- ●応募の意味
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どんな求人の場合も、応募電話やWebでの応募は欠かせないものとなっている。それは「面接という試験を受けさせてもらうための予約」なのだ。例えるなら、 コンサートチケットの予約のようなもの。コンサートの客席数と同様に、相手方の「雇う人数」が決まっているので事前予約が必要。
このため、できるだけ早いタイミングでの「予約」が有利となるわけだ。
※ただし、求人広告の応募欄が<応募●履歴書を郵送ください>といった電話不要の旨が書かれてることが、たまにある。 これらはオープニング募集などで応募電話の受付体制が整っていないケースに多く、予約電話を必要としないことを示している。
- ●応募電話では何を話せばいいか?
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- 現在、まだ面接を受け付けているかを確認する
人気の募集などはキミが電話をした時点ですでに応募を締め切っているケースもある。そんな時に面接をお願いしてもエネルギーのムダ。 このため、最初にまず聞くべきことがこれ。具体的には下のような例が良いだろう。
『○○(自分の名)と申します。フロム・エーで御社(おんしゃ)の求人広告を見て電話させていただいたのですが、 採用担当の方((あるいは担当者名))はいらっしゃいますか?((職種名))の募集はまだ受け付けておられますか?』
- 予約を入れる前の確認
「未経験の方はご相談ください」といった採用基準に関するコメントが、キミの見た求人広告に入っていたとする。 こんな時は自分自身に応募資格があるのかを確認する必要がある。具体的には下のような例が良いだろう。
『私にはこの職種の経験がないのですが、面接をお願いすることはできないでしょうか?』
- 面接日時を予約する
応募資格に多少のズレがあっても、上のような過程で好印象を得られれば面接に応じてもらえることは少なくない。 こうして面接を受けさせてもらえる確認ができれば、次に訪問日時の調整に移ろう。
一般的には、まず面接日時を相手にたずねるのが良いだろう。たずねた結果、その日時がどうしても不都合なら以下のように調整を願い出てみよう。
『……ありがとうございます。では面接にうかがいたいのですが、ご都合の良い時間などはありますか? ……明日のその時間は所用がありますので、その翌日○時あたりはいかがでしょう?』
- 面接を受けに行くにあたっての確認・質問
面接の予約を取り付け、電話を切ったあとに、確認したいことが出てくるのはよくあること。しかし、それがあまりに多いと悪印象を与えかねない。 できるだけ、1度の電話で済ませられるよう、確認はまとめてしよう。
『いくつか確認したいことがあるのですがよろしいでしょうか。履歴書以外に何か持参するものはありますか?』
『うかがう先はこちらの住所でよろしいですか?』
『面接時間はどの程度をみておけばよいですか?』
- 電話の切り方
電話の切り方でも、相手に好感を与えることがある。ちょっとしたことだが、ポイントは2つ。ひとつは、ちゃんとお礼をすること。 もうひとつは、相手より先に受話器を置かないこと。お礼の仕方は以下の具体例を参考にしよう。
『……わかりました。ありがとうございました。では○日□曜日の△時に、そちらへおうかがいいたします。 よろしくお願いいたします。((ここで相手の返答を待ってから))それでは失礼いたします。((この後、相手が電話を切ったことを確認してから自分も電話を切る))』
- ●その他・注意事項
- 電話する前に手元に用意しておくもの
電話する募集主の求人広告と、メモと、筆記用具。これらを手元に用意しておいてから電話をしよう。 質問してわざわざ聞き出したことを忘れてしまっては意味がない。この他、求人広告を読み込んで事前に質問を用意しておくのもカシコい手だ。
- 急用ができてしまった時
どうしても避けられない用事が急に飛び込んでくることがある。これによって予約した面接日時がアウトに! そんな時はすぐにでも、相手に電話連絡を入れよう。それが本当にやむを得ない理由なのであれば、相手もオトナ。わかってくれるはずだ。
相手の時間に余裕があれば、もう一度面接予約をとることもできるだろう。しかし、電話連絡もなしに約束を破ってしまう人がいるが、 それはあまりにも非常識。雇用契約中に無断欠勤をした場合、即刻クビになるケースは少なくない。そのくらい迷惑な行為ということだ。
面接予約の無断放棄、これだけは絶対にやめよう。極端なケースだと「業務妨害」になるコトもあるのだ。
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