データをパソコンで「図面」という形にしていく、緻密なクリエイター
CADは「Computer-aided design」の略。パソコンとCADソフトを使って、設計者の原図に忠実に、工業製品や部品、建造物の設計・デザイン図を描く技術者がCADオペレーターだ。従来の設計図は、製図台とドラフターを使い手描きで作成されていたが、十数年前からCADが導入され始め、比較的簡単かつ短時間に製図が可能になった。製品サイクルがさらに短縮化している今日、業務を効率的に進められるCADオペレーターは、どこでも引っぱりダコ。建設業界だけでなく、航空機、自動車、機械、家電、通信、服飾などの分野でも活躍している。シゴトをするのに資格などは特に必要なく、フリーで働いている人もいる。手先の器用さよりも、設計対象のコンセプトをつかむ理解力、細かなデータ入力をミスなく行う緻密さ、そして速さが求められる。
| 給料の相場 | |||
|---|---|---|---|
| 時 給 | 関東 1,124円 | 東海 1,050円 | 関西 1,100円 |
| 日 給 | 関東 8,605円 | 東海 9,500円 | 関西 8,500円 |
| 月 給 | 関東 203,289円 | 東海 181,727円 | 関西 201,981円 |
リクルート調べ2009年実績（※件数サンプルが少ない金額もあります）
おシゴト未来予想図
未経験ソフトにキャードうしよう
CADのソフトウェアは、とにかくたくさんの種類がある。2次元の建築分野ではJW-CADなどが定番だが、新しい職場で慣れないソフトに出会うと、最初は何が何だかわからず、キャード（CAD）うしよう！と途方に暮れることも。
日々モノづくりの喜びを体感
使用ソフトにも慣れ、いよいよスクールで習ったノウハウを試すときが来た。テキパキとデータ入力を続け、仕上がっていく図面。設計図が完成し、その図面通りに製品や建造物ができあがった瞬間、CADオペレーターはさらに深い達成感を味わう。
聞かせておシゴト体験談
●CAD利用技術者の試験を受験して合格しましたが、自分が普段シゴトで扱っている分野と内容がビミョーに違っていたので、勉強期間中どうもしっくりこなかった。やはり実務経験は大事だと思いましたね。（東京・29歳・男）
●多くのパソコンを使う技術者に共通の悩みだけど、CADオペレーターは特にデスクにかじりついている時間が長い。納期前なんか肩こり、腰痛、疲れ目との戦いです。1ヵ所にじっと座っているのが苦手な人にはしんどいかも。（埼玉・26歳・女）
身につけよう!必要スキル
CADスクールで専門技術を学ぶ
全くの初心者の場合、スクールなどで半年程度専門技術を学ぶ必要がある。その際、どんなCADソフトを使って学習するかが重要に。というのは業界ごとに定番ソフトが決まっているからだ。講師に相談して希望の進路に合ったものを選ぼう。なお、パーソナルコンピュータソフトウエア協会によるCAD利用技術者、全国建築CAD連盟による建築CAD検定といった資格もある。持っていればシゴト探しの際プラスに働くだろう。
受付スタッフやコールセンター、相談窓口などで、顧客からの問い合わせ電話に応対する。
コンピュータを使って、伝票の金額や原稿などにある文章・文字を速く正確に入力していく。
データ入力や管理など…パソコンにどんどんシゴトをさせて、ＩＴ界のベースを支える。
