今やっているバイトをどうしても辞めたいとき、難しいのが辞める気持ちをバイト先に報告することです。バイト先が忙しかったり人手不足だったりする場合は、辞めることを伝えると渋い対応をされることもあります。バイト先にはどのような報告の仕方をすれば、スムーズに辞めることができるのでしょうか。今回はバイト先に電話で辞めることを伝える際の手順を紹介します。
【目次】
バイト先に電話をする前の準備
・時間帯を確認する
・伝える内容を整理しておく
バイトを辞めるときに電話をかける手順
・(1)余裕をもって話ができる状況かを相手に確認する
・(2)退職の相談がある旨を伝える
・(3)退職したい理由と辞める時期を伝える
バイトを辞める場合の電話トーク例
・学業に専念したい
・サークルや課外活動に集中したい
・体調の理由
・家庭事情
・就職活動をはじめるため
引き止められてしまった場合の3つの対処法
・(1)引き止められにくい理由を伝える
・(2)退職届を出す
・(3)労働局やユニオンに相談する
バイトを辞める適切なタイミングは?
できれば直接会って意思表示を
バイト先に電話をする前の準備
バイト先に電話をする前に、以下のことを確認してから電話を掛けるようにすると、間違いが起こりづらいです。
時間帯を確認する
例えば、飲食店の場合はお客様が多く来店するピークの時間帯がだいたいきまっています。昼間なら会社などが一斉に昼休みに入るランチタイムの時、夜はディナータイム時や、翌日が土日である金曜日などは特に混み合う傾向があるので、忙しい時間帯の電話は避けましょう。
自分がアルバイトとして働いていたところですから、おおよその混む時間帯のあたりはつくはずなので、相手のことを考えて行動しましょう。
伝える内容を整理しておく
いざ、電話をするとなると緊張するもの。電話したはいいけれども店長につないでもらった瞬間に頭が真っ白になった!ということもあり得ます。
まずは電話をする前に、紙とペンを用意して、伝えたいことをきちんと伝えられるよう用件を書き出しておくと安心です。
バイトを辞めるときに電話をかける手順
バイトを辞める際は、本来ならば直接、直属の上司にあたる方に対面でその気持ちを伝えるのが最良の方法です。しかし体調の問題や家庭の事情などで、会うことが難しい場合は電話での連絡でもやむを得ないでしょう。
(1)余裕をもって話ができる状況かを相手に確認する
電話をする際の手順は、まず直属の上司にあたる方に連絡をします。連絡をして相手が電話に出た場合にすぐに用件を言うのではなく、まず向こうがゆっくりと話を聞いてくれる状況であるかを確認する必要があります。相手が忙しかったり立て込んでいた場合は話をスムーズに進めることができないからです。最初に「今、お電話よろしいでしょうか」とひとこと言って確認するのがマナーです。
(2)退職の相談がある旨を伝える
相手が、話を聞く余裕があると確認できたら、次は自分の用件を言います。この時はバイトを辞めるという決して言いやすい話題ではないので、しどろもどろにならないように事前にどんなことを言うのか整理してから落ち着いて話すことが重要です。そして、バイトを退職したい気持ちを短く簡潔に相手に伝えましょう。
(3)退職したい理由と辞める時期を伝える
それから、退職したい理由を相手に伝えます。回りくどい言い方では相手も聞くのが面倒になってしまうので、シンプルにまとめることが大切です。辞めたい意思が相手に伝われば、辞める具体的な時期を話します。以上のように電話の手順をあらかじめ決めておいて、相手のリアクションに合わせながら落ち着いて自分の気持ちを伝えることが大事です。
バイトを辞める場合の電話トーク例
バイトを辞めたいと伝える際に、理由が言えると説得力が増します。必ずしも言わなければならないということではないですが、聞かれた時に困らないようにしておきましょう。
学業に専念したい
サークルや課外活動に集中したい
体調の理由
家庭事情
就職活動をはじめるため
引き止められてしまった場合の3つの対処法
電話で辞めたい意思を伝えて、もし相手に引き止められてしまった場合、いくつかの対処法があります。
(1)引き止められにくい理由を伝える
退職を引き止められるのは、バイト先にとって「まだ続けてもらえるんじゃないか」と思える交渉の余地があるからかもしれません。シフトや給与など不満を理由にすると、バイト先から改善策を提示される場合もあります。もちろんそれで続けられるならよいのですが、本当に辞めるつもりならば、はっきりと退職の意思を伝えること。学生であれば、「学業に専念したいため」「就職活動の時間を確保したいため」「家庭の事情のため」などであればバイト先としても引き止めにくいでしょう。
(2)退職届を出す
口頭でなかなか応じてもらえない場合は、退職届を提出するという方法もあります。法律では退職日の2週間前までに退職の意思を伝えれば退職できることになっています。とはいえ、本来であれば退職の意思は電話ではなく直接伝えることがマナー。法律を理由に一方的に退職することはお互いに気持ちがいいものではありません。どうしても切羽詰った状況でなければ、双方合意のうえで退職できるように努力したいところです。
(3)労働局やユニオンに相談する
それでももし相手側が辞めるのは認めないと脅迫めいたことを言ってきた場合、焦らず冷静になって「労働局やユニオンに相談をさせてもらいます」ということを伝えましょう。労働局では一般の企業でのパワハラやいじめなどの相談を受け付けています。どうしても辞めさせてもらえない場合は、そのような機関に相談することを考えておいてもいいでしょう。
バイトを辞める適切なタイミングは?
いくら早く辞めたくても、バイト先にも都合があります。
例えばバイト先が人手不足で忙しい場合は、バイト先も従業員が辞めて職場の人間が減ってしまうことに対して渋い反応をすることもあるでしょう。またそんな状況で自分の意見を主張して強引に辞めると最悪な場合、何かしらのトラブルになる可能性もあります。ことを荒立てないために一歩引いて会社の言い分をある程度は受け入れることも必要です。
法律的には2週間前に伝えれば良い退職願いも、それぞれの職場には職場ごとに就業規則があり、バイト先によっては1カ月前に報告しなければいけないという決まりの場合もあります。その職場の就業規則に従うことが望ましいやり方です。そのため自分のバイト先の就業規則を、しっかりと頭に入れておく必要があります。退職の際はできるだけ会社に迷惑がかからないようにしたいものです。シフト調整や人材確保などバイト先の事情を考えると、少なくとも1か月前には退職の意思を伝えるようにしましょう。
できれば直接会って意思表示を
以上、バイトを辞めたい気持ちを電話で伝える方法を紹介しましたが、このような重大なことは電話ではなく、やはり直接会って話したほうが効果的です。電話やメールでの報告は、電話で簡単に済ませようとしているという受け取られ方をされる場合もあります。電話やメールで報告するほうが簡単に伝えることはできますが、礼儀をもって気持ちをしっかりと伝えるためには対面で報告することも大切です。
対面で報告する場合は、しっかりと話を聞いてもらえるように仕事中の忙しい時ではなく休憩時間などの空いた時、あるいは仕事がおわってから伝えるようにしましょう。バイトを辞めるのは決して言いやすい話ではないですが、大事なことなのでしっかりと相手に気持ちを話すことが必要です。
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