新潟県佐渡島でできる特殊なオシゴト紹介&インタビュー

フェリーで二時間半、本州から切り離された島、佐渡島。野生のトキや金山、太鼓芸能集団「鼓童」…などいろいろと特殊な文化が根付く佐渡でできるオシゴトってどんなものがあるのでしょうか…

 

大人気!太鼓体験プログラムの講師

 
国内だけにとどまらず、世界でも活躍する太鼓芸能集団「鼓童」を知っていますか?近年は坂東玉三郎さんとの歌舞伎座公演や、初音ミクとの共演などジャンルを超えた音楽や舞台の新しい可能性を追求し続けている太鼓のプロ集団です。実は佐渡、「鼓童」の拠点なのです。

佐渡太鼓体験交流館

そんな佐渡には少々変わった太鼓にまつわる施設やオシゴトがあります。

巨木でできたほかにはない変わった太鼓をたたいて、実際に太鼓をプログラムとして体験できる施設「佐渡太鼓体験交流館」、通称「たたこう館」。「鼓童」のメンバーになるという道のほかに、こちらの講師のオシゴトもあります。ここでの観光体験プログラムは大人気で、今までに6万人以上を教えた講師もいるそうです。

佐渡太鼓体験交流館

私も太鼓体験プログラムに参加しましたが、講師の引き込むパワーとわかりやすいアドバイスに、気づくと汗をかくほど必死で太鼓をたたいていました!静かな館内いっぱいに太鼓の音が響いて、終わるころには体に太鼓のリズムが残っています。

では、どうしたらこちらのオシゴトに就けるのでしょうか?

「鼓童」に入るには、研修生(18~25歳まで)になることがまず必須です。二年間の研修期間を終え、選考を経て準メンバーとなり、一年後の最終選考で選ばれると正式な「鼓童」のメンバーとなることができます。ときには合格者が出ない年もあるのだそうです。

そんな狭き門のプロ集団「鼓童」の元メンバーや研修を終えた方が、「たたこう館」で講師をしています。太鼓をたたくスキルが高く要求される、ちょっと変わった佐渡ならではのオシゴトです。

 

金運が上がりそう!?佐渡金山でのオシゴト

 
佐渡の有名な観光地の一つに「佐渡金山」があります。江戸幕府により開山し、1989年まで採掘されていた400年以上の歴史ある金山です。現在は金山を採掘していた当時の生活を垣間見ることができる観光地となっています。

職場が「金山」ってちょっとインパクトありますよね?!そこの売店では金の延べ棒がずらりと並んでいます・・・

金の延べ棒のティッシュ

と、見せかけて実は金の延べ棒に似せたお土産のティッシュです。ほかにも金にまつわるいろいろなグッズが売店で売られています。お仕事は、売店係なのですが、週に一度ほど施設内のガイドも担当するのだそうです。金山のことにも詳しくなれるでしょう。

佐渡金山の施設内

施設内は夏でも汗が引っ込むほどひんやりしていて気持ちよく、ラピュタのポム爺さんが出てきそうな雰囲気です。地下の案内人なんて、ほかではなかなかできないお仕事ではないでしょうか。

基本給は132,000円で、ちょっと変わったオシゴトですがオンシーズンのみ稼働の期間雇用となっています(4月1日~11月30日)。

 

海洋調査・港湾工事等を行う潜水士助手

 
佐渡は、島国だけあって、海にまつわるお仕事がたくさんあります。

その中でもちょっと変わったものがありました。その名も、「潜水士助手」

仕事内容は、海洋調査、港湾工事等を行う潜水士の補助業務です。

例)
・船上にて潜水士のサポート
・潜水士の指示でコンプレッサーから空気を送る
・合図があればホース上げを行う

意外にも、水中作業はないのだそうですが、「小型船舶免許」が必要となります。雇用形態は正社員で、給与は162,400円~301,600円と高収入も見込めます。船の運転ができる人は、佐渡ですぐに稼げる仕事を見つけることができそうですね!

 

観光の目玉!たらい船の漕ぎ手

 
たらい船を楽しむ観光客

佐渡に来た観光客に人気の「たらい船」の遊覧。たらい船は佐渡の下部分の小木地区にいくつかの乗り場があり、それぞれに違うロケーションが選べます。特に人気なのが矢島経島のたらい船。

ここのたらい船はたらいの中から海を覗くことができ、晴れた日の遊覧では海の透明度に驚かされます。

海を覗けるたらい船

予約が入ると乗り場に移動し、気を配りながらお客様を乗せ、ときには漕ぎ方を教えてくれたりしながら、ぐるっと回って10分ほどで帰ってきます。お客様を乗せてたらい船を漕ぐなんてすごく楽しそうです!

最初は陸上での補助作業をしながら空き時間にたらい船漕ぎの練習をし、未経験者でも一ヶ月で漕ぎ手業務ができるよう指導してくれるのだそうです。「たらい船の操縦士免許」もあるようです。ちなみに給与は時給制で870円からとなっており、働ける期間は佐渡の冬が来る直前の11月25日まで(期間の決まった臨時雇用)です。

 

絶景の海岸で海中透視船の船長はどう?

