型商品もあります。さらには、冷凍食品など、保管温度によっては防寒着を着て冷凍倉庫の中でピッキングすることもあります。
具体的な仕事内容
実際の作業では、これらの商品を「摘み取り式」あるいは「種まき式」と呼ばれる2つの方法のどちらかでピッキングしていきます。「摘み取り式」は、紙、あるいは支給される端末に表示されるピッキングリストに従い、倉庫の中を歩き回って商品を一つ一つ手で取っていく方法です。「種まき式」は、「摘み取り式」と違い、歩き回らず、ベルトコンベアの前でそれぞれのピッキング担当者が待機して、流れてくるケースに自分の担当の商品を入れていく方法になります。倉庫によってはどちらも並行して行っているところもあるようです。
ピッキング作業の全容を知るためには、通販を思い浮かべてみるとよいでしょう。通販を行っている企業の場合、一般的には複数の商品を倉庫にまとめて保管しています。倉庫に入荷した商品は、品番や入荷した日付ごとに適切に仕分けされた上で、ピッキングしやすいように棚に収められます。その後、仮にお客さんが「商品Aと商品Bがほしい」と注文したとします。すると、その注文内容が倉庫に送られ、倉庫はピッキングする人に「商品Aと商品Bが倉庫内のこの場所にあるから持ってきて」と指示を出すのです。
ピッキングする人はその指示に従い商品をピッキングしていきます。その後、ピッキングされた商品は、本当に注文どおりの商品であるかどうかはバーコードを読み取ったり、目視で確認したりして検査されます。無事検査を通れば、梱包作業を経て、お客さんのもとへと出荷されていくというのが全体の流れです。
ピッキング担当者はひたすら倉庫内の指定の棚から、商品を指定の個数取るということを繰り返します。また、ピッキングとはいっても、実際にはピッキングだけではなくその前後の仕分けや検査、梱包作業まで含むこともあります。会社によって「何分以内に何個」などノルマを設けているところもありますが、慣れれば速くなるのでそれほど躊躇する必要はありません。
時給は？
時給の相場は1060円前後[1]とやや高めなのがポイント。経験も資格も特に必要ありませんが、フォークリフトの免許を持っていると時給がさらに優遇されることがあります。倉庫内に商品を入荷、仕分けする都合上、フォークリフトの作業者が重宝されるからです。
[1] 『TOWNWORK』『TOWNWORK社員』『FromA navi』『はたらいく』『とらばーゆ』に掲載された求人情報より、2018年1月に発行された募集時平均時給を集計しております。
ピッキングバイトのメリット
ピッキングは初心者の方でも比較的に楽にこなすことができるでしょう。また、需要が多く比較的いつでも求人があります。
まず、時期によって大量に募集が出る傾向がありますので、年末年始など期間限定で稼ぐことはできるでしょう。
また、前述した通り仕事の内容が一つ一つの商品をとることで資格も問われないため、初心者でもとても始めやすいと思われます。
基本的にピッキング作業は複数人で分担して行うのが普通で、大規模な倉庫になると数百人規模でピッキング作業者が働いていることもあります。そのため、大規模なところほどシフトをかなり自由に組むことが可能です。また、繁忙期に急に人手が必要になった場合など、長期だけでなく単発や短期の募集が多いのも特徴です。
ピッキングの仕事に向いている人
ピッキングの仕事は、一人で淡々とこなすことが多いです。そのため、ピッキングの仕事は一人で集中して作業するのが得意な人や、接客業が苦手で後方の作業に徹したいという人、あるいは、同僚や先輩などの人間関係を避けたいという人に特に向いています。作業内容が明瞭なため、慣れてくると手や足が迅速に動く状態となり、作業もどんどん速くなっていきます。ピッキングは頭より体を動かしたいという人にもおすすめです。
自分に合う企業を選びましょう
ピッキングのアルバイトは、単純作業を一人で黙々とこなすのが好きな人にとっては、まさにうってつけといってよいでしょう。しかし、ピッキングであれば、周囲の人間関係に気を遣うことは少ないので、自分のペースで取り組むことができます。また、ピッキングでも頭を使って自分なりにピッキング方法を工夫し、ピッキングのタイムアタックに挑戦するという楽しみ方もできます。多くの企業で募集している職種ですが、企業ごとに内容は異なることもあるので、よく確認し、自分にあった企業に選ぶようにしましょう。
