みなさん! 先日放送されたテレビ番組『マツコ&有吉の怒り新党』をご覧になりましたか? 「新・3大こだわりがハンパない肉まん」と題して放送された回です。そこで北海道は美幌町の中華まんを紹介していた、専門家の松本学さんが『中華まん博覧会2017』を埼玉県のイオンレイクタウンで開催しているとのこと。急いで会場へ行ってきました!
日替わり蒸し販売と冷凍販売が盛況!
にぎわってますね~。博覧会には、全国各地から届いた中華まんの“日替わり蒸し販売”と、持ち帰って自宅で楽しめる“お土産冷凍(冷蔵)販売”の2つのブースがありました。連日盛況とのことですが、この日も注文窓口に行列が!
中華まんそれぞれのパッケージもユニークでした。冷凍販売ブースの商品ケースの中を見ているだけでも楽しくなっちゃいますよ。
2017年の博覧会は1 月26 日~2 月6 日までの開催。今年で14年目ということなので、来年も要チェックですね。ではここからは、博覧会で見つけた、オモシロご当地中華まん10選をご紹介します! 『マツコ&有吉の怒り新党』でも、この博覧会の主催者である松本学さんは産地より中華まんを紹介していたので、ここからの解説は松本さんへバトンタッチ!
松本さんは、株式会社ご当地グルメ研究会の代表取締役です。北は北海道から南は沖縄まで、食べつくしてきた中華まんはなんと300種類以上という、中華まんのプロ中のプロ! それでは松本さん、よろしくお願いします!
みなさん、はじめまして! ただいまご紹介にあずかりました、中華まん博覧会の代表をしている松本学です。では早速ドドーンと、いきますよ!
『関門うにまん極』/芳賀茂元商店(福岡県)
まず目を引くのがコレですよね。豪快に生うにがトッピングされているだけでじゃなく、中身にも、粒状にほぐされた本物のうにが入っている、『関門うにまん極』です。
『関門うにまん極』のココがすごい!
ホワイトソースにからめられた粒うにの濃厚な味わいがヤバイです。このうにまんを「うによりもうに!」なんて表現したお客様がいらっしゃいました(笑)。
『境港・紅ずわい蟹饅頭』/山陰如月(鳥取県)
“関西の人がかにを食べに行くなら境港(さかいみなと)”といわれる、かにの漁港が鳥取県にあります。この『境港・紅ずわい蟹饅頭』の中身のかにには、そこで水揚げされた紅ずわいがにのみが使われています。
『境港・紅ずわい蟹饅頭』のココがすごい!
紅ずわいがにの身のホロホロ感が、中華まんで味わえちゃうとこですね! 中身のあんは、かにの素材の味が引き立つよう、塩味ベースのちょっと薄い味付けになっていて、本場中国でもなかなかお目にかかれない一品です。
『元祖ふかひれまん』/公正和(神奈川県)
中華まんの中身に、あの高級食材であるふかひれが、ほぐされて入っているという、なんとも豪華な一品です。諸説あるそうですが、ココのふかひれまんは、日本で最初に販売されたふかひれまん、とされています。
『元祖ふかひれまん』のココがすごい!
お肉とふかひれの相性が群を抜いて素晴らしい! 口のなかで混ざり合う食感が格別です。横浜中華街、老舗のふかひれが手軽に味わえちゃうなんて、なんとも豪勢ですな(笑)。
『なまらコンポタまん』/北のシェフ(北海道)
とうもろこしのことを北海道では“とうきび”と呼びますが、そんな北海道産のとうきびと、北海道産の小麦で作られているのが、『なまらコンポタまん』。“なまら”も北海道の言葉なんですが、“最上級の”や“すごくいい”というような意味になります。超コンポタな中華まん!という感じですね(笑)。
なまらコンポタまんのココがすごい!
