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vol12  工場内作業スタッフ 大釜 章さんの場合

お客さんと直に接する接客業などとは違い、仕事内容や職場の雰囲気が想像しにくい工場内作業スタッフの仕事。「未経験でも大丈夫?」「職場の仲間はどんな人?」……いざ働きたいと思っても、いろいろ気になることがいっぱい! そこで今回、日総工産「厚木事業所」で働く大釜さんに、工場内作業スタッフの仕事についていろいろ聞いてみました。

― そもそも、この仕事をはじめたキッカケは?
「26歳の頃に入社したんですけど、当時僕はバンド活動をしてたんですね。バンドの練習を最優先させたかったので、自分の時間がキチンと持てる仕事を探していたんですよ。ここに勤める前は、携帯電話の電波を測定する仕事をしていたんですけど、なかなか自分の時間が作れなくて……。この仕事は始業時間と終業時間がキッチリ決まっているので、それを知ったときに「プライベートの予定が立てやすい仕事だなぁ」と思ったのが、キッカケですね。こういうアウトソーシングの仕事があるという話を友だちから聞き、『フロム・エー』を見て応募したんです。バンド活動は、入社後しばらくしてやめてしまったんですけどね(笑)」。

― 面接から採用までの流れを教えてください。
「入社の前に、まず工場見学がありました。で、実際に職場を見た後に、トレーニングルームというところで簡単なテストを受けたんです。ドライバーを使って、1分間でネジをどれだけ取り付けられるかというようなテストだったんですけど、緊張して手が震えちゃって、上手くできなかったのを覚えてます(笑)」。

― 面接にはどのような服装で?
「Gパンなど気軽な格好でOKだったんですけど、一応服装には気を配りましたね。派手な色のものは避けておとなしい色のシャツを選んだり」。

― 面接ではどのように自分をアピールしましたか?
「『未経験だけど、いろんな仕事を経験したいと思って応募しました!』『物造りの仕事をやってみたいんです!』というようなことを、面接コーディネーターさんに伝えました。とにかく熱意をアピールするしかありませんから、ハキハキと大きな声でしゃべるよう心がけましたね。それと受け答えの際には、キチンと面接コーディネーターさんの目をみて話すようにしました」。

大釜さん
お仕事評価指数
今回出てくれた人
大釜さん
Profile
大釜章さん(32歳)
北海道函館市出身。
ジーンズショップの店員やホテルマンなどを経たのち、26歳で入社。現在勤務歴約6年のベテランスタッフで、職場では「ガマさん」の愛称 で皆に親しまれている。趣味はラーメンの食べ歩き。休みの日は都内まで足を伸ばし、ラーメン店をハシゴしているとか。
会社はここ
日総工産株式会社 横浜オフィス
電話:0120-717-450
住所:横浜市神奈川区鶴屋町2-23-2 TSプラザビルディング5F

「人を育て、人を活かす」を企業理念とし、車から住宅、半導体まで、様々な分野でアウトソーシング事業を展開。北海道から沖縄まで、全国112ヶ所の面接オフィスのほか、中国や台湾にも拠点をもつ。今回取材で訪れたのは、コピー機の組み立てを行っている「厚木事業所」。
スケジュール
 8:30 出勤
全員でラジオ体操をした後は、朝礼で当日の予定や注意事項を確認。
その後、身の回りの掃除をし、仕事開始の準備をする。
 8:40 お仕事スタート
工場のラインが動き出し、それぞれの持ち場で作業を開始。
1台のコピー機をつくるのに、「部品組み立て」「完成機検査」など、30〜40もの工程があるとか。途中10分間の休憩あり。
 12:00 お昼休憩
社員食堂を利用することもあるが、家から持ってきたり、近くで買ってきたりしたお弁当を食べることが多いそう。
 12:45 お仕事再開
午前中と同様、それぞれの持ち場で作業を再開。
リーダーでもある大釜さんは常に周囲に気を配り、ときには他のスタッフの フォローにまわることも。途中10分間の休憩あり。
 16:50 ラインストップ
組み立て作業終了。部品の補充や作業内の掃除をする。
 17:10 お仕事終了
私服に着替えてお疲れ様! その足で同僚たちと飲みに行くこともあるとか。
未経験でも、先輩がしっかりフォローしてくれたので安心でした!

