【憧れバイト】現役大学生 ブラダルコンシェルジュにインタビュー 「新郎・新婦の最高に幸せな一日をサポートします」

ブライダルバイト

学生から人気のある、結婚式場のアルバイト。披露宴会場でドリンクや料理をサーブするホールスタッフ以外にも、新郎・新婦や親族、列席者をアテンドする「ブライダルコンシェルジュ」のアルバイトがあり、特に女子学生から注目されています。

そこで、「アルカンシエル横浜 luxe mariage」でブライダルコンシェルジュをしている、現役大学生の長岡優衣さんをインタビュー。アルバイトの研修は大変?身だしなみは厳しい?アルバイトをして良かったことは?など、詳しくお話を聞きました。

 

オンシーズンは、緊迫感のあるアルバイトかも(笑)

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クロークにて。列席者のお手回り品(手荷物・上着など)を預かるのも、コンシェルジュの重要な役割のひとつ

――ブライダルコンシェルジュの仕事内容を、具体的に教えてください。

アルバイトのコンシェルジュ(※)の仕事は、おおまかに言うと、新郎・新婦様やご親族様、そして列席者様が、式当日を和やかに過ごせるようにサポートすることです。

具体的には、弊施設へお出迎えするところから始まり、クロークで上着やお手回り品をお預かりして、新郎・新婦様やご親族を控室へご案内します。その後、控室で、親御様へ当日のスケジュールをお伝えするのも私たちの役目です。

※正規のコンシェルジュは、挙式・披露宴以前の準備・打ち合わせから携わる

――大事な役目ですね。

他にも、挙式やガーデンセレモニーの前に行う、「ご親族紹介」の司会もさせていただいています。両家の方々をご紹介する、大切な儀式です。

ご親族紹介後には、挙式やガーデンセレモニーを行いますが、新婦様のブーケトスをお手伝いしたり、列席者様へフラワーシャワーのタイミングをお知らせしたり、式がスムーズに進行するように努めます。

 

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「アルカンシエル横浜 luxe mariage」のチャペル

――よい意味で、緊張感がありそう。

オンシーズンの春・秋には、1日5〜6回の挙式・セレモニーがあります。時間との勝負なので、緊張というよりは……、“緊迫感”のあるアルバイトかもしれません(笑)。

スケジュール管理がとても大事なので、披露宴会場の責任者とは密に連絡を取り合います。「今、挙式が結び(終了)です」、ガーデンセレモニーからゲストが会場に移動する際は「今、○○のセレモニーです。この後にすぐにご案内してもよろしいですか?」と逐一の報告をしないと、不手際が起きてしまうので……。

――不手際とは、具体的にどんなことですか?

会場が「貸切」である以上、今まで披露宴会場をお使いだった新郎・新婦様と、次に予定されているゲストや新郎・新婦様がお顔を合わせてしまうのは、絶対にNGなんです。

――なるほど。ブライダルコンシェルジュのお仕事は、楽しいですか?

もちろん! このアルバイトを経験したおかげで、ブライダル業界に進もうと決心できました。先日、とある企業から、就職の内定をいただいたところです!

 

親族紹介の研修では、先輩と号泣してしまいました

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現在、大学4年生。アルバイト暦は、約2年半とのこと

――アルバイトへ向けた、研修はありますか?

はい。アルバイト一人ひとりに向き不向きがあり、社員の方がそれを見極めて仕事を割り振ってくれます。私は、ご親族紹介の進行を任せてもらい、つい先日、研修を終えたところです。

――研修はどんなことをするのですか?

業務時間内に先輩スタッフと、何度もロールプレイングをします。ご親族紹介は重要な儀式なので、自信がないような立ち居振る舞いは許されません。3カ月間、練習を繰り返し、やっと独り立ちできた時は、先輩もわたしも号泣してしまいました。

――他に、苦労したエピソードはありますか?

