15歳で起業、16歳で高校を中退した経営者・三上洋一郎さんが慶應生になった理由。

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中学生で社会人となった少年がいます。しかもその少年は、社会人一年目から会社の社長。名前を三上洋一郎(みかみ・よういちろう)さんといいます。15歳で起業した三上さんは2016年に18歳の慶應生となり、2017年の今年は二年生へ。大学生活が二年目を迎えようとする三上さんに、大学生活のことや学校教育のこと、今後の夢や目標などをお聞きしました。

 

慶應の総合政策学部は、横断的に学べる点が特長!

 
三上洋一郎さんインタビュー_02
Q:まずは、“15歳で起業した経営者”としての三上さんについて教えてください。
僕は4年前から、株式会社GNEXという会社を経営しています。事業内容を簡単にいうと、マーケティング支援の仕組みを企業へ提供する事業です。

Q:事業の状況を簡単に教えてください。
僕ら大学生でも親しみのあるものだと、『Tポイント』のウェブサイトに僕らの『Push7』というサービスが導入されています。数にして、現在は約3,000を超えるサイトで利用していただいている状況です。おかげさまで、その数は現在も順調に伸び続けています。

 
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Q:“慶應生”としての三上さんついて教えてください。
去年の4月から、慶應義塾大学(以下、慶應)の総合政策学部という学部へ通っています。僕の場合は、経済・経営分野の授業なら、ミクロ経済、国際経営論、インベストメント・コーポレートのファイナンス論が中心です。ほかには安全保障論、近代の思想・哲学に関する授業、企業法などの分野も履修していますし、一般に理系に大別される統計解析やプログラミングといった授業も学んでいます。

Q:政策学部の魅力を教えてください。
僕の履修内容にあるように、慶應のなかでもさまざまな分野に関して、横断的に学ぶことのできる点が大きな特長です。僕は、陳腐化しない基礎的な知識から、それらをどう応用して利益を出すかといった部分まで、一貫して学べる点に魅力を感じていて、その点は進学先のキャンパスとして総合政策学部を選んだ理由の一つでもあります。

Q:ほかには、具体的にはどんな特徴がありますか?
例を挙げると本当にきりがないんですが、例えば、キャンパス内がドローン特区に指定されるなど、技術分野における最先端を実践しながら学べる点は特徴の一つです。ほかにも、必修科目がとても少なく、一年生の春学期より自分の興味のある分野のほとんどを履修できる点も魅力になると思います。また、望めばそれらの分野の最先端の現場で活躍されているビジネスパーソンや教授と、直接会ってお話をさせていただく機会にも恵まれています。

 

「認定試験に合格すれば大学へ進学できるんだ!」

 
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Q:起業したきっかけを教えてください。
中学二年生のときに、家でプログラミングなどをやっている友達を集めて、何かを作れれば楽しいなって、その程度の考えで始めたことがきっかけになりました。形態としては学生団体でしたが、中学生の僕にしてみれば部活の延長線上の気分ですよね。放課後の学校に楽しいものがないから、自分たちで作ろうって。

そのあと、とあるビジネスアイデアコンテストへ提案した僕のアイデアに投資家がついて、会社を設立することになりました。

Q:中学校がつまらなかったのですか?
そこまで面白くなかったですね(笑)。でもそれは、中学校を否定しているわけではありません。誤解のないように付け加えますが、一般教養を中学生までに身につけることは大変に重要であるというのが僕の考えです。

ただ、僕の知りたいことや興味のある内容に中学教育では触れられない、というジレンマがあっただけなんです。僕は中高一貫教育の、いわゆる進学校へ通っていたんですが、そうした悩みを抱えていたので中学二年生のころから学校を辞めたいと親へ相談していました。

Q :辞めるにあたって、何かきっかけはありましたか?
高校一年生のときに知った大検の存在が大きいです。大検とは、現在の高等学校卒業程度認定試験ですね。これは高校を卒業した者と同じ程度の学力があることを文部科学省より認定してもらえる試験で、高校に通わなくても、その認定試験に合格すれば大学へ進学できるんだ!とわかり、実行して現在に至ります。

 

尊敬するのは、ソフトバンクの創業者・孫正義さん

 
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Q:今の三上さんにとって、目標や夢はなんですか?
それについては大きく二つあります。一つは、投資家、事業家として大成することです。以前は35歳で大きな金額を動かせる投資家になりたいと公言していました。しかしその考えは、去年の4月から総合政策学部へ通うようになって変わったんです。小さくまとまることに価値はないと気づかされました。若い今だからこそ冒せるリスクもあるのではないだろうか。大学での一年間は、そうしたことを改めて考える、とてもよい機会だったと感じています。

Q:二つ目の目標、夢とは?
目標、というよりも尊敬している人がいまして、ソフトバンクの創業者である孫正義(以下、孫)さんです。僕は孫さんがすごい好きなんですよ。いろいろあるなかでも、特に、お金を持っている人や団体を導く手腕はとても勉強になります。

 

「若いうちにできる限り悩むべき」 結論は急いで出さなくていい

 
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Q:最後に、「やりたいことが見つからない」という学生へアドバイスをもらえませんか?
焦らないことも、大事なように感じています。煮詰まる、という表現もありますが、自分の経験や知識が増えるにしたがって、やりたいことや夢は軟体のように変化するはずです。そして具体的な何かが姿を現すまでは、若いうちにできる限り悩むべきなのではないでしょうか。僕はそんなふうに思います。僕の場合は、その悩み始める時期が極端に早かったにすぎません。結論を出すべきではない、という話ではなく、決して結論を急ぐべきではない、と言いたいです。

僕らが20歳を迎えたとして、人生の残り60年をどう生きるか。そうした視点で、ある程度は長く、自分の未来について自分なりに悩み考えれば、“今の自分がとりあえずやること”が、うっすらと見えてくるように感じます。

 
~ 取材を終えて ~
いかがでしたか? とりあえずやる、という小さな一歩は、実は大きな決断と同じように意味のあることなのかもしれません。三上さんの最後の言葉“今の自分がとりあえずやること”は、きっと皆さんにもあるはず! ネガティブに聞こえがちな言葉ですが、そう受け止めると、何かを始めるハードルを低くできそうな気がしませんか?

 
取材、構成、文:verb
撮影:芹澤裕介

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