【前期で失敗した学生必見】後期から学生生活をエンジョイするための極意は?

大学生 失敗 トミヤマユキコ キャンパフライフ 学生生活
そろそろ10月。大学生の皆さんは、夏休みも終わって後期から始まる学校がなんだか面倒だと感じている人もいれば、「後期こそ、大学生活を楽しみたい!」と息巻いている人もいるのでは。前期はクラスにうまく馴染めなかったり、キャンパスライフを楽しめなかったならば、後期から仕切り直していいスタートを切りたいものです。

そこで、『大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ』(左右社)の著者であり、早稲田大学文化構想学部助教を務めるライターのトミヤマユキコさんにお話を伺いました。

 

張り切りすぎるな! 軽めのイメチェンで新しい自分をつくるのも○

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――早速ですが、後期からうまくスタートダッシュを切るためにはどうしたらいいでしょうか。

まず、「張り切りすぎるな!」ということを真っ先に伝えたいですね(笑)。努力することは大事ですが、あまりにも張り切りすぎると、それが空回りして、周りと温度差が生まれてしまいます。いきなりテンションの高い人に近づいて来られれも、周りはそのエネルギーを受け止めきれないじゃないですか! だから、張り切りすぎず、徐行運転でいきましょう。

――なるほど(笑)。たしかに頑張りすぎると、逆にうまくいかないかもしれません。

あとは、心機一転して新しいスタートを切ろうと思っても、今までの自分の考え方とか生活習慣に引きずられてしまうことってありますよね。そんな人は、軽くイメチェンして見た目を変えたり、簡単な部屋の模様替えにチャレンジしてみることをおすすめします。

私の両親はめがね屋を経営しているのですが、今までと違うタイプのフレームにしたら、急に性格が明るくなったりするお客さんって結構いるんですよ。見た目を変えることで性格もある程度変わると思います。服やメイクを変えるのが大変だったら、部屋に新しい家具を置くとか、そんなことでもいいんです。何かを変えることによって、新しい自分にモードチェンジしてみるといいかもしれないですね。

 

やりたいことがある人は図々しく! 自分から発信していくことが大切

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――では、具体的にやりたいことや目標がある人の場合は、後期からどのように過ごしたらいいでしょうか。

まずやりたいことがあったら、図々しくなるというのがすごく大事(笑)。私の教え子の中には、マスコミ志望の学生さんが多いんです。おそらく、そういう夢をもった子たちは潜在的にはものすごくたくさんいると思うのですが、全員の希望が必ずしも叶うわけではないですよね。しかし、その中でもマスコミから内定をもらったり、就職せずにいきなりフリーランスのライターになるような子は、いい意味で全員図々しいです。

たとえば授業の後に、「雑用でいいので、出版社のアルバイトの仕事ありませんか?」「誰か紹介してくれませんか?」と言いにきたり、わたしが出演するトークイベントの打ち上げにちゃっかり参加したり(笑)。もちろん、アプローチされたからってすぐに仕事を紹介できるわけではありませんが、何かのタイミングで、「あ、そういえば、興味があるって言ってたな……」と思い出して連絡をとる確率は高まります。

――やりたいことがあったら、どんどんアピールしていった方がいいということですね。

SNSに書いたり、飲んでるときに友達に話すとかでもいいので、とにかくアピールした方がいいですね。心の中で密かに思っているだけでは、周りはいいパスを出せません。まだ決意が固まっていない段階でもいいから、まずは自分から発信していくことが大事ですね。

 

内向的なタイプは「しゃべれなくてもいいから、とにかくその場にいること」

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――なかなか自分から「これがやりたい」と言い出せないタイプはどうしたらよいでしょうか。

謙虚すぎるというか、内向的で自分をうまく出せないタイプの人もいますよね。なかなか難しいかもしれませんが、しゃべれなくてもいいからチャンスのありそうな場に身を置いておくといいと思います。

私の学生でも、出席率がいい人などは話したことがなくてもなんとなく覚えています。そこにいるだけで誰かに認識してもらえることってあるんですよ。それが積み重なれば、話をするきっかけも生まれてくる。だから、上手に立ち振る舞えなくていいので、気になる飲み会やイベントなどにはとにかく行く(笑)。しゃべれないなりの図々しさを身につけましょう。

――たしかに、話さなくても何かのチャンスにつながることってあるかもしれません。では、反対に「何もやりたいことがない」と思っている人はいかがでしょうか? とくにやりたいことがなくて、焦ってる人は少なくない印象です。

何もしない、っていうのもひとつの選択肢だと思うんですけどね。ボーッとしているときって一見すると何もしてないように思えますが、実は脳の中でものすごい量の情報が処理されているらしいんです。だから何もしてない自分に対して罪悪感を持たず、「脳はちゃんと仕事しているからいいんだ」くらいの心持ちでいればいいのではないでしょうか。社会人になったら、忙しすぎて家でゴロゴロすることすら難しくなってきたりするので、その贅沢を今のうちに味わい尽くすのも逆にリア充だよという気もしますし。

――なるほど。無理に何かをしようとしなくてもいい、というのを聞いて安心しました。

大学生の長期休み明けって、リセットができるいいタイミングなんですよね。前期がだめだったら、後期がある。1年のときに失敗しても、まだ2年がある。学生さんは基本的に真面目で、ちょっとでもトラブルが起こると「もう引き返せない」みたいな気持ちになる人も多いですが、そんなことないよというのを伝えたいですね。

たとえばイチローさんみたいに、ひとつのことをストイックにやって突き抜けている存在ってかっこいいじゃないですか。だけど、みんなが彼のようになる必要はないですし、挑戦してみて違ったら潔く諦めて別のことをやってみたらいいと思うんです。自分の“中途半端さ”を肯定してあげたうえで、どんなふうに後期から過ごしていきたいか考えてみるといいかもしれませんね。

 

まとめ

せっかくだったら、満足のいく楽しいキャンパスライフを送りたいものです。なんとなく今の大学生活に満足していない人は、あまり気張りすぎずに自分のやりたいことに積極的にチャレンジしてみると何か変わるかも。前期までイマイチ楽しめ切れなかった人も、一旦リセットして後期から楽しんでみてくださいね。

 

■Profile
トミヤマユキコ
1979年秋田県生まれ。ライター、早稲田大学文化構想学部助教。大学では少女マンガ研究を中心としたサブカルチャー関連講座を担当。ライターとしては『FRaU』『ESSE』『エル・グルメ』などで日本の文学・マンガ・フードカルチャーについての連載を持つ。著書に『パンケーキ・ノート おいしいパンケーキ案内100』(リトルモア)がある。

 
聞き手:仲皿元 構成:成瀬瑛理子 撮影:安井信介

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