今では笑い話ですが、アルバイトを始めた当初に、列席者様からの質問にかなり戸惑ったことでしょうか。「今日はお式が多いのは、六輝※がいいからかしら?」と質問され、「“ロッキ”……?」と(笑)。

正直、コンシェルジュのアルバイトは、苦労の連続です。でも、学生のうちに“大人の常識”が学べていると思うと、得をしているなと感じます!

※六輝…大安・友引・仏滅・先勝・先負・赤口の6種のお日柄

 

姿勢の良さと美しい言葉遣いが身に付いたのは、この仕事ならでは

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披露宴のお開き後、お客様を出口まで見送るのも、コンシェルジュの大役

――このアルバイトで得たメリットや、身に付いたことはありますか?

姿勢が良くなったことと、敬語がスムーズに使えるようになったことです。

特に、立ち姿は変わりました。元々、体重を片足にかけて立つクセがあったのですが、何度も注意してもらったおかげで、すっかり直りました。

――姿勢と敬語で、得したことはありますか?

就職活動の時に、姿勢の良さと言葉遣いをとても褒めていただきました。このアルバイトをしていなかったら、学生のうちには身に付かなかったと思います。

――ちなみに、仕事中に履く靴は、ヒールが必須ですか?

はい。ヒールを履き慣れていたことも、就職活動中に有利でした。アルバイトで愛用している靴と同じものを履いていたので、長時間の移動もへっちゃらでした!

――身だしなみは、やはり、厳しい?

他のアルバイトよりは、厳しいかもしれません。NGなのは、明るすぎる髪色とノーメイクです。メイクも身だしなみの一つなので、華やかでありながら、不快感を与えないようなメイクをするように心がけています。

それから、爪が長いとお客様の大事な衣服を傷つけてしまうので、就業の前に必ず、爪のチェックがありますね!

 

誰かのために一生懸命になれる人は、楽しめるはず!

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「コンシェルジュのアルバイトは現在約15名。女性ばかりなので、男性もチャレンジしてほしい」と長岡さん。

――ブライダルコンシェルジュの醍醐味は、なんですか?

結婚式には、あらゆる年代の方がいらっしゃいます。年齢層が幅広い分、お客様からお願いされることや質問されることが多岐に渡ります。

リクエストされたことが難題であっても、その日を幸せに快適に過していただくためにどうすればいいか、全力で考えるのが楽しいし、それが醍醐味だと思います。結果的に、お客様に喜んでいただければとてもうれしいし、やりがいを感じます。

――今までで、印象に残っているエピソードはありますか?

お体が不自由なご親族様のお着替えをサポートしたことがありました。体に少し触れるだけで痛みを感じられる方だったので、どうすればスムーズに着替えられるか、アルバイト3人で知恵を絞りました。時間がない状況でベストな環境が作れ、お客様にも満足いただけたことは、貴重な経験になりました。

――大事な決断も、アルバイトに託してもらえる?

インカムで連絡や相談をしながら、たいていのことは、現場にいるコンシェルジュだけで対応します。結束力が強いので、“チーム”って感じです。

――最後に、このアルバイトをして良かったことは何ですか?

今まで何度も、新郎・新婦のご親族様から「こんな幸せな日はなかった。今日は本当にありがとう」と声をかけていただきました。

そんな時は特に、自分が幸せな1日を作り上げたひとりになれたように気がして、「ブライダルコンシェルジュをやっていて良かった」と心から思えます。

 

<まとめ>

憧れバイト、ブライダルコンシェルジュのリアルはいかがでしたか?

大役を任せられ、時にはチームワークで難題をも乗り越える、非常にやりがいのあるアルバイトだと感じました。また、長岡さんの美しい立ち姿と丁寧な言葉遣いには、目を見張りました。

「人が好きで、誰かのために一生懸命になれる人には、きっと楽しい仕事だと思います」と長岡さん。

ブライダルコンシェルジュは、みんなでひとつのものを作り上げたい人や、エレガントさを身につけたい人へ、おすすめのアルバイトではないでしょうか。

 
取材・構成・文:石上直美(verb)
撮影:森口新太郎

取材撮影協力:「アルカンシエル横浜 luxe mariage」
https://www.arcenciel-g.jp/yokohama

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