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派遣にまつわる疑問アレコレQ&A
自分の経験や技術に自信のある人はさておき、イマイチ自分のスキルに自信がなくて、派遣という働き方を視野に入れていなかった人。そんな人にも、派遣スタッフとして活躍する土壌はあります! みすみす自分の可能性を捨ててしまうのではなく、可能性を広げるための一手段として、「派遣で成長する」「派遣で将来を探す」という方向性も、この機会にきちんと考えてみませんか? というわけでこのページでは、そんな派遣ビギナーのために、基本的な派遣のしくみから、登録のこと、その他、気になるアレコレをわかりやすく解説しました。

図解 派遣のしくみ
Q1.そもそも人材派遣ってどんなしくみ?どんなふうに働くの?
人材派遣を理解する上で、まず知っておきたいのが雇用関係。派遣スタッフは、実際に働く企業とではなく、派遣会社と雇用契約を結びます。その点が、一般の正社員やアルバイトの雇用関係とは違うところ。当然、給料や福利厚生なども、派遣会社から受け取ります。ただし、実際の仕事の指示は派遣先企業の上司から直接受けます。注意したい点は、「派遣会社に登録した時点で雇用関係が成立するのではない」ということ。派遣会社は「自分の能力を活かしたい」「自分の都合に合った働き方をしたい」というスタッフと、「こういう仕事をしてくれる人をこれくらいの期間派遣してほしい」という企業を結び付ける役割を持ちます。

派遣でチャレンジしてみたい職種はあるけど、自分のスキル不足が悩みのタネです…。
派遣ではいままでの仕事経験が財産になる、というのはもちろんなのですが、「スキルが足りない…」と悩む人も多いかもしれません。未経験だからと尻込みする人もいるのでは? しかし、派遣会社には研修制度が充実しているところも多いので、自分1人で気に病むより、まずは担当者に相談してみましょう。もちろん、未経験でもOKの職種がある場合もあります。派遣スタッフとして、どんどん経験を積み、次回に1ランク上の仕事にチャレンジするとか、派遣で働きながら資格取得のための勉強をするとか、前向きに考えていけるのも派遣ならでは、なのですから。

社会経験はアルバイトしかないって人でも派遣で働けるの?
もちろん大丈夫。世の中の動きを考えても、特に若い人たちの中で「社員」としての経験を持たない人が増えているのは当然のこと。そして仕事に対する責任や業務の内容で、アルバイターも社員と同じレベルのものを求められる、ということだって当たり前の時代です。派遣会社でも、そのあたりの事情はよく理解していて、アルバイトだからと言って、その人の経験を軽視することはありません。アルバイトの経験だって、あなたにとって、大きな財産となることを覚えておきましょう。

派遣で働きながら、手に職をつけることは可能?
可能です。むしろ自分のスキルを徐々に伸ばしていきたいと考えるのであれば、「派遣」という働き方こそ最良かもしれません。というのも、派遣では契約が満了するごとに、自分の意志で、次の仕事のレベルを上げていくことができるので、派遣でのキャリアを積めば積むほど、自分の能力はアップしていく、というわけです。同じ企業で働き続けても、なかなか大事な仕事は任せてもらえませんが、派遣でスキルを身に付けた人には、初めから重要な仕事が任されたりもします。

職種を変えて、いろいろとチャレンジしてみる、という考え方でもいいの?
もちろんです。「自分にはどんな仕事が向いているのかわからない」と考える人は、まず派遣会社のコーディネーターに相談してみてください。派遣会社は将来のキャリアプランを考える場、と考えたっていいのです。1人で考えるより、「職」のスペシャリスト、つまりは派遣会社の担当者に客観的なアドバイスをしてもらいながら、徐々に自分向きの仕事を発見していけばいいのです。いろいろな仕事を経験したいなら、複数の派遣会社に登録しておくのもいいかもしれませんね。

