アーティスト・千知(ザ・フーパーズ) インタビュー『“どんな仕事も楽しい!”と思えるポジティブさは、バイトを通して学んだ』

ザ・フーパーズ the hoopers CECIL セシル 千知 アーティスト イケメン インタビュー フロムエーしよ!!
女子も恋する2.5次元 “イケメン女子グループ”として活躍中のザ・フーパーズ。今回は、コスプレリーダーでもある千知(CECIL)さんが登場。なにごとにもポジティブに向き合う。その原点ともなったアルバイト経験談をうかがいました。新曲「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」制作エピソードとあわせてお届けします。

新曲に込めた思い——自分の中にある希望を輝かせて!

CECIL ザ・フーパーズ the hoopers セシル 千知 アーティスト イケメン インタビュー フロムエーしよ!!
――ザ・フーパーズの9thシングル「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」、表題曲は聴く人が希望を見出せる、力強いメッセージソングですね。

自分の中にあるジュエル=希望を輝かせていこうという曲なんです。傷ついてしまったりつまずいてしまったりすることもあるけど、そういう弱い自分も認めた上で一緒に旅に出よう、踏み出そうという歌詞は自分たちにリンクするし。私たち自身が力をもらえる曲でもあります。

――レコーディングする中で、なにか見つけるものもあったのでしょうか?

自分は歌い方にすごくクセがあると言われてきて、これまでのレコーディングのときには苦労することもあったんです。でも今回は、ノドで歌わないように歌い方を変えたら、「千知、歌い方変わったね」と気づいてもらえたりもして。歌詞の理解も前よりできるようになったと思うし、二十歳を超えて、少しずつですけど、自分の歌に深みが出せるようになったんじゃないかなという気はしました。

――いっぽう、メロウな「クリアスカイ」、グっと艶っぽく大人っぽい「永遠のプリズナー」(通常盤Aに収録)と、カップリング曲ではガラっと異なる表情を見せますね。

今回は本当に全部表情が違うし、全部リード曲に出せるんじゃないかと思っていて。「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」が“ついてこい!”っていう曲だとしたら、「クリアスカイ」はファンのみなさんと一緒に歩んでいきたいなという願いを託した曲です。“どこまでも 君が居るなら 行ける気がした”というフレーズも、ファンのみなさんに支えてもらいながら自分たちが強く想っていることなので。イベントで歌うたびに、胸がいっぱいになります。「永遠のプリズナー」はザ・フーパーズ-4 roses-という4人組の派生ユニットの曲なんですけど……。

――今回、千知さんは初めてザ・フーパーズ-4 roses-に参加されるんですよね。

宝塚歌劇団さんの大ファンなんですけど、より艶っぽさを追求したザ・フーパーズ-4 roses-で歌えるというのは、本当にうれしくて。“君”をファンの方に置き換えて、“誰のところにも行かせたくない”という想いに切なくなったり苦しくなったりもしながら、気持ちを込めて歌いました。

――あらためてザ・フーパーズとしての今後の目標を教えてください!

前回はヴァンパイア、今回は海賊といろいろなコンセプトで作品を作れるところも、ザ・フーパーズならではだと思います。今後もいろいろなコンセプトにチャレンジしたいし、男性グループにはできない、イケメン女子ならではの表現を突き詰めていきたいです。

チラシを配ったり声がけをするキャンペーンガールの仕事は、臆せず突撃!

CECIL ザ・フーパーズ the hoopers セシル 千知 アーティスト イケメン インタビュー フロムエーしよ!!
――では、ここからはバイト経験についてお伺いします。

派遣も含めると、いろいろやりましたね。キャンペーンガールをやったり、着ぐるみを着たり、工場で荷物の梱包をしたり。コンビニでも働きました。

――最初にしたのは、どの仕事だったのでしょう。

家電量販店でのキャンペーンガールと、着ぐるみに入る仕事ですね。周りはみんなバイトをしていたんですけど、憧れの気持ちから、高校2年生の後半くらいで始めました。

——キャンペーンガールの仕事としては、道行く人に声をかけたりとか?

そうです。詳しい説明は社員さんがしてくださるので、自分はチラシを配ったり、「抽選できますよ」って声をかけたり、ちびっこと一緒にガラガラを回したりして。

――チラシをもらってもらうとか、足を止めてもらうのは、なかなか難しいように感じますが。

やっぱり難しさはありますね。でも、意外とチラシをもらってくれたり、立ち止まってくれる人が多かったんですよ。

――そうでした、千知さんのかわいいパワーがあるわけですもんね。

いえいえ、違うんですよ! 「お時間が少しだけでもあれば!」っていう感じで突撃していたので、たぶん圧がすごかったんだと思います(笑)。

失敗エピソード——張り切りすぎて、1日目で声が出なくなりました!?

CECIL ザ・フーパーズ the hoopers セシル 千知 アーティスト イケメン インタビュー フロムエーしよ!!
――躊躇せず、怖がらずにアタックするという姿勢が素晴らしいですね!

