マクドナルド全国12万人のクルーから選出! リオオリンピックの選手村へ派遣された現役女子大生に聞く、輝く自分の見つけ方【バイトの達人】


独協大学の4年生・黒木真夢さんは、日本マクドナルドで働く全国12万人のクルー*のなかから、オリンピック・チャンピオン・クルー(以下、チャンピオン・クルー)の一人に選ばれました。総勢9名のチャンピオン・クルーは、昨年に開催されたブラジルのリオデジャネイロにあるオリンピック選手村へ派遣。黒木さんたちは、選手村のなかにあるマクドナルド店舗を訪れたオリンピック選手を接客したのでした。

(脚注)
*クルーとは、マクドナルドでのアルバイトスタッフの呼び名です。

 

写真提供元:日本マクドナルド株式会社

そんな黒木さんに、選手村でのこと、普段のアルバイトで気を付けていること、輝く自分を見つけるためのヒントなどをお聞きしました。

 

自分の強みを“再認識したブラジル”と“披露した日本”

写真提供元:日本マクドナルド株式会社

Q:まずは、選手村へ派遣された感想から教えてください。
とても楽しかったです! 現地のブラジル人クルーと一緒に、厨房でハンバーガーやマックフルーリーを作ったり、カウンターで選手を接客したり、さまざまな仕事をさせていただきました。異国の地で働けて、文化の違いを肌で感じられたことも嬉しかったですね。違いを実感できて、私は自分の強みや特徴を改めて実感することができましたから。すごく貴重な体験でした。

 

写真提供元:日本マクドナルド株式会社

Q:12万人のなかから選ばれるために、黒木さんはどんなことをアピールしましたか?
私は大学で、発展途上国の支援について学んでいるんですが、その一環で、海外へボランティア活動をしに行ったことがあります。日本では、三味線や民謡などの、国内の伝統芸能を小さいころからずっと続けてきたんです。その、海外と国内の経験と、マクドナルドでの6年間の経験の全部を組み合わせて、和の心の体現者としてオリンピック選手をおもてなししたい、というようなことをアピールしました。あとは、得意の民謡をアカペラで、20人くらいを前にして歌い上げたことですかね(笑)。

 

「店舗のカウンターに初めて立ったときは、言葉がまったく出てこなかった」


Q:接客のアルバイトを始めたきっかけを教えてください。
中学校2年生のときの話です。家族でマクドナルドの店舗を訪れたときに、何気ない会話のなかで店長さんから「高校生になったらうちでアルバイトをしませんか?」といわれたことがありました。「笑顔が素敵だから、一緒に働きたい」って(笑)。私はそれがすごくうれしかったんです。高校生になってアルバイトを始めようと考えたときに、そのことが脳裏に浮かびました。同時に、店舗で働いてる人がとてもキラキラしていたことも思い出して。自分もあそこで働けば、あの人たちみたいに輝けるのかなあって。そんなふうに期待して、店舗へアルバイト応募の電話をしたことがきっかけでした。

 

Q:仕事を始めた当初から、今のようにバリバリ働けていましたか?
いえいえ、全然ですよ(笑)。初めてカウンターに立ってお客様を迎えたときは、言葉がまったく出てこなかったことを覚えてます。事前研修をしっかりと受けさせてもらいましたが、初めてお客様と対面したときは接客用語がうまく出てこなくて。

Q:どうやって克服したのですか?
マクドナルドの場合、トレーナーという、仕事内容を指導する専門のスタッフがいて、そのトレーナーが私の隣で、お手本を示してくれるんですね。一つずつ丁寧に教えてくれるので、少しずつできるようになりました。お陰様で、今では“お客様対応のスペシャリストとしてお客様をおもてなしする役割”と“自分が店舗で働くときは、トレーナーであると同時に、チームのリーダーとして、一緒に働く仲間をまとめる役割”を任されるクルーとして、大きなやりがいを感じながら働けています。

 

Q:店舗での普段の仕事で、黒木さんがもっとも気を付けていることは?
お客様とのコミュニケーションです。例えば、とてもニコニコとした笑顔で私のことを見てくださるお客様がいたとします。そのお客様へ、「こんにちは」って私より話しかけると、「こんにちは」って返ってくることが多いんですよ。次に私が、「今日はよいお天気ですね」とお声かけをすると、「そうよね~」という具合に続いていくことがあります。全てのお客様の意図をくみ取れるわけじゃないんですけど、自分の感じたことを大切に、お客様とコミュニケーションをとる感じですね。

 

目指すは2020年!「選手村のマクドナルド運営に携わりたい」


Q:アルバイトを通じて、黒木さんが学んだことを教えてください。
私は、小学校、中学校のときは、なかなか、やりたいことがあってもチャレンジできなかったんです。いつも、チャレンジするときに「お金がない」「時間がない」と自分へ言い訳をしてきました。そんな私は、アルバイトをきっかけに“与えられた仕事にチャレンジする”という習慣を身につけられた気がしてるんです。今は、自分へ言い訳してしまいそうなとき、できるようになった自分を想像して、一歩を踏み出すようにしています。

 

Q:大学を卒業したあとの進路、目標は?
卒業後は、マクドナルドへ就職します。私は就活のとき、自分のリオでの経験をもっとも生かせるのはどんなときか、そう考えたんです。私の出した答えは、2020年の東京オリンピックでした。だから今は、店長という立場で2020年の東京オリンピック選手村のマクドナルド運営に携わりたいと思っています。

 

Q:最後に、好きなことが見つからない、得意なことがみつからないと悩む人へも、アドバイスをもらえますか?
与えられた仕事にチャレンジすることを続けていたら、私はいつの間にか、チャレンジすること自体が楽しくなっていました(笑)。だから、好きなことを仕事にするんじゃなくて、その仕事を好きになる努力をしてみるのも、いいんじゃないかなって思うんです。選択肢があって、そのなかから一つを自分の意思で選んだのなら、まずは好きになれるようにチャレンジしてみる。

今の自分がしていることや、与えられているアルバイトの仕事から、ほんのちょっとでもやってみたいことを見つけて、さらにチャレンジしていく。そうやって、徐々に先へ進むというやり方も、あるんじゃないでしょうか。

 

まとめ

学生時代に始めたアルバイトが将来の仕事先や目標につながることもあるんですね! 好きなことを見つけるのではなく、その仕事を好きになる努力をしてみる。そんなふうに考えたことは今までなかったので、新しい発見でもありました。みなさんのしているアルバイトにも、当てはまるところがあるかもしれないですね。

 
取材、構成、文:verb
撮影:富沢 元
取材協力:マクドナルド大宮大和田店
 

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