 
尖閣湾の景色佐渡の海辺の絶景スポット、尖閣湾。東尋坊を思わせる断崖絶壁が広がる景色は圧巻で、船で海を回ることができます。

募集しているオシゴトは揚島遊園内にて運航している海中透視船(グラスボート)を操縦する船長業務。

「おれの仕事?船長やってるけど」

合コンでどや顔できること間違いなしです!

ただ、船長業務に就くには「小型船舶2級免許」資格が必要になってきます。ちなみに運転するグラスボートは船底がガラス張りで海中を手に取るように見ることができます。

グラスボートは5隻あって、運航の間隔は15分ごとです。夏のシーズンは忙しそうですね!勤務はこちらもオフシーズン前の11月30日までとなっています。

いろいろと変わったオシゴトを紹介してきましたが、最後に、佐渡で働いている人に佐渡ならではの良さや悩みを聞いてみました!

 

佐渡の名物ソーセージを使うレストラン「デビンコ」オーナー渡邊さんインタビュー

 
「デビンコ」の人気のソーセージ

実際にUターンを経験し、佐渡でレストラン「デビンコ」をオープンした渡邊さんにお話をお聞きしてきました。

ここで食べることができるメニューは、佐渡で作る、製法、味、加工にこだわった全国にもファンの多い人気のソーセージたち!

…本当に、ワインがすすみます。

離島して10年Uターンして佐渡で働く理由

オーナーの渡邊さん

――島外に一度出られてから佐渡に戻ってきてお店をはじめられたんですね

はい。佐渡にいたときには興味がなかったというか…佐渡の魅力ってわからなかったです。

佐渡にたまに帰ってくる中で、佐渡の良さが少しずつわかってきました。10年外に出たことで、食材も豊富な佐渡のものを使って商売したいと思うようになりました。

「佐渡産のいいもの」を地元の人にももっと食べてもらいたい

「へんじんもっこ」のソーセージ

メインは佐渡で作られている「へんじんもっこ」のソーセージです。

僕の中で佐渡の人はこのソーセージを贈答には使っても、実際に日常で食べたりすることは少ないのかなと思っていました。この島の人たちだからこそ、佐渡のおいしいものをもっと気軽に食べてもらえるお店になりたいと思っています。

――佐渡でお店をする中で難しいと感じたことはありますか?

戻ってきて一番想定外だったのは、アルコールの需要が少ないことですね。お酒を飲む人は多いと思ったんですけど、田舎は車社会ですから。お酒を飲みたくても飲めない人がいるのを感じます。

「デビンコ」の生ビール

冬の間オフシーズンの落ち込み

また佐渡自体が観光地なので、一年を通してやってみると冬は大変だし、夏にしっかりお客様にきてもらわないとつらいなと感じます。忙しいときは忙しいのですが、一年を通してみるとトータルで暇だったということになると、人を雇うのにも躊躇せざるを得ない。そこも難しいですね。

店内の内観

スタッフに無理をさせない働き方を目指す

ランチも挑戦はしたいのですが、ランチをはじめると、今のスタッフを昼も夜も働かせることになる。スタッフがちょっと大変なんじゃないかなと思っています。

――スタッフさんに負担をかけないよう工夫されているんですね

僕も店をやる前まで雇われていました。飲食は拘束時間も長くて休みもとりづらい。うちのスタッフには日々仕事ばかりで生きていく感じじゃなくて、楽しみながら過ごしてもらうのが理想です。お店も一人じゃできないので、仲間が働きやすい環境でできることをやっていけたらいいなと思っています。

オーナーの渡邊さん

――今後のオーナーさんの夢やチャレンジしたいことはありますか?

まずは佐渡でしっかりやっていくのが大前提ですね。従業員のライフワークバランスを考えながら、雇用や新しい展開のタイミングを見て、ランチや新しいレシピなど、新しいことにも挑戦したいなと思っています。

【店舗概要】
へんじんもっこ直営レストラン de Vinco (デビンコ)

・店舗住所:新潟県佐渡市新穂青木749-3
・電話:0259-58-7027
・営業時間:PM18時~22時(L.Oは21時まで)
・定休日:火曜日
・ブログ:http://yaplog.jp/sadotrip/

 

佐渡での特殊なオシゴトの特殊な働き方まとめ

 
佐渡では、春から秋にかけての観光シーズンのあとに長い冬がやってきます。佐渡のお仕事は季節のサイクルに合わせた期間雇用など、ちょっと特殊なものや、海や観光に関係するちょっと変わったオシゴトが見受けられました。

島は海に囲まれ、自然が豊かで、独自の植物なんかもあり、自然が好きな人にはうってつけの場所です。そんな佐渡のちょっと変わったおもしろい特殊なオシゴトをご紹介しました。

気になるオシゴトはあったでしょうか?
 
(取材・執筆:さかもとみき)

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