2つのバイトを掛け持ちする「Wワーク」には収入面をはじめ、さまざまなメリットがあります。しかし、注意点を踏まえてWワークを始めないと、両方とも失敗してしまう可能性も出てきます。また、Wワークに向いた仕事を選ぶことも肝心です。この記事では、Wワークをするにあたってのメリットや注意点をまとめて紹介します。
【目次】
Wワークをするメリットとは?
より多くの収入が得られる
Wワークで最大のメリットといえば「収入の増加」でしょう。2つのバイトをかけもちすれば、単純計算で収入は2倍になります。もちろん、2つに同じ比重を割かなくても「メインとして行うバイト」に対して「副次的なバイト」を加えるだけで、収入は増えるでしょう。
収入が安定する
バイトはどんなきっかけで退職になるか分かりません。職場の都合などで仕方なく辞めなければいけないこともあります。しかし、Wワークを行っていれば、片方のバイトを退職したとしても収入源が完全になくならないので、しばらくは生活が安定します。
キャリアアップできる可能性が広まる
Wワークはキャリアアップの機会でもあります。一方のバイトで収入を確保し、もう片方で自分のキャリアに役立てたいバイトを行うなどの働き方ができるからです。また、Wワークを両立させる過程で、自己管理能力や精神力が鍛えられてくこともあります。
シフトを入れやすくなる
1つのバイトにはシフトに入れる上限があります。そのため、長期休暇など、急に時間が空いたときに希望する日すべてにシフトを入れられない場合もあります。。しかし、Wワークなら余裕がある時間にシフトを入れやすくなります。
より多くの社会経験が積める
Wワークは経験値を高めるチャンスです。限られたバイトだけでは経験できない、さまざまな職場をのぞけるのがWワークのメリットです。あえて、まったく違う業種を選んでWワークを行うなどすれば、価値観が広がっていくでしょう。
Wワークでバイトをする場合の注意点
複数の勤務先がある場合、それぞれで源泉徴収がある
バイトの給料からは、所得税が源泉徴収されて振り込まれるのが一般的です。そして、Wワークの源泉徴収はそれぞれの職場で行われています。ところが、Wワークの所得の合算で年収103万円を超えなかった場合でも、源泉徴収された所得税が「納めすぎ」となる可能性があります。複数の会社から受け取っている給与をまとめて自分で記録し、確定申告を行う必要があります。時期は毎年2月中旬〜3月中旬となっているため、期間内に済ませるよう気をつけてましょう。
所得が課税対象になる場合がある
Wワークの所得の合算が103万円(住民税は100万円)を超えた場合、所得税や住民税の課税対象になってしまいます。所得税を納めないようにするなら、所得の合算が103万円(住民税は100万円)を超えないように計算して働きましょう。
同業種の掛け持ちは基本NG
多くの職場がWワークを認めてはくれています。しかし、同業種のWワークに関してはNGを出している企業が少なくありません。同じアルバイトが競合他社で働くことは、競合他社情報が流出する危険性があると同時に大切な労力をいわば企業の不利益になる行為だといえるでしょう。Wワークを行いたいなら就業規則をしっかり確認し、違う業種を選ぶのがおすすめです。
シフト管理や体調管理が必要
Wワークでは2つのシフトを混同してしまうミスが起こりがちです。また、労働時間が増えるため、疲労がたまったり、体調を崩しやすくなったりします。スマホや携帯電話のスケジューラーを利用するなどしてスケジュール管理は徹底しましょう。また、体力を使う仕事を掛け持ちするなどの無理はせず、自分の限界を見極めたうえで働く意識が大切です。
Wワークに向いているアルバイトって?
短期バイト(プラカード持ちなど)
長期バイトに対して、余裕のある時期に短期バイトを入れるのはおすすめのWワークです。短期バイトならハードな内容でも体力的負担になりにくいうえ、時給が高い職場も多いからです。たとえば、イベントでのプラカード持ちは仕事にすぐ慣れやすいうえ、給料も悪くないバイトです。
単発バイト(ドラマのエキストラなど)
その日限りの「単発バイト」は経験としてのWワークにぴったりです。日常からかけ離れた世界を垣間見られて、見聞を広めるきっかけになります。映画やドラマのエキストラなどは、エンタメ業界に興味がある人なら楽しめるバイトでしょう。間近で有名人を目撃したり、スタジオに無料で入れたりするメリットがあります。ただし、案件によっては時間的拘束が長い、というデメリットもあるので、注意しましょう。
データ入力
屋内で働きたいという人は、デスクワークを中心にWワークを探してみましょう。中でもデータ入力作業は空調管理がされた施設で働けるため、体力の消耗やの少ないバイトです。また、自宅での作業が許可されている「在宅ワーク形式」のバイトも少なくありません。在宅ワークなら比較的、時間の融通を聞き入れてもらえます。
イベント設営
野外でのイベント設営、搬入作業は体力を使うバイトです。時給が高いぶん、慣れていない人は疲労度が高くなることもあります。「興味はあるけど定期的に続けるのは難しい」と思うなら、Wワークとして働いてみましょう。派遣会社に登録して、夏休みなどで設営の仕事が増えたときだけ単発で入るということも可能です。
コールセンター
電話で消費者に対応するコールセンターはWワーク向けの仕事です。マニュアルを覚えるまでがたいへんですが、基本的にはデスクワークですのであまり体力を消耗しません。しかも、残業や急な出勤要請が発生しにくい業種です。もう1つのバイトに支障をきたさず続けられるでしょう。
注意点を踏まえながらWワークを検討しよう
Wワークにはさまざまな注意点もありますが、収入が増えたり貴重な経験が広がったりするメリットは捨てがたいものです。自分の生活や性格に向いたWワークを見つけられれば、毎日を充実させてくれる働き方になるでしょう。