シチュエーション1:
カフェにて。
同僚の女子にコーヒーの淹れ方を褒められたら?
嫌われる男は「1人でずっと話続ける」
モテる男
「ありがとう。選んだ豆が◯◯さんの好みに合ったのかな? どんな味が好みなの?」
嫌われる男
「え、そんなことないよ。僕なんてまだまだだよ。ただ、あの豆はとても希少価値が高くて、バリスタのあいだでもとても人気があるんだ。そもそもこの豆の原産地は…(以下、うんちくが続く)」
モテる男になるには?
聞かれてもいないのに豆のうんちくを必要以上に話すのはNG。軽くであれば良いですが、上記の例ではキャッチボールとはなっていません。相手と自分の話す時間が、せめて同じくらい。もしくは相手の方が長いくらいに止めましょう。
人は自分の話をよく聞いてくれる人に対して好印象を持ちます。まずは、相手の賞賛に対して受け取り上手になること。謙遜は日本の美徳といわれますが、過度な謙遜は相手に対して不快感を与える可能性があります。
シチュエーション2:
スーパーのレジにて。
同僚の女子と一緒にレジに入っている時にお客様から商品に対してクレームを言われたら?
嫌われる男は「頭を下げない」
モテる男
「大変申し訳ございません。詳しくお聞かせください」
まずはお客様に謝罪をし、クレームの内容をよく聞く。
嫌われる男
「違う商品にお取り換えしますね」
お客様を単なる「うるさい客」としてとらえて謝罪をせず、商品を取り替えるなどの応急措置のみで終える。
モテる男になるには?
クレームを「やっかいな仕事」ととらえず、貴重な機会をいただけることに感謝しましょう。お客様が帰ったあとに「うざい客だったねー」と文句を言うなんてことは論外です。そもそも、人は愛着や期待がある商品やお店にしかクレームを言わないもの。それをきちんと理解していれば、ありがたいという思いから自然と頭が下がるはずです。
心から頭を下げる様子を見た同僚の女子は、きっと「なんて謙虚な人なんだろう」と思うでしょう。何事にも謙虚な姿勢で接していると、周りから高い評価を得ることができます。
シチュエーション3:
飲食店での洗い場にて。
食器を下げてきた女子が食器を洗いやすいように整理してくれたとしたら?
嫌われる男は「一度だけ」感謝する
モテる男
「いつもありがとう。〇〇さんは、気が効くね。洗う側としても、助かるよ」
相手の善意に気づいて、その都度感謝を伝えることができる。
嫌われる男
「……」
一度は感謝を述べるが、以前に感謝したことがある場合は無言。
モテる男になるには?
「洗いやすいように整理するのは当たり前」というような考え方は、避けましょう。この女子は、「善意」で食器を整理してくれているのです。この世の中に、「当たり前」は存在しません。他の職場では、洗いやすいように整理してくれる人はいないかもしれない。そう考えると、親切にしてくれる人がいる環境に身を置けることに、自然とありがたいという気持ちがわいてくるはずです。
また、「ありがとう」と言われて嫌な気分になる人はいませんから、お礼は何度伝えても大丈夫。いつでも感謝する姿勢を忘れないようにしてください。
シチュエーション4:
居酒屋のキッチンにて。
苦手な作業を担当することになったとしたら?
嫌われる男はダメなところを「隠そうとする」
モテる男
「この作業、なかなか慣れないんだよね。どうすれば、うまくできるのかな?」
苦手なことを同僚などに正直に伝え、そのうえで向上心がある旨を話す。また、作業の得意な同僚にコツを教えてもらう。
嫌われる男
「この作業、苦手なんだよなー。適当にやろ…」
自らの自尊心を満たすためだけに、苦手なことを周囲には隠す。また、バレなければ何をやっても良いという考え方を持っている。向上心もなく、周囲に苦手をカバーする方法を聞くこともない。
モテる男になるには?
苦手なことはがある場合はそれをコミュニケーションのチャンスととらえ、周りに助けを求めましょう。不得意なことを素直に言えば、コツを教えてもらったり、場合によっては作業を代わってもらったりすることもできるかもしれません。
完璧な人よりもちょっとダメな部分が見える人のほうが、好感を持たれやすい傾向にあります。格好をつけずに弱点を愛嬌だと考えると、周りは気持ち良く手を差し伸べてくれます。
シチュエーション5:
コンビニのバックヤードにて。
男子が発注ミスしたせいで商品が多めに納品された。そのことを女子に指摘されたとしたら?
嫌われる男は「10%」責任を感じる
モテる男
「僕のミスだ。本当に申し訳ない。まずは誤発注した商品をどうしたらよいか店長と相談するよ。それから、同じミスを二度としないように対策を練るよ」
ミスについて謝罪をし、どうすれば商品を売り捌けるか、また、再発防止にどのようなことができるかを考え実行する。
嫌われる男
「あ、ごめん。でも、あの発注システム使いづらくて、ミスを起こしがちなんだよなー」
軽く謝罪はするが、言い訳をする。再発防止には努めず、また多く納品された商品については無関心。
モテる男になるには?
真摯に仕事に向き合って、仕事に対してしっかりと責任を取ろうとする人が、信頼を得ることができます。面白いもので、人は「責任を取る」と思っていると、不思議と取ろうとした責任分のパワーがわいてきます。自分には10%の責任しかないと思っていたら、その程度のパワーしかわいてきません。100%のパワーの人と、10%のパワーの人、一緒に仕事をするならどちらが魅力でしょうか?答えは言うまでもなく、前者です。
ミス自体は誰にでも起きるもの。たとえミスを犯したとしても、誠実に100%のパワーで仕事に向き合っていれば、周囲も理解を示してくれるはずです。
まとめ
きちんと「仕事」として目の前の作業を一生懸命に取り組むこと。これがバイト先で「モテる男」になるための最優先事項です。「バイトだから」という理由で目の前の仕事を一生懸命に取り組めない人は、誰にとっても魅力的には映りませんし、将来的にも成功することもないでしょう。
今働いている、もしくはこれから働こうとしているバイト先には、今後の人生にとって役立つ重要な学びがあります。ですから、その職場において誰にも負けないぐらい一生懸命に働いてみてください。
そうすれば、仕事面でもプライベート面でも「モテる男」になる日が近づきますよ!
今井翔さん
LOVE IS ALL主宰/執筆家、講演家
大学で心理学を専攻。その知識やスキルを活かし、婚活サービス関連企業にてわずか1年で営業課長に昇進した。現在は恋愛・婚活の悩みを解決するサイトLOVE IS ALLを立ち上げ、個人コンサルティングやコーチングを行っている。All Aboutをはじめ、多数のメディアで活躍中。
LOVE IS ALL http://www.loveisall.jp
萌えや胸キュンシチュエーションのイラスト・漫画を得意としている漫画家。
ガンガンONLINEにてデビュー。『#シュウシノLOG』などのウェブ漫画も大人気。
Twitter:@kanou7na
取材・文/福田 彩