クラッシャーと呼ばないで! 男と女のサークル事件簿

楽しいキャンパスライフが一転!? 現れたとたん、周囲の交友関係に不穏な影を落とすのが「サークルクラッシャー」という存在です。サークルでの出会いがキッカケとなって、付き合いはじめることはよくある話ですが、恋愛という「ガチ」な人間ドラマの特性上、サークルの破綻を招きかねないほどの「事件」に発展することもしばしば……。今回はサークルクラッシャーにまつわるエピソードを取り上げつつ、その解決策や解説をご紹介します!

恋愛体質もほどほどに……

01_恋愛体質もほどほどに
恋愛体質なA子先輩。サークル内の男子と付き合っては別れを繰り返しています。先輩がいないところで、そのA子先輩は「今〇〇くんと付き合ってるんでしょ?」などとよくネタにされ、元カレの男子たちは「え、マジで?」「またかよ……」「傷つくのにも疲れたんだけど…」という反応。たまに移行期間か何かで、微妙に二股状態になってることもあって、そういうときにはかなり険悪な空気が流れます。もうたまったもんじゃありません。

解決策:傷ついた男子たちのケアを!
「恋愛至上主義」な先輩がサークルに……もうその時点で「ご愁傷様です」としか言いようもありません。この場合、A子先輩に「恋愛もほどほどにしてください」と忠告しても、「きっと私のことがうらやましいんだな☆」とカンチガイに拍車がかかることは必至。この際、先輩のことはほっといて、傷心の男子たちを「世の中にはもっといい女がいるって!」「むしろ早めに気づけてよかった!」などと励ましてあげましょう。そんなやり取りから、もっと「平穏な」恋に発展するかもしれませんよ♪

 

出禁処分もしかたない!

02_出禁処分も仕方ない!
話し上手で人当たりのいいイケメンのB人先輩。毎年、新入生の女の子にばかり手を出すことでサークル内では有名でした。その話術と笑顔にやられた新入生たちは、何も知らずに彼の毒牙に……。けれども結局、付きあうまでにも至らず、捨てるばかりなので、「倫理的にアウト」「これ以上サークルの評判を下げないでほしい」と周りの怒りを買い、先輩はとうとう出禁になりました。

解説:新歓効果とサークル内の平和はトレードオフの関係
イケメンの先輩が在籍することによって、たくさんの新入生が獲得できる効果は否定できません。また、サークルの部員数が増えることで、大学からの補助金や渉外活動での資金調達がプラスに働くこともあります。ただし、「サークルの評判が下がる」のでは本末転倒。出禁処分を下すというのは苦渋の選択だったとは思いますが、最善策を取ったと言えるのではないでしょうか。だめんず、ダメゼッタイ。

 

失恋が生んだ悲劇…

03_失恋が生んだ悲劇
写真サークルでの話です。同期に好きな女の子ができ、その子をモデルに写真を撮り、Web写真集として公開しようとしていたC太。途中まで撮影は順調だったのですが、制作中にC太が彼女に告白。あえなくフラれたことで、制作は頓挫してしまいました。彼はそのショックでサークルに来なくなってしまいました。

解決策:己のクリエイティビティを信じろ!
写真はもちろん、映画や小説、アートやファッションなど、クリエイティブな作品を作る際、意中の人をモデル(=ミューズ)にすることはプロ・アマ問わず、よくあること。たとえその思いが叶わなかったとしても、作品として昇華することで、誰かの心を打つ名作になったかもしれません。失恋くらいで制作をやめるなんて……というのは本人にとっては酷かもしれませんが、せっかくならやり遂げて、その彼女を「見返して」やってもよかったのではないでしょうか。

 

淘汰されるのは自然の摂理

04_淘汰されるのは自然の摂理ver2
D介先輩は「福山似」のイケメン。先輩に一目惚れして入部してくる新入生が多かったのですが、彼は「熱しやすく冷めやすい」性格。すぐ付き合っては別れて、相手がサークルに来なくなり、また別の子と付き合っては別れて、その子がサークルに来なくなり……を繰り返してくれたおかげで、秋ごろになるとサークル内の恋愛目的の女子が一掃され、残ったのは穏やかな部員たちばかりでした。

解説:出会いと別れも「年中行事」
この場合、先輩が「熱しやすく冷めやすい性格」であることが周りにも理解されているところがポイント。付き合っては別れを繰り返しているうちに、先輩目当てで入部した新入生も目が覚め、自らサークルから出ていくのでしょう。本人に悪気がないところが罪作りではありますが、秋にはまた元の平穏なサークルに戻るのであれば、「これもまた年中行事」と割り切るのもひとつかもしれません。

 

「サークルクラッシャー」と呼ばれた側の言い分

05_他称サークルクラッシャーの言い分
現在大学1年生の私。男女比率は3:2くらいで、特別男性が多いというわけではありません。男子も女子も、みんなわけへだてなく接していたつもりなのに、なぜか男性陣ばかりに好かれてしまいました。でも正直、お付き合いしたいと思えるようなひとはいなくて……告白を断り続けていたら、どんどんサークル内の雰囲気が悪くなってしまいました。もうそろそろこのサークルをやめようかな……と考えています。

解決策:態度は明確に示したほうがお互いのため!
きっといつも笑顔でいるような、魅力的な方なのでしょうね。わけへだてなく接しているつもりで誤解を招いている……というのは、ちょっと気の毒です。「今のところ、誰とも付き合っていない」という事実が、もしかしたらいろんな人に期待を持たせてしまっているのかもしれません。もし、誰か気になるひとが他にいるのなら、勇気を出して付き合ってみるのもいいですし、「今は誰とも付き合う気はない」と明確に示すのもいいでしょう。のびのびとサークル活動を楽しめる日が来ることを祈るばかりです……

まとめ

以上の「事件簿」に思いあたるものはありましたか? 大学生活の中でサークル活動は大きな割合を占めるもの。サークルでの繋がりが、卒業した後も末永く続く関係性になることも珍しくありません。上手に危機を回避しつつ、楽しいキャンパスライフを送りたいものですね。

 
イラスト:たきたて玄米 文:おおやさちよ

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