

細やかな気配りでシゴトをサポートする、縁の下の力持ち
企業の役員や議員など、特定の役職にある人について、そのシゴトをサポートする人。民間企業だけでなく、大学病院や法律事務所、各種団体などで働くこともある。企業における秘書の場合、秘書として採用されたり入社後に秘書として配属されるか、人材派遣会社から派遣されるパターンが多い。シゴトの内容は職場にもよるが、主に電話応対、来客への対応、スケジュールの調整・管理、文書の作成など。要人が訪れてきたり、機密事項、重要書類を扱うことも少なくないため、正しいマナーとビジネス文書作成能力、細やかな気配りが求められる。なお、これを持っていなければ秘書になれないというわけではないが、(財)実務技能検定協会による秘書技能検定(3・2・準1・1級)、(社)日本秘書協会による国際秘書(CBS)検定という試験もある。
給料の相場 | |||
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時 給 | 関東 1,230円 | 東海 1,020円 | 関西 945円 |
日 給 | 関東 7,500円 | 東海 ― | 関西 ― |
月 給 | 関東 219,193円 | 東海 200,357円 | 関西 185,667円 |
リクルート調べ2009年実績(※件数サンプルが少ない金額もあります)
おシゴト未来予想図
社長に補佐してもらったり!?
社長にスケジュールを伝えるつもりが慌ててしまい「あれ?10時からだっけ?それとも11時?」。激務一筋30年の社長、背後より「それは12時から」とフォロー。「さすがですね!」…って立場が逆ですから!

社長に注意しちゃったり?
そんな日々を過ごすうち、すっかり秘書業にも慣れ、ときには遅刻しそうになる社長に「急いで!」なんて注意することも(笑)。「ああ、ごめん、ごめん」と謝る社長。二人三脚の激務街道に明日もまた陽が昇る。「社長、ついて来いよ!」

聞かせておシゴト体験談
●六本木ヒルズじゃないですけど、某IT企業で社長秘書をやっています。社長はとにかく忙しいですね。朝から面談に商談。来客の数もハンパじゃないんで、ひとつアポを取り違えるとスケジュールがメチャクチャに。1週間先の予定までアタマにたたき込みます。(東京・25歳・女)
●今はもう異動になっちゃったけど、以前は社長室所属で3年秘書やってました。あのとき身につけたマナーは、現在の部署でもすごく役立ってます。(東京・26歳・女)
身につけよう!必要スキル
秘書検定ってどんなもの?
この資格がないと秘書になれない、というものではない。しかし「補佐業務や一般知識など、秘書として最低限の能力を有している」と客観的に判断してもらえる点では、持っていた方が有利だろう。1級〜3級まであり、2、3級は筆記のみ。1日に2つの級を受験することも可能だ。1級、準1級は筆記試験合格後に面接がある。秘書を目指す人のみならず、正しいビジネスマナーを身につけたいという人もトライしているようだ。
人事組織や採用活動、スタッフの給与計算、社会保険など、会社全体にかかる業務を担当する。
企業や商品のイメージアップのため、広告やPR活動の戦略、プランを練る。企業の顔的な存在。
販売店でのPR業務やパンフレット作成。グッズなどの企画も行う。SPともいう。
企業と派遣社員の間を取り持つ調整役。企業のニーズを聞き出し、それに合ったスタッフを派遣する。
電話応対から伝票整理など、オフィスワークをなんでもこなす万能プレイヤー。
企業の窓口などで来訪者の用件を聞き、その内容に応じた取り次ぎや、電話の応対を行う企業の顔。
営業所や営業部における様々な事務処理を担当。売掛金の処理や受注後の一連の事務処理などを行う。
営業担当のサポート。資料や企画書作成、電話の取次ぎなどを行う。顧客との渉外補佐も。
会社全体のお金の出入りを管理する。お金の運用は財務が、日常的なお金の出入りは経理が担当。
顧客のニーズ、あるいは自社のシゴトを円滑に進めるために、必要なモノ・ヒトを正確に手配。
輸出入の際の書類処理など、外国貿易に関する事務を行う。総合商社、貿易代行会社などで活躍。