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vol13  居酒屋ホールスタッフ 粟野 美和さんの場合

オーダーをとったりお料理を運んだり……人気バイトとしてもお馴染みの、居酒屋ホールスタッフの仕事。数ある居酒屋のなかでも今回は、首都圏を中心に34店舗展開中の人気チェーン店「炭火串焼 東方見聞録」を取材しました。オープニングスタッフとして入店し、はや2年。現在は頼れる先輩として活躍中のベテランスタッフ・粟野美和さんに、この仕事の魅力についてたっぷりと語ってもらいます!
― まず、居酒屋ホールスタッフという仕事を選んだのはなぜですか?
「私は今、大学4年生なんですけど、入学してからずーっと接客のアルバイト一筋なんですね。ここで働き始める前は、バーガーショップスタッフや結婚式の配膳スタッフをやっていたんです。接客の仕事って、いろんな人を見られるじゃないですか。人間観察ができるし、社会勉強にもなる。だから次にバイトを探すときも、絶対接客業にしようと思ってたんですよ。そんなときにたまたま『フロム・エー』を見て、この仕事に興味を持ちました」。

自分たちの手で一からお店を作っていける。
だからオープニングスタッフとして働ける仕事を選びました!


― では数ある飲食店のなかで、このお店を選んだ理由は?
「オープニングスタッフの募集だったからです。既にいるスタッフさんたちの中に突然ポンッと入るのは、結構勇気がいるじゃないですか。でも新店の場合、みんなスタートが一緒。励まし合ったり競争し合ったりしながら、楽しく働けるんじゃないかなぁと思ったんです。それに自分たちの手で一からお店のムードや環境を作っていける、というのもすごく魅力的でした」。

― 面接の際に心がけたことを教えてください。
「接客業ということもあって、面接中は“笑顔”を絶やさないよう心がけました。また“明るさ”をアピールするために、大きな声でハキハキと受け答えするようにしましたね。親しみやすさを持ってもらうために、服装にも気を配りましたよ。キレイ系の格好ではなく、Tシャツにスカートといった学生っぽいカジュアルな服を選んだり……。あと履歴書の経歴欄に、これまでのアルバイト経験もキチンと書き込みました。過去のアルバイトの話が、面接時の会話のキッカケになることもありますからね」。

― ちなみに、面接ではどんなことを聞かれたんですか?
「『なぜ接客の仕事がしたいのか』『どれくらいのペースで仕事に入れるのか』と言ったことを聞かれました。それほど緊張することもなく、だいたい15分くらいで終わったのかな。私は、接客の仕事がどれだけ好きかということと、オープニングスタッフの募集なので一緒にお店作りをしていきたいということをしっかりアピールしました」。

粟野さん
お仕事評価指数
今回出てくれた人
粟野さん
Profile
粟野美和さん(21歳)
東京都出身。
大学入学と同時に、バーガーショップスタッフや結婚式の配膳スタッフなどの接客バイトを経験する。約2年前、オープニングスタッフとして「炭火串焼 東方見聞録 かくれ伽池袋ヒューマックス店」に入店。現在大学4年生で、卒業まではこのバイトを続ける予定だとか。
お店はここ
炭火串焼 東方見聞録 かくれ伽 池袋ヒューマックス店
電話:03-5911-1460
住所:豊島区南池袋1-21-2 ヒューマックスパビリオン5F
営業時間:17:00〜23:30(金・土曜、祝前日は〜翌3:30まで)

 首都圏を中心に、34店舗を展開する居酒屋チェーン「 東方見聞録」。炭火串焼からイタリアンまで、素材にこだわったバラエティ豊かな創作料理が堪能できる。「池袋ヒューマックス店」のインテリアは、落ち着いた和風テイストで統一。個室も多く、デートや宴会などさまざまな用途に応じて使える、隠れ家のような お店だ。
スケジュール
 18:00 出勤
お店が一番忙しくなる時間。お客さんを席に案内したり、オーダーをとったり、レジを担当したり。お客さんに楽しい時間を過ごしてもらえるよう、広い店内を見渡しながらテキパキと接客する。
 20:00 ピークタイム
お店が一番忙しくなる時間。お客さんを席に案内したり、オーダーをとったり、レジを担当したり。お客さんに楽しい時間を過ごしてもらえるよう、広い店内を見渡しながらテキパキと接客する。
 23:30 閉店
最後のお客さんが帰ったら、後かたづけをして仕事終了。この後スタッフさんらと一緒に、食事に出掛けることもあるとか。
同僚のコメント
田中美貴さん
田中さん 「粟野さんは、オープン以来ずっと一緒に働いている仲間のひとりです。出会った頃の彼女はまだ19歳だったんですけど、とても大人っぽくてビックリしたのを覚えてますね。一見キレイ系のお高くとまった女のコに見えるけど(笑)、話をしてみたら全然そんなことなくって。おもしろキャラで、いつも職場の雰囲気を盛り上げてくれています。忙しいときでもテキパキと動いてくれるし、お客様への接し方もすごく丁寧。頑張り屋さんで、このお店になくてはならない存在ですね」。
― 粟野さんの具体的な仕事内容を教えてもらえますか?
「はい。この店は広いので、AブロックやBブロックといったように、ブロック別で接客を担当しているのですが、私は今“入り口”を担当することが多いですね。“入り口”担当は、お客様をお迎えして席までご案内するのが主な仕事。インカムを使って他のスタッフとやり取りをし、入店されたお客様をスムーズにお席までご案内するんですよ。あと満席状態でお店の前に並ばれているお客様の対応も仕事のひとつです。オーダーをとったりドリンクやメニューを運んだりといった、通常の接客の仕事ももちろんありますよ」。

