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vol7  フロアレディ 川辺さんの場合

日々の疲れを癒しにきたお客さんたちに楽しいひとときを演出する、華やかな仕事“フロアレディ”。「仕事内容は?」「この仕事の魅力は?」etc……2ヵ月前に北海道から上京し、『グローブ』六本木店で現在活躍中の川辺あいりさんにいろいろ聞いてみました。

― この仕事をはじめたキッカケは?
「高校生の頃からずっと東京に憧れていたんです。実は私、北海道出身なんですね。“東京に住んでみたい!”という夢を実現させるために、寮付きのこの仕事を選びました。地元にいたときもちょっとカンパイ系のアルバイトをしていたんですけど、それは飲食店のアルバイト延長線のようなものだったので、業界経験なんて呼べるものじゃなかったですね。だから“東京の夜の世界を見てみたい!”と思ったのも志望動機のひとつです」

― この仕事はどうやって見つけたんですか?
「北海道では、首都圏版の求人情報誌が手に入らないんですね。だから東京で働いてみたいと思ってはいたものの、どうやって仕事を見つけたらいいかわかならかったんですよ。そんなときに、たまたま先輩が紹介してくれて……。その先輩が、このお店で働いて たんです。紹介をもらってスグお店に電話して、面接までこぎつけたというワケなんですよ」


ボストンバックひとつで上京。
落ちたら今日泊まるところがない!


― 面接で心がけたことは?
「びっくりしたんですけど、履歴書がいらなかったんです。お店に言ってから簡単な面接カードみたいなものを書くんですけど・・・。ということは、面接で合否が決まってしまうわけじゃないですか。だから身だしなみには、いつも以上に気をつけましたよ。上は黒の服に千鳥柄のミニスカートを穿いて……普段よりもお洒落して、大人っぽいファッションで面接に行きました。大きなボストンバックを抱えて東京に出てきたわ けだから、落ちたらその日泊まるところもない。だから面接では、“どうしても東京で頑張りたいんで働かせてください!”って無我夢中で自分を売り込んだんですよ」

川辺さん
お仕事評価指数
― 面接ではどんなことを聞かれたんですか?
「全然堅苦しくなく和やかな雰囲気で、お店のことや仕事内容など採用担当者さんの説明を受けるという感じでした。『六本木は、北海道とは全然違うよ。田舎から出てきたばかりだし、友だちもいないよ。それでも頑張れる?』って私の意志を確認する形でした。本当に頑張りたいと思ったので、とにかく頑張りますということを伝えたと思います。最後に『よし、じゃあ一緒に頑張ろう』っておっしゃってくれて……。1時間ぐらいの面接のあと、スグに合格の返事をいただけました。その日から寮に入れることになったので、『これで路頭に迷わずに済んだぁ〜』と、すごく嬉しかったですね(笑)」

― 憧れの街・東京での仕事デビュー。初日は緊張しました?
「お店にいるような気が全然しませんでした。ものすごく広い店内で、女のコもお客さんもたくさんいて・・・。以前働いていた地元のお店とはスケールが違うから、正直最初は戸惑いました。最初は先輩と一緒に、先輩をみて学びながら接客をはじめました。でも、私に合ったタイプのお客さんの席につけてくれるなど、スタッフさんが気を遣ってくれたので、初日とはいえそれほど緊張することなく仕事に取り組めました」

― 仕事内容を教えてください
「お客さんの席について、お酒を作ったり一緒にお話ししたりする仕事です。もちろんお酒を飲むことも、仕事のうち。お酒が大好きな私にとって、この仕事は天職なんです(笑)。1日で接するお客さんは、20組以上。私は言葉に北海道なまりがあるから、『どこ出身なの?』って聞かれて北海道の話やお客さんの出身地の話で盛り上がることが多いですね」

今回出てくれた人
川辺さん
Profile
川辺あいりさん(21歳)
北海道出身。高校卒業後、地元のアパレル業界に就職。その後スナックでのバイトを経て、2003年10月に上京。勤務歴は約2ヵ月。
お店はここ
『グローブ』六本木店
『グローブ』六本木店
港区六本木7-14-4 ホテルアイビスB1F
電03-3404-1155
営19:00〜翌2:00 休なし
http://www.green-company.co.jp/glove-ro/index.html
ショッキングピンクをテーマカラーとした、幻想的な雰囲気のナイトスポット。ゆったりくつろげる 広々空間で、60分4000円〜とリーズナブルに楽しめるのが嬉しい。 “チャリティーオークション”をはじめ、メインステージで行われる企画イベントも見逃せない!
スケジュール
週6日 1日基本7時間勤務
 18時40分〜 出勤
仕事用の洋服に着替え、お化粧・ヘアメイクを。気持ちが、お仕事モードに切り替わる瞬間。
 19時〜 お店オープン オープン前に点呼を終え、一日がスタート。
 20時30分〜 ピークタイム
お店が一番賑わう時間帯。時には行列ができることも。この時間帯は休む間もなく、次から次へと接客をこなす。ちなみに売れっ子の川辺さんは、1日平均 20組以上ものお客さんと接するんだとか。
 翌2時〜閉店 着替えを済ませて、お店を後に。同僚と一緒にタクシーで帰宅。食事やマッサージ・サウナに行って、その日の疲れを癒してから帰ることもあるそう。
― これまでの2ヵ月間を振り返ってみて、どうですか?
「最初はお店のスケールの大きさにビックリしたんですけど、すぐに慣れました。上下関係も全然厳しくなく、先輩たちも『敬語なんか使わなくていいよ』って言ってくれて。サークルのような楽しいムードの職場なので、今では友だちもたくさんできましたね。それにこの お店は女のコがたくさんいるのに、一人ひとりに対するケアがすごく行き届いてるんです。よくいろいろなスタッフの人が毎日必ず声をかけてくれて気遣っくださるし、悩み事があればすぐに相談にも乗ってもらえる。友だちもいない知らない街に突然やってきて働き始めたんですけど、職場の皆さんがとてもよくしてくれるから毎日がすごく充実しています」