― 未経験ということで、この仕事に対する不安はありました?
「もちろんありましたよ。一番最初に作業内容を聞いたときは、『そんなの無理だよぉ』なんて思ったぐらいで(笑)。でも慣れない間は、先輩スタッフが側についてみっちり指導してくれたんです。仕事だけでなく、休憩時間に他のスタッフにも紹介してくれるなど、いろいろ世話を焼いてくれて、おかげで『これならオレでも続けられる!』と思うようになったんですよね。1週間くらい経った頃には、一人でキチンと仕事をこなせるようになり、職場の雰囲気にも馴染めるようになりました」。

― 一緒に働くスタッフさんは、どんな人たちですか?
「同年代がほとんどです。しかも、入社当時の僕と同じように音楽をやってたり、スポーツをやってたりといった人が多いんですよ。上下関係も全然厳しくなく、学校のような雰囲気ですごく楽しいです。始業時間や終業時間になると、『キンコンカンコ〜ン』ってチャイムが鳴りますしね(笑)」。

― 大釜さんの仕事内容を教えてもらえますか?
「ライン作業のスタッフとともに、コピー機を組み立てるのが僕の仕事です。“部品組み立て”“完成機検査”など、担当によって作業内容は様々なんですが、僕が一番好きなのは“合体工程”。コピー機の上半分と下半分を合体させる作業なんですが、クレーンのような機械を使って上部分を持ち上げ、下半分にのせるんです。コピー機を完成させる最後の作業なので、“オイシイとこ取り”のような感じがして楽しいですね」。

― 今では作業スタッフをまとめるリーダー的な存在だとか?
「はい。2年ほど前に上司の冨田さんから『リーダーにならないか』というお話をいただいたんです。そのときはうれしかったと同時に、プレッシャーもかなりありました。実際に何度も挫けそうになって、正直もうこの仕事を辞めようかと思ったことも(笑)。でも僕の上にいるリーダーさんが、手助けしてくれたりアドバイスしてくれたりしたので、なんとかここまで続けてこられたんです。そして今年の春には、社員にまでしていただいて。あのときは、本当にうれしかったですね」。

― リーダーや社員になれたのは、なぜだと思います?
「う〜ん。よくわからないけど、長年の努力が認められたのかな? 僕自身は、ごく普通に働いてきたつもりなんですよ。ただ、気力や根気、諦めない気持ちというのはしっかり持ってましたし、今もそれは持ち続けてますね」。


スタッフ全員でひとつのモノを造り上げる達成感は格別!


― この仕事の魅力を教えてください。
「スタッフ全員で力を合わせて、一つのモノを造るということ。作業内容はそれぞれ違うけど、皆の力を合わせてひとつのモノができあがったときは、すごく達成感を得られるんです」。

― 逆に、働いていてツライなぁと思うことは?
「お腹をこわしたときですね(笑)。ライン作業なので、自分が作業をストップしちゃうと、他のスタッフにも迷惑をかけてしまうことに。どうしてもトイレに行きたいときは、他のスタッフに代わってもらわないといけないので、頻繁にトイレに行くことができないんですよね」。

― この仕事に就いて得したことってありますか?
「組み立て家具が簡単に作れるようになったことです。ここで働き始めるまでは、モノを作ったり組み立てたりといった作業が苦手だったんですよ。でも、今ではチョチョイのチョイ。食器棚を組み立てた時には、『オレ、天才だなぁ』と思っちゃったぐらいです(笑)」。

― 最後になりましたが、今後の目標を教えてください
「僕は入社してからず〜っと、コピー機の製造ラインの仕事に携わってきたんですね。なのでこれからはコピー機だけでなく、もっと様々な製造ラインの仕事を覚えてスキルを磨き、経験を積んでいきたいと思っています」。


大釜君は、仕事ができるだけでなく、リーダーの資質も持っていた。
上司:冨田英慈さん

冨田さん
― 大釜さんの仕事ぶりはどうですか?
「彼はこの職場では、なくてはならない存在です。技術的なことはもちろん、彼には周囲を引っ張っていくだけの魅力があるんです。職場での人間関係を築くのがとても上手で、すごく人望も厚い。外から見ていても、他のスタッフから信頼されているなぁというのが、すごく伝わってくるんです。彼はこの春、社員になったばかり。とても期待しているので、現場のまとめ役としてこれからも活躍していってほしいですね」。

― 御社が求める理想の人材は?
「採用した人のなかには、入社当時の大釜君のようなバンドマンもいますし、格闘技をやっている人もいます。海外留学の資金を貯めるために働いている人もいるんですよ。私たちの会社には、時間や場所で選べる仕事がたくさんあるんですね。自分の都合にあわせて仕事を選べるので、音楽やスポーツなど夢を実現させるために頑張っている人には、すごく働きやすい環境が整っている会社だと思いますよ。面接の時にあなたの希望をコーディネーターに伝えてください。また技術指導や初心者をフォローするシステムも万全なので、未経験でも大丈夫。サークルのような明るい雰囲気の職場なので、気軽に応募してきてほしいですね」。

― 面接時に気をつけるべきポイントは?
「ポイントは身だしなみではないでしょうか。基本的には私服でいいんですが、あまりにも派手すぎるファッションだと良い印象は与えないでしょうね。髪の毛の色や指輪、ピアスなどを含めて、常識の範囲内であれば問題はありません。要は、社会人としてふさわしい身だしなみかどうか、ということですよね」。


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編集部から
プライベートの時間がきっちりとれるのはとても魅力的だよね。やっぱり好きな ことして生きなきゃ。仕事もプライベートも分けることなく常に熱中できる生き方ってイイよなあと思いました。

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