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野党側の気持ちも知っておこう
バイトしていると、不満に思うことが出てくるのはよくある話し。その不満のほこ先になることがいちばん多いのが「店長や経営者」。 しかし彼らこそ、スタッフたちにいちばん「気持ち」をわかってもらいたがっているヒトでもあるのだ。 働くということは、人と人とのコミュニケーション抜きには語れない。どんなバイトにも避けては通れない「店長や経営者」 との良き関わり方を知るために、雇う側の気持ちも知っておこう。
  1. 店長・経営者は孤独である
    シゴトでのミスや悩みが出てきた時、キミは先輩や店長に相談することができる。時には助けてもらうこともできる。 立場を逆転させてみよう。店長は、すべての従業員の良き相談役でなくてはならない。しかし、 その店長(あるいは経営者)が悩んだ時は誰に相談に相談すればいいのだろう?組織のトップに立つということは “すべての責任を自分一人で解決する”ことができなくてはならない。つまり、頼るヒトがいない孤独な立場にあるわけだ。

  2. 店長・経営者のプレッシャー
    店長(あるいは経営者)がいちばん悩むことって何だろう?いちばん多いのは“お金”だ。 自分のお店や会社を持つには、相当な額のお金が必要になる。一般的には、喫茶店を開くには1500万円ほどの資金が必要になる。 店舗テナントの保証金や内装・インテリア、食器や食材に宣伝用のチラシ。この資金は、たいていがこうした開店準備にあてられるのだが、 数千万円もの自由にできる貯金を持っているヒトは少なく、普通は銀行などから借金をしてこれを用意する。 当然だが、これは利息まで上乗せして全額返済しなければならないものだ。1500万円を3年で返済する計画の場合、 毎月々にだいたい50万円強を返済し続けることになるのだが、お店の売り上げが少ない月などは、店長(経営者)は自分の給料の中からでも、 これを支払わなくてはならないものなのだ。場合によっては、別の融資機関からこの返済用のお金を借りる必要も出てくる。 こうなってはピンチだ。店長(経営者)が毎月の売り上げに神経質になるのも当然のことなのだ。

  3. 店・会社の経営とは?
    上の図は、売り上げと利益の一般的な関係構造だ。当然の話しだが、売り上げのすべてが“もうけ”になることはあり得ない。 経営者の“もうけ”とは、お店や会社を運営するために必要なこれら費用(上図の黒い部分)をすべて差し引いた残りのことなのだ。 だが、お店の運営費用より売り上げが少なくなってしまうこともある。こんなケースだ。
    <300名のお客様が来ることを前提にスタッフを30名雇い、300名分の食材を仕入れた。しかしお客様は200人しか来なかった。>こうなってしまうと、そのままお店の経営を継続することはできない。お客様を確実に100名増やす工夫をするか、 200名のお客様に見合ったお店の規模に縮小するか、のどちらかだ。ほおっておけば赤字続きで倒産は確実なのだから。 こうした危機的な状況を経営者というのはいつも背負っている。ほんとうに大変なのだ。


  4. 店長や経営者が考える理想的なスタッフとは?
    その理想像をカンタンに言えば「売り上げ拡大や確保に協力的な人」だ。 難しいのは、その会社・店によって、売り上げの立て方が違う点にある。お客さんの数を増やすのが有益な業態もあれば、 お客さんの満足度を高めることが必然の業態もある。またこれも時と場合によって様変わりすることがある。

  5. 店長や経営者とうまくやっていくためには?
    「この会社の事業方針は?」店長や経営者と話す機会があれば、これをぜひ聞いてみてほしい。その方針が賛同できるものであれば、 きっとキミは自分のやっている仕事に誇りを持つことができるはずだ。また店長や経営者にとっても、自分の仕事に誇りを感じてくれるスタッフには 頼もしさを感じるものなのだ。そうして相互に信頼関係が築ければ、ギクシャクすることもなくなるはず。 ちなみに“事業方針”とは「誰を助けるための仕事か?」という意味だと考えればわかりやすい。


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