フロアレディの仕事は究極の接客業なんです!

― ズバリ、この仕事の魅力は?
「いろんなお客さんといろんなお話ができて、自分の世界が広がること。この仕事って、他の接客業と比べてお客さんと接する時間が長いじゃないですか。それにサラリーマンの方もいれば、自営業の方もいる。さらにはテレビなどで見かける著名な方もいる。知らな かった世界の話を聞けたり、いろんな考え方を学べたりするから、すごく刺激的なんです」

― この仕事をしてトクしたことはありますか?
「このお店には専属のヘアメイクさんがいて、オープン前に髪をセットしてもらえるんですよ。それまではわりと無頓着だったんですけど、ヘアメイクさんにセットしてもらってるうちに自分でも髪をキチンとセットするようになりました。メイクや服装も、先輩たち を見ているとすごく勉強になるし。オシャレすることに今まで以上に興味が持てるようになりましたね。だから自分に自信がついたっていうか、この仕事を始めて女っぽくなれたんじゃないでしょうか」

― この仕事をする上で心がけてることはありますか?
「フロアレディって究極の接客業だと思うんです。お客さんとたくさんお話しして、楽しい時間を過ごしてもらう。そのためにはとにかく自分も仕事を楽しむことです。自分が楽しくなければ、お客さんを楽しませることなんてできないと思うんですよ。例えば仕事で嫌なことがあったとしますよね? そんなときでも、いつまでもくよくよせずにすぐ気持ちを切り替えることが大事。お客さんに楽しい時間を提供するためには、落ち込んでる顔なんて見せられないですし、どんな仕事でもそうだと思うけど、楽しくないと長続きしませんから。 あとは健康ですね。この仕事は生活が不規則じゃないですか。だから健康管理にも気を配ってますよ。簡単なことですけど、野菜をしっかり摂って毎日ご飯をちゃんと食べる。そしてよく歩く。これが私の健康法なんですよ」

― 最後に、この仕事をやりたいなって思ってる人へアドバイスをお願いします
「私もそうだったんだけど、この仕事に対して怖いイメージを持って、あきらめてるって多いと思うんですよ。でも実際に働き始めたら、全然そんなことはなかった。だから、まず、怖いっていう気持ちがある人には、「私はそんな事なかったですよ。いろんな人との出会いとか、接客の基本をきちんと学べる楽しいお仕事です」って伝えたいです」


“経験”や“お酒が飲めるかどうか”なんて
全然関係ないんです!

採用担当者:奧 徹郎さん(グローブ六本木店 店次長)

奥さん― 川辺さんを採用した理由は?
「彼女はものすごく根性がある。だってボストンバッグ一つで、いきなり『働かせてください!』って上京してきたわけですから。それに、面接時の受け答えもキチンとできていたし、自分の意志のようなものが伝わってきたんです。だから、迷わず採用しました」

― 川辺さんの仕事ぶりはどうですか?
「キャンバスに例えると、彼女は白なんです。だから、私たちスタッフやお客様の色と混ざることができる。どういうことかというと、彼女は何でも素直に受け入れることができる人なんですよ。吸収して自分の力に変えられる人。だから彼女はお客様からの評判もかなり高い。入店してから2ヶ月間の仕事ぶりを見ても、よく頑張っていると思います」

― フロアレディに求められる資質を教えてください
「 “フロアレディ”というのは、お客様に夢を与える仕事なんですね。だからきちんと接客業をやっていきたいという気持が一番大切。女性らしくふるまえるかも大事ですね。『経験がないから』『お酒が飲めないから』などの理由で、この仕事をするのを諦めている人もいるかもしれないけけど、それは全然関係ないんですよ。仕事なんて誰もが最初は未経験じゃないですか。それにお酒が飲めないなら、無理に飲む必要もありませんからね」

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編集部から
写真ではフロアレディのカンロクばっちりの川辺さん。でもお話してみると、とっても素朴でカワイイ方でした。
フロアレディのお仕事って接客業のプロ!て感じのお仕事ですが経験がなくても頑張ろうと思う人のチャレンジを受け入れてくれて、自分なりに頑張れるお仕事なんだなということを実感した取材でした!

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