

お金の出し入れをしっかり管理する、会社のおサイフ係
「財務」とは、資金の調達・管理・運用といった、会社全体のおおまかなお金の流れを見渡すこと。「経理」とは、会社のお金の動きを日常的に細かく管理することで、具体的にいえば、入出金の管理、伝票の起票と仕訳、帳簿記入などが主な業務になる。ビジネスの場おいては必ずお金の出し入れが発生するだけに、ある程度専門的なスキルを身につけておけば、あらゆる企業で活躍できる手堅いポジションだ。お金を扱うだけに、几帳面で数字に強く、神経の細やかな人にピッタリ。その一方、会計基準や経理システムは次々に更新されていくから、日々新たな課題に取り組む向上心も大切だ。この業務を続けるうちに経済観念が身につき、経済のこともわかってくるはず。エクセルや会計ソフトの使い方を習得したり、簿記の勉強をしてスキルアップに励む人も多いようだ。
給料の相場 | |||
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時 給 | 関東 1,024円 | 東海 894円 | 関西 904円 |
日 給 | 関東 9,113円 | 東海 7,000円 | 関西 9,091円 |
月 給 | 関東 198,573円 | 東海 184,816円 | 関西 190,359円 |
リクルート調べ2009年実績(※件数サンプルが少ない金額もあります)
おシゴト未来予想図
お金の計算に最初はビビりそう
お金を扱うだけに、計算を間違えたらどうしよう、現金をなくしてしまったらどうしよう…と最初は不安になるもの。淡々かつスピーディーに業務をこなすオジサンが、まるでオフィスに現れた勘定奉行みたいに眩しく見えたりする。

パソコンテクで存在感をアピール
日頃からパソコンに慣れ親しんでいるなら、エクセルや各種会計ソフトの覚えも早いはず。気がつけば経理部のヘルプデスク的存在で、古株のオジサンたちが尋ねにくるかもしれない。経理の知識とパソコンスキル、ギブアンドテイクでいこう。

聞かせておシゴト体験談
●月に2回、経費精算の締めがあるんですが、その時期はたいてい他部署の人にちやほやされます。お菓子を差し入れてくれたり、ランチをおごってくれたり。でも私には決裁権ないんですよね。(東京・26歳・女)
●営業事務をやっていたとき、売掛金の管理などをしていて「経理って面白いかも」と思うようになり、派遣スタッフとしていまのシゴトを始めました。専門職だけに、普通のデスクワークよりもお給料はいいですよ。(東京・29歳・女)
身につけよう!必要スキル
エクセルはぜひマスターしておこう!
いまや経理・財務のシゴトでは、エクセルなどの表計算ソフトや各種会計ソフトの使いこなしが必須。社内で導入している会計ソフトを自在に操れることはもちろん、エクセルならマクロの作成やピボットテーブルについての知識が必要になることも。実務の現場で少しずつ覚えていくのもアリだが、パソコン教室や派遣会社の講習会で集中的に覚えてしまうテもある。さらに日商簿記の資格があれば◎だ。
人事組織や採用活動、スタッフの給与計算、社会保険など、会社全体にかかる業務を担当する。
企業や商品のイメージアップのため、広告やPR活動の戦略、プランを練る。企業の顔的な存在。
販売店でのPR業務やパンフレット作成。グッズなどの企画も行う。SPともいう。
企業と派遣社員の間を取り持つ調整役。企業のニーズを聞き出し、それに合ったスタッフを派遣する。
電話応対から伝票整理など、オフィスワークをなんでもこなす万能プレイヤー。
企業の窓口などで来訪者の用件を聞き、その内容に応じた取り次ぎや、電話の応対を行う企業の顔。
営業所や営業部における様々な事務処理を担当。売掛金の処理や受注後の一連の事務処理などを行う。
営業担当のサポート。資料や企画書作成、電話の取次ぎなどを行う。顧客との渉外補佐も。
顧客のニーズ、あるいは自社のシゴトを円滑に進めるために、必要なモノ・ヒトを正確に手配。
輸出入の際の書類処理など、外国貿易に関する事務を行う。総合商社、貿易代行会社などで活躍。
企業の役員や議員など、特定の役職にある人について、その業務をサポートする。