初めてバイトする高校生にオススメの仕事、法律上NGの仕事

高校生になると、学校によってはバイトをすることができるようになります。中には「高校生になったら絶対バイトしよう!」と心待ちにしていた人もいるのではないでしょうか。
ただ、実際にバイトを始めようとすると、バイト先をどう探せばいいのか、どんな仕事をすればいいのか、迷ってしまうこともあると思います。
そこで今回は、初めてバイトをする高校生にオススメの仕事や、逆に高校生が働くことを法律で禁止されている仕事についてご紹介します。

【目次】
1. 初めてでも大丈夫!高校生にオススメのバイトの選び方
2. 初めてバイトする高校生にオススメの仕事は?
3. 高校生がバイトするときに注意することは?
4. 高校生にオススメのバイトは「安・近・短」

初めてでも大丈夫!高校生にオススメのバイトの選び方

FromAしよ!! 初めてバイトする高校生にオススメの仕事、法律上NGの仕事

「やっとバイトができる!」とワクワクした気持ちの半面、「本当に自分にできるのか」と不安に思っている人もいるでしょう。そこで、まずは高校生にオススメのバイトの選び方をアドバイスします。

求人サイトに「高校生歓迎」と書いてある

求人サイトや求人情報誌に「高校生歓迎」と書かれているバイトがオススメです。「高校生歓迎」を謳っていれば、学業との両立についての理解があるなど、高校生が働きやすい環境を整えていると考えられます。
また、自分のほかにも高校生のバイトが働いている可能性もあり、その場合、年齢の近いバイト仲間ができるというメリットもあります。
バイト先の中には貼り紙でバイト募集を告知しているところもありますので、お気に入りの店に「高校生歓迎」の文字を見つけたら、思い切って仕事内容を聞いてみましょう。

自宅から近い

自宅に近いバイト先を選ぶのは高校生にとって大切なことです。
高校生のバイトは学校が終わった夕方以降から始まり、終わると夜遅くなる場合もあります。バイト先までの交通手段は、主に電車・バス・自転車・徒歩になりますので、夜遅い時間に帰宅することを考えると、自宅から近いほうが保護者も安心できます。
自宅から遠いバイト先を選ぶと、帰宅時間が遅くなり、保護者に心配をかけるだけでなく、学業との両立が難しくなる場合もあります。

シフトの融通が利く

シフトの融通が利きやすいバイト先を選ぶことも重要です。高校生なので、試験前などは休まなければならない場合も出てきます。そのようなときにシフトの融通が利かないと、十分な勉強時間を確保することができず、テストの成績に影響するおそれがあります。

ただし、面接の際に「いつでも休めますか?」という聞き方は避けたほうが良いでしょう。高校生のバイトといっても、採用側は貴重な労働力と考えています。頻繁に休まれたりシフトを変更されたりすると、業務に影響が出ますので、採用されない可能性が高くなります。
人手不足が常態化している職場の場合、シフトの融通が利かないことがありますので、「試験前など忙しいときにシフトを変更することは可能ですか?」などと確認するのが良いでしょう。

初めてバイトする高校生にオススメの仕事は?

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高校生にオススメのバイトを具体的にご紹介します。初めてのバイトはマニュアルが充実している仕事を選ぶことがポイントです。

コンビニ店員

コンビニの仕事がオススメなのは、マニュアルが充実していることと、オーナーや店長、先輩スタッフから仕事の指導を受けやすいことです。
仕事内容はレジ打ちや袋詰め、公共料金等の支払い、商品の陳列や宅急便の受け付け、おでんや揚げ物などの準備、店内の清掃など多岐にわたります。最近のコンビニは扱う品目が増えたことで最初は覚えることが多く大変ですが、マニュアルに従って働いているうちにすぐ慣れるので、それほど心配する必要はありません。

ファストフード店店員

全国展開しているお店が多く、コンビニと並んでマニュアルが充実しています。高校生のバイトをはじめ、若いスタッフがそろっている店も多いので、初めてでもなじみやすいでしょう。また、ハンバーガー、牛丼、ドーナツ、麺類などさまざまなタイプの中から好きな店を選べるのも魅力です。自宅から近い場所であれば、客として利用していることも多く、仕事内容にも親しみを感じるはず。そういう意味でも安心できるバイト先といえます。
さらに、シフトの融通が利きやすいところも多く、夏休みなどの長期休暇中に集中して働きたい人にもオススメです。

