アルバイトとして勤務するのは出版社や雑誌や書籍の制作を請け負っている編集プロダクションでの仕事です。取材や打ち合わせなど慌ただしく働く編集者やライターに代わり、電話の応対をしたり、資料集めを行うのが、主なアルバイトの仕事内容です。参考になる記事を集めてコピーしたり、図書館に足を運んで資料を集めてきます。雑誌などの掲載する写真データの整理をしたり、読者プレゼントへの応募はがきを整理し、商品の発送などをお手伝いします。

はじめは電話応対や資料集めといった簡単な作業が中心ですが、働きが認められたり、将来、編集者になりたいといった希望を上司に伝えておくと、アルバイトでもより本格的な編集業務やライター業務を依頼されることがあります。編集会議への参加が認められたり、担当するページを与えられ、編集補助を仕事を任されるようになります。アルバイトから正社員の編集者にステップアップする人も多く、出版業界への就職を目指す人にとっては、アルバイトがひとつの登竜門となっています。出版業界で働きたい人にはおすすめのアルバイトです。

電話応対を行ったり、資料を集めて、編集者をサポートするという業務内容は、一般企業で働く新人が担当するような仕事です。読者や取引先からの問い合わせも多く、丁寧な言葉遣いや応対が欠かせません。出版のアルバイトを長期間経験すれば、就職や転職に役立つビジネススキルが身に付くと考えられます。また、雑誌などの編集部ではさまざまなトレンド情報や、あまり知られていない貴重な情報を取り扱っています。口外すると罰則を受けるような企業秘密もありますが、最新の話題に見聞きできることは、出版のアルバイトの大きなメリットだと言えます。

出版社でも雑誌編集部は、編集者やライター、カメラマン、デザイナー、スタイリストなど、マスコミ業界で働くプロフェッショナルたちが集まります。出版の現場でアルバイトすることは、彼らの仕事を間近で見るチャンスです。将来、マスコミ業界を目指している学生やフリーターにとっては、刺激的でためになると言えるでしょう。彼らとの接点もでき、コネクションを作ることもできます。そのコネクションを活用して、新しい出版関連のアルバイトを見つける人や就職のアドバイスをしてもらう人もいるようです。