シンガーソングライター山崎あおいさんインタビュー 「負けず嫌いだからこそ手に入れられた夢」

山崎あおいさんインタビュー_01
高校1年生で音楽コンテスト『Music Revolution』JAPAN FINALでグランプリを受賞し、慶応義塾大学在学中の18歳でメジャーデビューを果たしたシンガーソングライターの山崎あおいさん。素直な感情をまっすぐに表現している山崎さんの音楽は、若い女性を中心に多くの共感を呼んでいます。デビューの夢を叶えた秘訣、そしてこれからの活動についてお話を伺いました。

 

グランプリを受賞するまではアーティストになりたいとは考えてなかった

山崎あおいさんインタビュー_02
――音楽を始めたきっかけを教えてください。

中学1年生のときに映画『タイヨウのうた』を見て、ギターを弾きながら歌うYUIさんの姿に憧れたのがきっかけです。当時好きだったアーティストもギターで曲を書いていたので、「ギターが弾けるようになれば、曲も書けるようになるんだ」と思って、自然に曲づくりも始めました。

 
――曲づくりというと難しいイメージですが、どのようにつくられたのでしょうか。

そのころってちょうど思春期で、“中2病”の時期じゃないですか(笑)。ブログを更新するような感覚で、自分の中にどんどん書きたいことがあったんです。当時のいろいろな思いを歌詞にして発散していたのだと思います。

それから中学3年生の部活を引退したタイミングで、たまたまオーディションの募集を目にして、滑り込みで応募したんです。そこでは優勝に至らなかったのですが、いいところまで勝ち進めて手応えを感じたので、そこからまた翌年に再挑戦してグランプリをいただきました。

 
――オーディションに応募したのは「プロを目指して」というわけではなかったんですね。

そうですね。当時はまだライブ経験もなかったですし、自信も全くなくて。でも、グランプリを獲ってからは、「自分のCDを出したい」「憧れのステージでワンマンライブができたら最高だな」と思うようになり、その夢を叶えるにはメジャーデビューするのが近道かも……と思うようになりました。

 

山崎あおい – 夏海

 

デビュー当時の苦労やさみしさは、アニメやまな板の音源を聞いて乗り越えた

山崎あおいさんインタビュー_03
――大学入学後すぐにメジャーデビューされましたが、進学、上京、メジャーデビュー……と一気に環境が変わって大変ではなかったですか?

大学はわりと自由が利く環境だったので、それほど大変ではなかったのですが、とにかく最初はホームシックでした。ひとり暮らしの部屋で実家の雰囲気を再現するために、昔見ていた懐かしいアニメやまな板の「トントン」と包丁の効果音がする音源を流していました。当時は楽しんでやっていたつもりだったんですけど、後から考えるとかなりおかしな人ですよね(笑)。その時期に書いた曲も今聞き返せば暗いと感じますし、やっぱりさみしかったんだろうなと思います。

 
――さみしさを楽しみに変えて乗り越えていたんですね。

そう考えると、お得な性格ですね(笑)。でも、そのときの音楽をきっかけにファンになってくださった方もいるので、つらかった時期も結果的によかったことに繋がっているんです。作った曲を褒めてもらえると、それまでの苦労が全部消えてなくなるくらいうれしいですし。そのことが自分の中でモチベーションになっていたのだと思います。

 

山崎あおい – ナインスではじまる恋

 

どんなことでも「経験してよかった」とプラスに考えるように

山崎あおいさんインタビュー_04

――順調に夢を実現されてきた印象を受けますが、挫折を感じた場面はありましたか?

絶対にあったと思います。でも、「挫折した」と思うのがすごくイヤなので、どんなことでも「経験してよかった」とプラスに考えるようにしているんです。だから、今のところ挫折はないですね。挫折とは認めていないです(笑)。

 
――夢を叶えられた秘訣もそこにあるのでしょうか?

どうなんでしょうか……負けず嫌いな面はありますね。それから、グランプリが大きな支えになっているとも思います。昔から器用貧乏というか、何かひとつの分野で優れていたというわけではなかったんです。そんなとき、音楽で初めて1番をもらえたので、「これでずっとやっていきたい」という気持ちになれたんです。

実は、音楽で一生やっていこうと思ったのも最近のことで。大学卒業後に就職するのも抵抗はなかったのですが、いろいろな選択肢を絶って考えていったら音楽が残ったという感じでした。

 
――昨年、大学を卒業されて音楽の道で。今後の目標を教えてください。

ヒット曲は生み出したいですね。自分で歌うというよりも、ほかのアーティストさんに歌ってもらって、「みんな知らないだろうけれど、実はこの曲は私が書いたんだ」となるのが夢です。20代のうちに叶えたいので、あと5年以内で達成したいですね。

これまで音楽をやってきたことで、“音楽をやっている自分”には自信が持てるようになりました。だからこそ、「私にはこれがある」と思えるものがある人は、それに向かっていってどんどん挑戦してみてほしいなと思いますね。

 

プロフィール:山崎あおい
札幌出身、23歳のシンガーソングライター。
高校在学中にYAMAHA 主催のコンテスト「The 3rd Music Revolution」JAPAN FINALに出場し、グランプリ&特別審査員賞をW 受賞。

これをきっかけに自作楽曲が地元札幌を中心に企業CM やTV 番組主題歌などに使われるなど注目を集め、2012 年8 月メジャーデビュー。透明感のあるピュアな歌声と、リアリティをもったセンチメンタルな歌詞が同世代をはじめ、幅広い層の男女に支持を受けている。
また、AKB48 を始めとする女性アイドル好きであることを公言し、日々の出来事や趣味の妄想、自虐ネタなどを綴るブログ「シュール イズ ビューティフォー」やTwitterでは様々な顔を見せている。

自作リリックビデオ公開中!
「缶コーヒー」
https://www.youtube.com/watch?v=hl9FtLTdaaw
「夜の散歩」
https://www.youtube.com/watch?v=T0EmY9I-JLw&feature=youtu.be
「あなただけが」
https://www.youtube.com/watch?v=ANgYY8sdiz8

official site:http://yamazakiaoi.jp
Twitter:https://twitter.com/aoi_punclo
Facebook:https://www.facebook.com/yamazakiaoi/
official blog:http://ameblo.jp/yamazakiaoi

 
文:千葉こころ 撮影:安井信介

関連する求人情報

関連ワード