派遣先で要求された業務がこなせない!…なんてことになっちゃったらどうしよう?
派遣会社はスタッフの能力を判断し、その上で適切と思われる仕事を紹介します。ですから、本来こういったミスマッチは起こらないのですが、「自分の持っている能力より少し上のレベル」を、どう受けとめるかにもよります。まったくできそうもない仕事は紹介されないはずですし、少しの努力でこなせる程度のものなら、前向きに頑張ることにより、今後のあなたのスキルアップや時給のアップにもつながるはずです。

こんな事態には、こう対処!
派遣先のコンピュータを壊してしまったみたい …なんてときは?
働き始めたときから調子が悪いようであれば、そのままにせず早めにその旨を派遣先の上司に伝えましょう。万が一、あなたの責任で壊してしまったとしても、「自分で弁償しなければ…」と考える前に派遣会社に連絡を。派遣会社の保険が適用されるからです。そうは言っても、あなたが備品を壊したことにより、業務に支障をきたす場合もあるので、派遣先の上司にミスを詫びるのは社会人としての常識です。
派遣先でセクハラにあってしまった …なんてときは?
派遣であろうとなかろうと、セクハラはあってはならないもの。もちろん派遣先の人からそういった行為を受けた場合は、毅然とした態度で「やめてください」と言うべきだし、言いにくい場合は派遣会社に相談して改善を申し入れましょう。雇用関係にあるのは派遣会社だとしても、セクハラの責任の所在は派遣先企業にもある、と派遣法に明記されています。セクハラだけでなく、不当な扱いを受けた場合も同様に派遣会社にすぐ相談を。

派遣で働いて、その後、その派遣先で社員になることってできるの?
正社員になる前の試用期間として派遣という制度を活用することを「テンプ・トゥ・パーム」すなわち「紹介予定派遣」と言います。派遣先企業に入社することを予定した上で派遣されるという形態です。ただし、紹介予定派遣を行なえるのは、「一般派遣業」と「有料職業紹介業」の両方の許可を受けている派遣会社に限ります。それ以外の一般派遣会社から派遣されている場合は、残念ながら社員になることを目的に派遣スタッフとして働くことはできないのです。

3つの派遣形態
派遣で働くことを希望する人が派遣会社に事前に登録しておき、派遣先で勤務を開始した時点で派遣会社とのあいだに雇用関係が成立するのが一般派遣。随時、自分の希望に沿った仕事選びができるのがメリット。通常「派遣」と呼ばれるのはこの「一般派遣」です。 派遣されることを前提に、派遣会社の社員になる形態が特定派遣です。一般派遣との違いは、派遣先が決まっていないときでも、派遣元である派遣会社と雇用関係が成立しているので、安定した収入を得られるというメリットが。 本文でも説明したように社員として紹介されることを予定した上で、派遣で働く形態が紹介予定派遣。派遣で働いている期間は一般派遣スタッフと同じです。派遣期間終了時に、派遣スタッフと派遣先企業の双方が望めば、派遣先企業に雇用されることになります。


派遣スタッフとして働くには、どうしたらいいの?
まず自分に合いそうな派遣会社を選んで「登録」に行かなければいけません。登録をしたら派遣会社のコーディネーターさんが、あなたにピッタリの仕事を紹介してくれます。それが気に入れば、晴れて派遣スタッフとして働くことができます。

登録に行くときに持っていくべき物は?服装は?
登録だからと、気楽にかまえすぎるのは考えもの。登録は、あなたの今後の働き方を、担当者と一緒に決めていく場です。そこで、あなたの社会人としての常識が疑われてしまえば、紹介される仕事の幅も狭くなってしまいます。そして登録には、いままでに経験してきた仕事を簡単にまとめた職務経歴書を持って行きましょう。ほかに必要な物は派遣会社によって違うので、事前に確認を。
登録で気をつけたいこと
登録の時間には遅れないように。
清潔感のある服装で、なるべく「キチンとした人」という印象を。
何より見られるのはあなたの人間性。言葉遣いにも注意。
自分の希望する職種や条件は具体的に言えるようにしておく。

