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ショップ開業物語 〜 OH!MY SHOP
プロフィール●はたけやまきょうこ/1968年生まれ。大学卒業後、ファッションビルを経営する会社に就職。直営店の店長として、アクセサリーショップ、雑貨ショップの運営に携わる。入社3年目にして、独立して自分の雑貨ショップを持つことを決意。会社に勤務しながら物件探しを始め、2000年2月、恵比寿に雑貨ショップをオープンさせる。現在は、カルチャーセンターなどの講座の講師として、雑貨ショップの開業&経営ノウハウについて講演を行うことも。
雑貨ショップ COMMUNICATION MANIA
オーナー 畠山京子さん
自分の思い通りに店を運営したい、結婚しても続けたい
それには独立すること、そう思うのは自然なことでした
私は手紙を書くのが昔から好きで、コミュニケーションに関連する雑貨を集めるのが趣味でした。ポストカードや、かわいい封筒、ペンなんかですね。大学を卒業して就職したのは、ファッションビルで、直営で何店かの雑貨ショップも運営する会社。入社当時は、めがねショップで、そして入社2年目には、アクセサリーショップの店長として仕事をしました。もともとファッションや流通に興味があってこの会社に就職したのですが、雑貨ショップの運営にかかわっていくうちに、ますますこの仕事がおもしろくなっていきました。
ただ、店長とはいえ、何もかも自分の思い通りにすることはできない。例えば、お店の売上のことを考えると、扱うのは売れ筋商品の比重が多くなります。そうすると、他店の品揃えとどうしても同じになってしまう。もっと差別化できる商品を扱いたいと思っても、会社の方針に逆らうわけにはいかない。仕事にのめりこむほど、そんなジレンマを感じるようになりました。仕入れから在庫管理まで、ショップ運営に必要なノウハウもひと通り学ぶこともできてくると、次第に自分の店を持ちたいと思うようになったのは、私にはとても自然なことだったのかもしれません。それに、自分で店舗経営をする事ができたら、結婚してもずっと続けていけると思ったことも、独立したいと思った理由のひとつでした。
就職して3年目には独立を決意
物件が見つかり退職したのはそれから5年後
入社3年目のころには、独立することを決めていましたから、会社に勤務しながら、休日を利用して物件探しを始めました。開業するなら、土地カンのある吉祥寺か、雑貨ショップが活性化している恵比寿、代官山がいいと思っていました。でも、どこも人気のエリア。考えていた予算と広さに合うような物件はなかなか見つかりませんでした。特に、吉祥寺は予想以上に保証金が高く、探し始めて1年後、吉祥寺で開業することをあきらめ、恵比寿、代官山にシフトして探すことにしました。でも、このエリアも吉祥寺ほどではないにせよ、保証金も家賃も高くて、かなり難航しました。 恵比寿でやっと見つけたのは、物件探しを始めて5年目。仕事しながら探していたとはいえ、ずいぶん長くかかってしまいました(笑)。物件を見つけた翌月には会社を辞め、オープンしたのはその2カ月後。物件探しに時間をかけた分、その後は早かったですね(笑)。
雑貨屋のオーナーになるなら…こんな職種経験が活かせる!!
さあ検索してみよう!
販売&ファッション関連職
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関 東
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関 西
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東 海
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経験があるとないでは、大きく差が出ると思う。 特にファッション関連は、流行をつかめる“気分”がないと、この仕事は難しい。
専門職/その他職種
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関 東
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関 西
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東 海
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接客ができない人は、どんなに美味しい料理を出しても、お客さまを満足させることはできない。
開業資金は1200万円、そのうちの500万円は
公的機関で借りることができました
開業資金は1200万円。700万円は自己資金で、残りの500万円は、国民生活金融公庫から借りました。申請したのは500万円。申請通り全額借りることができたのは、実は自分でもちょっとびっくりしました。雇われてはいたものの、同じ業界で10年近いキャリアがあったことが認められて、受理されたみたいです。
内訳は、物件取得費に800万円、内装工事や什器購入費に200万円、商品の仕入れに200万円。開業してからの当面の運営費は、開業資金からは捻出できなかったので、退職金を充てました。
お客さんが増えず、もう辞めようって、自暴自棄になった時が2回ありました
店舗は、大通りに面したビルの2階。恵比寿駅から歩いてすぐの場所にあるので、立地は悪くないんですが、2階にある、というのが大きなネックでした。2階は通りすがりのお客さんがつかみにくく、ビルの構造の問題で、入り口がわかりずらいので、余計にお客さんが入りにくい。なかなかお客さんが増えず、売り上げが伸びない。営業時間は夜の8時まで、商品も、できるだけ安価で、他の店との差別化を意識したもの……と自分なりにできることはしているのに「何でこんなに売り上げが上がらないんだろう?」 自暴自棄になった時が2回ありました。1回目は開業した年の夏。2回目はその年の12月。予想以上にお客さんが増えず売り上げが伸びない。家賃やバイトスタッフの給料、仕入れ代金を支払ったら手元には何も残らない。この時は、正直いってもう店を辞めようかと思いました。でも辞めなかったのは、辞めるのもまた、それはそれで大変だろうと思ったから。もう少しがんばってみようと自分に言いきかせて、なんとか続けました。
オープンして1年たったころから、雑誌に紹介されたり、スタイリストさんが利用してくれたりと、店がメディアに登場する機会が増えたんです。それからですね、徐々にお客さんが増え、売り上げも安定してきたのは。
物件探しに苦労したけど、それよりも、開業してからのほうが大変でした。それに、何でもひとりでやらないといけないのも大変。サラリーマンの時のほうが断然ラクだと思いました。あたりまえですけどね(笑)。
雑貨屋のオーナーになるなら…こんな職種のアルバイトをすべし!!
販売
人と接することに慣れていたほうがいい。
バイヤー・仕入れ
ノウハウがあったほうが有利。
スタイリスト
コーディネートのセンスが磨けると思う。
身についたものは、思いがけないところで役に立つものです
大学生の時、コンパニオンのアルバイトをずっとしていたんです。そこは登録制で、登録した時に、2日間の研修を受けることが義務づけられていました。その研修では、好感の持てるメイクの仕方から受け答えまで、接客業に必要な心得をみっちり教えられました。それまで、接客業の経験がなかった私には、この研修はとても新鮮でした。その後、モーターショーやワインメーカーのデモンストレーションなどに派遣されて仕事をしたのですが、見ず知らずの人に話しかけるのって、すごく勇気のいることですよね。しかも感じ良く接しなくてはいけない……。何気なくしている事の様に見えて、実はとても難しい事だと思うんです。私はアルバイトで経験しておいたおかげで、就職した会社で、何の違和感もなく、すんなりと販売の仕事をすることができました。その時、アルバイトをしていて本当に良かったってつくづく思いました。
アルバイトでも社員でも、「仕事」から学べることっていっぱいあると思う。やるからには、何かひとつ……業界の仕組みを知るとか、接客のノウハウを得るとか……目的を持って一生懸命やれば、必ず身に付くと思う。そうして得た物って、思いがけないところで役に立つものです。
Chase your Dreams!
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■ショップ開業物語の感想は
コチラ!
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