もともと人見知りをしないという性格もあって、その仕事は楽しかったですね。もし相手が自分を嫌っていたとしても、それ以上に自分が相手のことを好きだったら別にいいや!っていう考えなので、その仕事をしているときも、声をかけた方が最初は引き気味だったとして“まずは興味を持ってもらいたい!”と思っていました。

――ちょっとやそっとじゃめげないポジティヴさ、強みですね。

でも、3連続で仕事に入る予定だったのに、張り切りすぎて、初日で声が出なくなってしまうっていう、まさかの失敗をして……、それは反省しています(苦笑)。

空気タイプの着ぐるみは、言葉は発せないことで精神が鍛えられた

CECIL ザ・フーパーズ the hoopers セシル 千知 アーティスト イケメン インタビュー フロムエーしよ!!
――ただ、着ぐるみの場合はそういった積極的なアプローチはできないわけですよね。

その着ぐるみというのは、よく遊園地なんかで目にするモコモコの動物タイプではなくて、送風機で本体に空気を送り続ける風船タイプの着ぐるみだったんです。飾ってあるだけの巨大なぬいぐるみのようにも見えるので、中に人がいると思われないから、たまにボン!って殴られたりとか、じゃれて蹴られたりとか……でも、こちらからは言葉を発することができなかったので、精神力がだいぶ鍛えられました(苦笑)。でも、その1人の空間は好きでしたし、人間観察も楽しかったので、それもいい思い出です。次にバイトをすることがあったら、動ける着ぐるみにも入ってみたいです!

――学業とバイトの両立は、大変だったのではないでしょうか?

家電量販店での仕事は空いた時間にやっていたし、外部と触れることって大事だなと思っていたので。次にやったコンビニバイトでも、陳列棚ごと動かせることを初めて知ったり、接客に必要なこととか、得るものがたくさんありました。ほかにも、派遣ではいろいろな仕事をしたんですけど……。

やってみれば楽しさを見つけられる。その経験を積み重ねたことで諦めない精神が身についた

CECIL ザ・フーパーズ the hoopers セシル 千知 アーティスト イケメン インタビュー フロムエーしよ!!
――なかでも、大変だった仕事というと?

体力的に大変だったのは運搬。米袋とか樽とかトマト缶が詰まった箱を、運んだり棚の上に置いたりするんですけど、後にも先にも人生でこんな重いものを持つことはないっていうくらいの重量でしたね。でも、おかげで筋肉をつけられました(笑)。この“ポジティヴさ”はいろいろな仕事を通して、たくさん発見があったことで得たものかもしれないです。自分がされてイヤなことは人にしたくないし、うれしいことは人にしたい。そういうことも強く思うようになりました。

――素晴らしい考え方ですね! これまでのバイト経験、仕事経験で今に生きているおとはありますか?

無理だと思うこと、大変そうだなと思うことも、やってみれば楽しく思えてくるという経験を積み重ねたことによって、たとえば歌で出ないキーがあっても諦めずにがんばろうって思えるし、なんでも受け入れられるようになって。楽しいことだけでなく、叱られたりイヤだったことも含め、これまでしてきた経験がどれかひとつでも欠けていたら、今の自分はないなと思います。

――そんな千知さんが、これからバイトを探そうとする人に言ってあげたいことは?

バイト先に行ってみて、自分に合っていないかもと思うこともあるだろうけど、それでもその道を進んでみると、意外に見つけるものがあったり、自分に合っている道だったんだって気づくこともあると思うので。まずは一歩を踏み出してみてほしいです。
 

■Profile
千知(セシル)

2014年に5,000名のオーディションから選出された、全員がショートカットの7人組ボーイッシュ・ガールズ・グループ。少女マンガから飛び出してきた王子様のようなルックスから「イケメン女子」とも呼ばれ、日常では味わえないFANTASIA(夢の世界)を創ることをコンセプトとしている。2015年に1st Single「イトシコイシ君恋シ」でメジャーデビュー。2016年には『第30回日本ゴールドディスク大賞』で「ベスト5ニュー・アーティスト」を受賞! 個人としては、ボーイッシュ・ガールズ・グループ『AXELL』も兼任。

◆ザ・フーパーズ OFFICIAL SITEhttp://thehoopers.jp/
◆千知 Official Twitter@cecil_hooper

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影:河井彩美 取材・文:杉江優花

 
▼関連記事▼

未来 ジュエルの鼓動が聴こえるか? ザ・フーパーズ the hoopers セシル 千知 アーティスト イケメン インタビュー フロムエーしよ!!アーティスト・未来(ザ・フーパーズ)インタビュー『いろいろな世界に触れられるのがバイトの魅力だと思う!』

女子も恋する2.5次元“イケメン女子グループ”として活躍中のザ・フーパーズ。ヴォーカルリーダーの未来(MIRAI)さんに、アパレルでの経験が楽しかったというバイト経験について伺いました。新曲「ジュエルの鼓動が聴こえるか?」制作エピソードとあわせてお届けます。

※タウンワークマガジンに遷移します。

関連する求人情報

関連ワード