職務経歴書見本 職務経歴書って何を書けばいいの?
職務経歴書は、あなたに仕事を紹介する上で非常に重要な資料になります。実際に経験した職種であれば、アルバイトの経験も書きます。書式は手書きでもワープロでもかまいませんが、A4サイズの紙にまとめるのが一般的です。以前、どんな会社のどんな部門で、どういった仕事をやっていたのか、販売職なら扱った商品の種類まで、具体的にわかりやすくまとめましょう。

時給が高いということは、その分、高い技術を要求されるということでは?
実際のところ一般のアルバイトと比べて、派遣で同じ仕事をこなす方が時給が高め、というのが一般的です。これはどういうことかと言えば、スタッフの能力を重視するからにほかなりません。つまりは、その仕事に対してプロとしての意識を持って働くかどうか、ということにもつながります。とは言え、それを必要以上に「敷居が高い」と感じる必要はなく、自分が提供する能力の1つ1つが企業に買われているのだから、とポジティブにとらえましょう。そして自分の技術が向上していけば、また時給もアップしていくのです。

派遣スタッフとして働くまでの流れ
1 自分に合った派遣会社を探す
その派遣会社が得意とする「仕事内容」や、「研修制度」、「時給」…etc. 自分が重視する項目の優先順位をつけて、比較検討してみましょう。派遣会社によって特性は様々ですし、今回の『派遣ガイド』だけでなく、派遣の求人情報は随時フロム・エーにも掲載されています。気になる求人情報があれば、気軽に電話で問い合わせてみましょう。
2 登録予約の電話をする
自分に合いそうだ、紹介してもらえそうな仕事についてもっと詳しく聞いてみたい、と思ったら、その派遣会社に登録に行く予約の電話を入れましょう。その際にカンタンな職歴や現在の勤務状況を聞かれる場合もあるので、きちんと答えられるように整理しておきましょう。また、登録時に必要な物や登録場所への行き方は、この時点で確認しておくこと。
3 予約した時間に登録に行く
約束した時間は必ず守るように。登録のときの服装は、なるべく好印象を持たれるように心がけましょう。登録にかかる時間は派遣会社や希望する職種によって異なりますが、1時間〜3時間程度。スキルテストを行う場合もあります。また、登録では自分のスキルや資格、希望する職種や会社など、具体的に言えるようにしておきましょう。ちなみに派遣会社の登録は複数でもOKです。
4 研修制度を利用してスキルアップも可能
多くの派遣会社がなんらかの「研修制度」をもうけていて、未経験のスタッフをバックアップしたり、資格取得のお手伝いをしてくれます。独自の研修がない派遣会社は、スクール紹介や受講料援助などをしてくれる場合も。仕事のオーダーが来る前にスキルアップを図れば、それを時給に反映させてくれたり、もちろん受けられる職種の幅を広げることにも。利用しない手はありません。
5 派遣会社から仕事のオーダーを受ける
仕事の連絡を受けたら、派遣先企業の概要や仕事内容、勤務時間・期間/勤務地、時給などを確認します。この時点で自分の希望に合わない場合は、断わることも可能です。ただし、いつまでも悩んで返答をダラダラと先送りにするのはマナー違反。断わる場合は早めの返答を。そして仕事を受けると決めたら、いよいよ派遣先企業に初出勤です。
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派遣先が決まったら、派遣会社と雇用契約を結び、同時に派遣先での業務内容・就業時間/期間・就業日・休憩・給与といった「就業条件の明示」が行われます。これは、トラブルを未然に防ぐために法令で定められていて、必ず書面で明示することが義務づけられています。この一連の手続きがすめば、あなたもいよいよ派遣スタッフとして初出勤です。
7 仕事は派遣先の企業で。トラブルは派遣会社に相談
勤務初日には、派遣会社の担当者が同行してくれる場合もあります。まずはじめに、あなたに仕事の指示を出してくれる上司に挨拶をします。そして徐々に周囲のスタッフともリレーションをとっていきましょう。派遣先でトラブルが生じたら勝手に処理せずに、派遣会社の担当者に相談するようにしましょう。
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