病院や薬局、ドラッグストアで活躍する薬のスペシャリスト
数多くある薬の効果や副作用の情報を収集し、管理する薬のスペシャリスト。医師が出した処方箋の内容について、飲み合わせや副作用、量、飲み方などのチェックを行い、患者さん1人1人に適した形で調剤する。患者さんが複数の診療科にかかっている場合などは、相互作用が起こる可能性がないか、チェックするのも大切なシゴトだ。薬を渡す際は、患者さんが薬を正しく使えるよう薬の効果や使い方、注意点などを伝え、相談を受けたときにも対応する。活躍の場は製薬会社や病院、調剤薬局のほか、ドラックストアでのニーズも増えている。病院では注射薬の調剤を行ったり、医療チームのカンファレンスに参加することも。製薬会社でさまざまな薬の研究や、新しい薬を世に出すための臨床試験などを行っている人もいる。
| 給料の相場 | |||
|---|---|---|---|
| 時 給 | 関東 2,045円 | 東海 1,978円 | 関西 1,932円 |
| 日 給 | 関東 ― | 東海 ― | 関西 ― |
| 月 給 | 関東 287,432円 | 東海 259,175円 | 関西 288,747円 |
リクルート調べ2009年実績（※件数サンプルが少ない金額もあります）
おシゴト未来予想図
薬探しに時間がかかってオロオロ
薬局には薬がいっぱい。患者さんから処方箋を渡されるものの、それらの薬がどこにあるかわからなくて探すのに時間がかかったり、ただただ焦ってオロオロしてしまうことも。
信頼され、頼りになる薬剤師に
患者さんに薬のことを聞かれて、わかりやすくアドバイスができれば一人前。とはいえ薬は日に日に増えているので、毎日が勉強だ。製薬会社が行う新薬の説明会に参加することなどもある。
聞かせておシゴト体験談
●薬局で直接患者さんと触れ合い、「ありがとう」と笑顔で声をかけていただけるときがとてもうれしいですね。それがシゴトのやりがいにつながっています。（大阪・25歳・女）
●常に正確な調剤を行い、患者さんの想いを的確につかむことを心がけています。（千葉・27歳・男）
●処方箋の中にアレルギーを起こした薬品が含まれていました。そういった事故を未然に防げるのが、地域の薬局に勤める私たちの役目だと思っています。（鹿児島・35歳・女）
必ずゲット！必要資格
薬剤師
薬剤師になるには、まず薬学系の課程がある大学に進学する。4年制の大学で薬学に関する正規の課程を修了した人のみ、国家試験の受験資格が与えられる。試験は毎年3月。この試験に合格すると、申請することで厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられる。ここ5年間の合格率は75％〜82％と高めで、大学に入ってしまえばエスカレーター式の感もあるが、大学に入ること自体が狭き門といえる。
治療院でおなじみ。肩凝りや腰痛、ねんざなど、身体の不調をあん摩やはり、灸などで治療する。
歯垢や歯石の除去から、歯磨き指導も行う。歯医者さんをサポートするエキスパート。
資格を必要とせず、歯医者さんで診療の補助ができる。専門用語などは、ある程度覚えよう。
介護を必要としている人と、介護サービスや介護施設を結びつける橋渡し的な存在。
学校や医療、福祉施設などで、バランスのいい献立を提案。栄養コンサルタントとしても活躍。
明るい笑顔でテキパキと患者さんの身の回りをケア。優しく親身な対応で、頼りになる存在だ。
「老後を住み慣れた自宅で過ごしたい」そんな想いを叶える在宅介護のスペシャリスト。
高齢者や障害のある人が利用する介護福祉施設などで活躍。高齢化にともない需要も上昇。
病院での受付業務や、医療費関連の書類、伝票の処理を行う。医科・歯科別に専門知識が必要。