シャキシャキっとした、粒コーンの歯ごたえでしょうね。コーンポタージュ風の中身のあんと、つぶつぶ食感を楽しめる中華まんになっています。
『焼きそばまん』/皇蘭(兵庫県)
日本三大中華街の一つである、神戸中華街の『皇蘭』という有名なお店が、関西特有のおたふくソースをベースにした特製ソースを開発。そのソースをあんとなる中身の麺に程よくしみ込ませているのが、この『焼きそばまん』です。
『焼きそばまん』のココがすごい!
小ぶりな見た目の想像を裏切って、胃袋にガツンとくる満足感が特徴です。男子ならパクパク、モグモグッと4口で。女子なら、半分を友達二人とシェアして、ちょうどいいボリューム感になっていますね。
『黒かつ亭まん』/天狗中央精肉店(鹿児島県)
鹿児島県の名産の一つである黒豚を中身のあんに使った中華まんとなっています。中身だけでなく、見た目も黒豚を表現している点がとてもオモシロいですよね。
『黒かつ亭まん』のココがすごい!
見た目と味のギャップ! 一口食べれば、黒豚のうま味と甘みがとろけるような食感で口のなかに広がります。理由は、黒豚を専門で扱ってるトンカツ屋さんが、てもいい部位のお肉を選んで、それを中身のあんに使っているから。そんな仕込の事情を知れば、ため息の出るような、まろやかな口当たりにもうなずけます。
点香苑の中華まん/点香苑(北海道)
食ツウの間で知られる“北見の玉ねぎ”と地元北海道の豚肉が惜しげもなく使われている、名店の中華まんです。道外不出! 3年越しとなる、念願の初出品となりました。「ココの中華まんが日本一」そう豪語する熱狂的な中華まんファンも少なくありません。
点香苑の中華まんのココがすごい!
お肉のギッシリ感が最大のウリ! 大きさも、ふつうサイズの中華まんの2~3倍くらいはあるでしょう。その見た目の貫録、持ったときのズシリとした手ごたえは王者の風格すら感じさせます。お肉の塊にかぶりつくような、食べごたえ十分の中華まんですよ。
『スープ豚まん』/花花(大阪府)
大阪へ行ったときに、なにわ食いしんぼ横丁で偶然に見つけたのがコチラの『スープ豚まん』です。一見すると、「スープでかわがふやけるんじゃ?」なんて思うかもしれませんが、企業秘密の特別なかわなので、スープに浸しても型崩れしません!
『スープ豚まん』のココがすごい!
中身のあんとスープとの相性がバッチリ! 鶏ガラベースのスープととき玉子が豚まんと混ざりあうことで、新食感を味わえる逸品ですね。
『とちおとめまん』/フタバ食品(栃木県)
栃木県の特産であるいちごに、『とちおとめ』があります。その『とちおとめ』を中華まんのかわの色付けから、中身のあんにまで贅沢に使用しているのが、この『とちおとめまん』です。
『とちおとめまん』のココがすごい!
香りと酸味、甘みのバランスが絶妙です! 鼻を抜ける匂いはもう、『とちおとめ』そのもの。甘みのしつこい口当たりにならないよう、上手に酸味が生かされていますね。まるでスイーツ!
『レモン牛乳味まん』/フタバ食品(栃木県)
栃木県の名産が使われた、フタバ食品の中華まんをもう一つ。『レモン牛乳味まん』という名前のごとく、ご当地ドリンクである「レモン牛乳」がかわと中身のあんに使われた中華まんです。
『レモン牛乳味まん』のココがすごい!
コレも酸味がきいていて、クリームパンのような菓子パンとしても楽しめる中華まんといえますね。実際は写真よりも、もう少し黄色い色のかわをしていて、甘酸っぱいあんの風味がクセになるんですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか? アルバイトの帰りや、授業の合間についつい食べたくなる中華まんも、“片手で食べるご当地グルメ”という見方をすると、こんなにいろいろな種類があるんですね。たまには、いつもと違う中華まんを選んでも楽しそうですね。
取材、構成、文:verb
撮影:富沢 元
ご当地グルメ研究会ウェブサイト
http://j-gourmet.jp/