ファミレス、カフェ・喫茶店店員

制服にあこがれて働きたいと考えている人もいるでしょう。また、おしゃれな店が増えていますので、客として訪れたときに気に入って、働きたいと思った人もいるかもしれません。仕事は主に、料理や飲み物を運ぶホールと料理を作るキッチンに分かれていて、どちらかを担当することが一般的です。ネットカフェのバイト募集も数多くあります。

スーパー店員

スーパーの店員も高校生のバイトとしては定番です。夕方が忙しい時間帯なので、学校帰りの高校生バイトは時間的にもぴったりで重宝されます。学校と自宅の間にあるスーパーを探してみると、通勤も効率的で良いバイトになるでしょう。主な仕事はレジ打ちや品出しです。高校生が働く夕方は買い物客が多いため、忙しくなります。

ガソリンスタンド店員

仕事内容は主に、給油やタイヤのエアチェックなどです。外での仕事も多いため、暑さ、寒さを耐える我慢は必要です。最近よく見かけるセルフスタンドでは、部屋の中で待機している店員さんも多いですが、監督員として一人で待機するためには危険物取扱者乙種第4類という資格が必要になります。工業高校の生徒であれば、比較的取得しやすい資格です。

仕分け作業

仕分け作業とは、「仕分け」「検品」「梱包(こんぽう)」が主な業務です。
仕分けとは、工場や倉庫などで配送先ごとに商品を仕分ける仕事です。
検品とは、出荷前の製品に不備がないかを検査する仕事です。
梱包は、製品をダンボールや袋に入れる仕事です。
いずれも短期から働くことが可能で、日払い・週払いOKのところもあります。「すぐにお金が欲しい」という場合は便利でしょう。また、あまり人とコミュニケーションを取らず、黙々と働きたいという人にも向いています。

高校生がバイトするときに注意することは?

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高校生がバイトをするときには注意すべき点がいくつかあります。特に次の点に注意しましょう。ただしここで「高校生」というときは、18歳未満の場合とします。

保護者の同意書と年齢証明書が必要

高校生が働く場合は、保護者の同意書と年齢証明書が必要になります。高校生は自分で契約を交わすことはできません。バイト先とも自分で雇用契約を結ぶことはできないため、代わりに保護者が署名・捺印した同意書が必要になります。つまり、高校生のバイトを保護者が認めていると証明する必要があるということです。

また、年齢証明書というのは、住民票や戸籍謄本のことです。
同意書はバイト先が用意するのが一般的ですが、年齢証明書については役所などで発行してもらう必要があります。

深夜勤務は禁止

労働基準法によって、高校生が働ける時間は決められていて、午後10時から翌朝5時までは働くことができません。時間も1日8時間まで、週40時間までが限度で、原則として法定時間外労働は禁止されています。

危険な仕事は禁止

同じく労働基準法によって、危険な仕事も禁止されています。危険な仕事とは、重量物を扱う仕事をはじめ、毒物や発火性・爆発性のあるものを扱う業務のことです。
また、居酒屋でのバイトは基本的に大丈夫ですが、バーなどでお酒を出して接待するような仕事も、高校生にとって「有害」であるとして禁止されています。

【危険有害業務の就業制限-労働基準法第62条・63条-】
 ・重量物の取扱いの業務
 ・運転中の機械等の掃除、検査、修理等の業務
 ・ボイラー、クレーン、2トン以上の大型トラック等の運転又は取扱いの業務
 ・深さが5メートル以上の地穴又は土砂崩壊のおそれのある場所における業務
 ・高さが5メートル以卜で墜洛のおそれのある場所における業務
 ・足場の組立等の業務
 ・大型丸のこ盤又は大型帯のこ盤に木材を送給する業務
 ・感電の危険性が高い業務
 ・有害物又は危険物を取扱う業務
 ・著しくじんあい等を飛散する場所、又は有害物のガス、蒸気若しくは粉じん等を飛散する場所又は有害放射線にさらきれる場所における業務
 ・著しく高温若しくは低温な場所又は異常気圧の場所における業務
 ・酒席に侍する業務
 ・特珠の遊興的接客業(バー、キャバレー、クラブ等)における業務
 ・坑内における労働等

高校生にオススメのバイトは「安・近・短」

高校生の初めてバイト選びは、「安全」「自宅の近く」「短時間」の3点を念頭に置いて決めることが大切です。つまり「安・近・短」です。学校に通いながら働くのは想像以上に大変なもの。長期休暇以外は、慣れるという意味でも最初は週1日か2日くらいで始めてみるのが良いでしょう。
興味のあるバイトがあれば、積極的にチャレンジしてください。

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