― 働き始めて一番大変だったことは何ですか?
「たくさんあるメニーを覚えないといけないこと。このバイトを始めた頃はまだ10代だったから、お酒の種類とかもあまりわからなくて最初は戸惑いました。あとこのお店は、個室40室を含めて217席と、座席数がものすごく多いんですね。だから客席番号を覚えるのもすごく大変でした。積極的にお客様の元へ足を運ぶようにして、はやく慣れるように努力したんですよ」。

― この仕事をやっていてよかったな、と思うのはどんなとき?
「帰り際などに、お客様から『おいしかったよ』『ごちそうさま』と言われたときですね。リピーターのお客さんが私のことを覚えておいてくれたりしたときもすごく嬉しいです。あと、お客様とのちょっとした会話も楽しいんですよ。だってそのお客様とお話するのは、もしかしたら一生でその瞬間だけしかないかもしれないじゃないですか。こないだもお客様に『お酒、注いでよ』なんて言われたんですけど、『今回だけですよぉ』なんて言いながらお相手をさせていただいたり(笑)。そうやってたくさんの人と接することができるのが、この仕事の魅力ですね」。

仕事を楽しむための秘訣は、毎日ちょっとした目標を決めて働くこと!

― この仕事を始めてから、粟野さんの中で変わった点は?
「自分がお客として他の飲食店に行ったときに、ワガママを言わなくなりましたね(笑)。それにオーダーをする際は一度にまとめるようになったし、食べ終わったら片付けやすいようにお皿を重ねるようになった。あと店員さんに向かって『ごちそうさま』『ありがとう』と言うようにも。自分がお店側の立場に立つようになって、学んだことってたくさんあるんですよ」。

― ここでアルバイトを始めてもう2年ですよね。長続きの秘訣は?
「ずっと同じところで働いていたら、絶対マンネリ化しちゃうと思うんです。だから、自分の中で小さな目標を作るんですよ。『今日はデザートの注文を10個取ろう!』でも、何でもいいんです。担々と仕事をこなすだけじゃ、きっと飽きてしまう。毎日ちょっとした目標を持つだけで毎日に変化がつくし、ゲーム感覚で働けるというか、仕事がより楽しめるようになるんです。あとウチの職場は特別かもしれないですけど、スタッフ同士の仲がすごくいい。オープニングスタッフとして一緒に働き始めた仲間が、まだ半数近く残っているんです。仕事を通して出会った気の合う仲間たちがいるのも、長続きしている要因のひとつですね。大学を卒業するまでは、この仕事を続けていきたいと思っています」。

― 粟野さんから見て、接客業に向いている人とは?
「大きな声が出せる人、よく笑う人、正直な人だと思います。接客業ですから、“大きな声が出せる人”“よく笑う人”というのは、当たり前ですよね。“正直な人”というのは、ミスをしたときに素直に『間違えました』と言えるような人、という意味。例えばオーダーミスをしたのに知らん振りされたり嘘をつかれたりすると信用できなくなりますし、安心して仕事を任せられなくなってしまいますからね」。

この仕事は接客業なので、面接で一番重視するのは“言葉遣い”と“表情”です。
人事担当者:前田俊明さん(炭火串焼 東方見聞録 かくれ伽 池袋ヒューマックス店/副店長)

― 面接ではどんなことを聞くのですか?
「必ず聞くのは、『アナタにとって、接客とは何ですか?』ということ。コレという正しい答えはないのですが、その応募者さんが接客という仕事をどのように考えているのかが知りたいんです。それ以外にも、これまでの経歴や志望動機なども聞きますね」。

― 面接時のチェックポイントを教えてください。
「接客業ということで、私が面接時に最も重視するのは“言葉遣い”と“表情”ですね。“言葉遣い”というのは、キチンとした敬語が使えるかどうか。面接時の言葉遣いがなっていない人は、お客様の前に出してもきっと同じだと思うんです。“表情”というのは、例えばお話をしているときの顔つきのこと。初対面の人とでも自然な笑顔で受け答えができなければ、接客の仕事は務まりませんからね」。

― 「こんな人は確実に不合格!」というのを教えてください。
「話をしていて『この仕事をやりたい!』という熱意が伝わってこない人です。具体的に言いますと、目がキョロキョロして注意力が散漫になっていたり、質問をしても小さな声でモゴモゴしていたり。それと身だしなみもかなり重要です。髪の色を染めていたり、香水の香りがキツかったりといった人は不合格。この店は、非日常的空間がコンセプトのお店なんです。そういった人はどうしてもお店の雰囲気に溶け込めず、浮いてしまいますからね」。

― 最後になりましたが、今後粟野さんに期待することは?
「彼女はオープニングから働いてくれていて、いわばこのお店を作ってくれたスタッフのひとり。しっかり頑張ってくれているので、正直もう何も言うことはありません。ただ現在大学4年生ということで、卒業と同時にこの仕事も辞めることになると思うんですね。だから新人スタッフたちに、ここで自分がやってきたすべてをキチンと引き継いでいってもらいたいです。第二、第三の粟野さんを育てていってほしいと思っているんですよ」。


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編集部から
プライベートの時間がきっちりとれるのはとても魅力的だよね。やっぱり好きな ことして生きなきゃ。仕事もプライベートも分けることなく常に熱中できる生き方ってイイよなあと思いました。

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