ドリップコーヒーを趣味にしたい大学生必見!! トップバリスタ尾籠一誠考案の美味しいコーヒーの入れ方

カフェで飲むのはもちろん、器具を揃えて自宅でもコーヒーを入れて趣味として楽しんでいる大学生もいるでしょう。恋人や友達が家に遊びに来たときに一味違うコーヒーを入れてカッコよくもてなしてはどうでしょうか。今回は、トップバリスタの尾籠一誠さんに簡単に美味しくドリップコーヒーが入れられる方法を聞いてみました。

 

ドリップ器具は安くていい!コーヒーは入れ方にこだわろう

尾籠一誠さん

――これから器具を買い揃えてドリップコーヒーを始めようとしている大学生のために、まずは器具の選び方のポイントを教えていただけますか?

色々な器具が発売されていて迷う人も多いかもしれませんが、お財布事情にあった安いもので大丈夫です。プラスチックのものでも十分ですので、気軽に始めていただきたいです。

器具選びでは、ドリッパーにはこだわった方がいいです。ポイントは、円錐形や扇型のメジャーな形を選ぶこと。というのも、特殊な形のドリッパーを選んでしまうと消耗品であるペーパーフィルターをわざわざ探さなければならなくなります。円錐形や扇型のものはスーパーなどでも手に入りやすいので、この2つのいずれかを選ぶと後々楽です。

またドリッパーの穴が小さいものを選ぶのがいいでしょう。穴が小さくてゆっくり抽出できる方が、しっかり味が出て初心者にも使いやすいです。大きいと、自分の注湯スピードによって味わいの濃度調整が自由にできる反面、知識や技術のない初心者では苦味や雑味などのネガティブな味まで出て失敗しがちになります。

――尾籠さんみたいに美味しく入れる方法を教えていただけますか?

まずは粉の量を決めるのですが、飲みたい人数に+1をした数字の後ろに0とg(グラム)をくっつけてください。例えば2人で飲むなら、2+1=3に0とgをつけて「30g」。これが粉の量です。粉が多い方が味は安定するので、ケチらずに多めに使いましょう。

次のポイントは、出来上がりのコーヒーの液量です。準備した粉量の数字に、さらに後ろにもうひとつ0とcc(シーシー)をつけてください。さきほど説明した2人分なら、30gの30に0とccをつけて「300cc」。抽出した液量がこの数字になるまでお湯を注ぎます。お湯に関するポイントは、コーヒーは高い温度のお湯で入れるほど味が出やすいため、沸騰したてよりは沸いてから1〜2分置いたやや温度が下がったものを使うとネガティブな味が出ずに美味しく入れられます。85〜90℃ぐらいといったところでしょうか。

お湯を注ぐ時は3回に分けます。1回目で粉全体を湿らせて蒸らし、2回目は出来上がりの半分まで、3回目で適量まで注ぐようにしましょう。湯量をどの程度ずつ足すかによって味が変わってしまいますが、2・3回目で半分半分入れるのがベストです。注ぎ切る時間は3分にするのがポイント。3分以上で入れてしまうとネガティブな味が出てしまい、逆に早すぎると薄くなってしまいます。

 

豆は粗め、粉は多め。保管は冷凍庫で楽々。

――シンプルなメソッドですね。豆や粉の扱い方で注意したい点はありますか?

自宅で豆から挽く時は、中挽き〜粗挽きの粗めにした方が上澄みだけの味が出て初心者でも美味しくドリップできます。数百グラム400〜500円ぐらいの安価なものは雑味やエグミがあるので、粗めに挽くことでネガティブな味が出るのを抑えましょう。

粉を買われる人は、市販のものは挽き方が比較的細く、味も濃く出てしまうことに注意し、出来上がりの液量を+50〜100ccほど多めにするといいでしょう。またお湯の温度を低め(80〜85℃)にするのも有効です。お湯の温度が高いほど味が出すぎてしまうので、逆に低い温度のお湯で入れることで美味しい味だけを出すことができます。

また、出来上がって味が濃いと思ったらお湯を足してしまって大丈夫です。カルピスも濃ければ薄めて調整しますよね。プロの私もお湯を後から足して味を調整するので、大学生のみなさんも濃くドリップして後から好みの味に調整してみてください。

――プロの方もお湯を足して味を調整するんですね。あと、豆や粉の保管方法はどのようにしたらいいのでしょうか?

ジップロックのような密閉容器で空気に触れないようにし、日光が当たる温度変化が激しいところは避けて保管しましょう。頻繁にコーヒーを飲む人は常温保存でもいいんですが、常温は劣化が早く進んでしまうので、豆を長持ちさせるなら冷蔵庫や冷凍庫を使いましょう。特に、冷凍庫は私も使っているのでオススメです。冷凍庫から出したての冷たい豆を挽いて使ったりもしていますが、お湯を入れる回数を4〜5回に分けて味をしっかり出せば解凍の手間も省けます。冷蔵庫に入れる時は、コーヒーの性質上匂いを吸着してしまうため、匂いの強い食品と一緒に保管するのは避けましょう。

 

勉強したいときは濃いめ、リラックスしたいときは薄めのコーヒーを

 
「勉強で集中したい時には、ガツンとくるように濃いめにドリップして、カフェインをしっかり摂れば頭もスッキリしていいでしょう。またバイトで疲れている時には、紅茶やアメリカンぐらいで薄めに入れれば、カフェインはリラックス効果で疲労回復にもつながると言われています」と、コーヒーは大学生にこそオススメの飲み物だと尾籠さんに熱弁していただきました。尾籠さん直伝のメソッドで、アナタも美味しいドリップコーヒーを入れてみませんか。

【監修者プロフィール】

尾籠 一誠(おごもり いっせい)
茨城に本拠を構える老舗店サザコーヒーで4年間務める間、バリスタとして日本一の称号を2度受賞(JHDC2013優勝、JBrC2014優勝)。退社後、同年2015年にISSEI OGOMORIを設立。バリスタ育成、製品プロモーション、講師、イベントサーブ、焙煎豆・生豆販売など珈琲のすべての分野に携わる珈琲のスペシャリスト。

 
(取材・執筆:田中 利知)

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