現役女子大生の漫才がプロに褒められた! M-1の予選で準々決勝まで進んだアマチュア芸人、晴天サンティに迫る!

晴天サンティインタビュー_01
お笑いの大会である、M-1グランプリ2016(以下、M-1)で、アマチュア芸人として唯一、三回戦まで進んだ女子大生がいました。そのコンビ名は、“晴天サンティ”。そんな二人の漫才が、M-1の『ナイスアマチュア賞』を受賞。インターネット上で二人の漫才が公開されました。さらにプロの芸人さんが晴天サンティの漫才を褒めたことで、今、密かに注目を浴びている二人です。

一体、晴天サンティとはどんな女子大生なのか? プロへ進む? お笑いへ取り組む姿勢は? などなど、気になる二人の現在、過去、未来についてお聞きしました。

 

注目されるきっかけとなったのは、プロ芸人さんのツイート

 
晴天サンティインタビュー_02
Q:まず、二人に起きた出来事を聞かせてください。なぜ、二人は注目を浴びているのですか?

いいもり・ななえさん(写真右。以下、いいもり):今年のM-1で、ナイスアマチュア賞をいただきました。そして予選一回戦でやった漫才が動画としてネットにアップされたんです。受賞を知った友達には、「おめでとう」と声をかけてもらえました。うれしかったです。

でも話はここからで、実はプロ芸人さんが私たちの漫才をTwitterで褒めてくれたんです! あれがきっかけで、学生お笑いをしている多くの人たちにも顔と名前を覚えてもらえたし、私たちの存在を多くの人に知ってもらうことができました。

よしおか・ひかりさん(写真左。以下、よしおか):「Twitterすごいね」「プロ芸人さんに褒められてたね」って感じで、学生お笑いの人から声をかけていただきました。

私たちは当時、学生の主催ではない、一般のお笑い大会などへ出場した経験がなかったんです。だからM-1の予選が、初めて出た一般の大会でした。あれ以来、いろいろな人に声をかけてもらえるようになって、先日も、ありがたいことにプロ芸人さんの出るテレビ番組のお笑いオーディションに挑戦させてもらえたんです。すべて、ナイスアマチュア賞をいただけたからだと思っています。

 
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Q:二人の出会いについて聞かせてください。

いいもり:ちょうど一年前の大学二年生の12月にお笑いのライブを見るついでで、初めて、よしおかちゃんとご飯を食べに行くことになったんです。そのときに、いっぱい話をしました。

私は、東京学芸大学のお笑いサークルに所属していて、普段はサークルの仲間とコンビを組んで漫才をしていたんですが、大学の枠の外へも出て、自分の知らない舞台や場所で漫才をしてみたかったんですね。そういう話をしました。そのときに、自分と同じものをよしおかちゃんに感じたんです。一緒にお笑いをやってみたいと、そのときに初めて思いました。

よしおか:私も自分の所属する中央大学のサークル内で、最初は同期の女の子とお笑いコンビを組んでたんですが、あまりピンときていなくて限界を感じていました。そんなタイミングでいいもりちゃんの話を聞いて、私と一緒だって思ったんです。あ、これ何かあるんじゃないかって、新しい風みたいのを強く感じて、私も組みたいって思ったんです。すぐに二人で、ライブや大会へ出ようという話になりました。

 
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Q:漫才のネタを作っているのはどちらですか? ネタを作るときに工夫していることなども聞かせてください。

よしおか:漫才のネタを作っているのは私です。私たちは二人で何度も同じネタの練習をすると、漫才のテンポが速くなって面白くなくなってしまう場合があるんです。だから私たちはネタ合わせの練習をやり過ぎないようにしています。あと、お客さんの反応によって次回の舞台ではネタの構成を必ず変えます。ウケない部分はすぐに削るし、反応のよいところは純粋に増やしたりします。

いいもり:私はよしおかちゃんをメチャクチャ信頼しています! いつもテンポや口調なども細かく指示してくれるんですけど、ネタの説明を聞くと毎回、確かにそうだなって思うんです。だからネタの内容について、私が付け加えることはほとんどありません。

 

21歳の女子大生が、漫才を通じて見つけた自分たちの進路

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Q:M-1でナイスアマチュア賞を受賞してから、自分の気持ちに変化はありましたか?

 
よしおか:私は、お笑いを二年生のときに辞めようと思ってたんです。ぜんぜん結果も出なくて。でも、いいもりちゃんと組んで出たライブでウケて、あ、これ、やっていけるって感じたんです。どんどん調子もよくなってきて、M-1では準々決勝まで進めました。いろいろな舞台でネタをやる経験をしたことで、プロっていいなって思うようになってきました。

いいもり:私も、お笑いを辞めようと思っていた時期と、ネタがウケてお笑いを続けようと思ったライブは、よしおかちゃんと同じです。M-1という、すごく大きな規模の大会に予選とはいえ参加して、プロ芸人さんに褒めてもらえて、ほんのちょっとだけですが、余裕が生まれました。

よしおかちゃんと組むまで、お笑い大会などで勝ち進んだ経験もなかったし、舞台に立つ回数は圧倒的に少なかったんです。実は二年生までは、舞台は毎回、緊張して体の具合が悪くなるくらいだったんですよ(笑)。でも今はそれが少しだけなくなりました。

 
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Q:来年は4年生になるわけですが、進路はどう考えていますか?

よしおか:私はいつか、プロの芸人になりたいと思うようになったんですけど、家がすごい厳しくって。親から公務員になりなさいって言われています。でもたぶん私の場合は、今の気持ちのまま就職しても、絶対にお笑いに未練が残ると思うので、お笑いを辞めたくはないです。公務員がどうなるのかわかりませんが、私は就職して働いたとしても、いつか必ずプロになりたいです。

 
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Q:いいもりさんはプロになりたい?
いいもり:私はもともと、石橋を叩いて叩いて、自分でひび割れを作って怖くなり、渡ることをあきらめるようなタイプなんです(笑)。そんな性格の私も、お笑いはどうしてもやりたくて、落研に入りました。でもプロの芸人になりたい、という気持ちで始めたわけではないんです。

そんななかで、M-1のナイスアマチュア賞の受賞などの思ってもいない出来事が続きました。たくさんの舞台に立たせてもらえたおかげで、「人前で漫才をやるのってすごく楽しいな」って実感したんです。じゃあ私は、これを仕事にしたいのだろうか。そう考えると、石橋を叩き過ぎて、アマチュアからプロへ架かる長くて狭い橋を渡れるか、すごく考えちゃいます。

はっきりとしていることは、よしおかちゃんと出会えたことで何かが大きく変わったこと。だから今はできるだけ、私も晴天サンティとしてお笑いの舞台に立ちたいと思ってます。

 
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Q:晴天サンティとしての、身近な目標はありますか?

いいもり:二人で決めているのは、学生のうちに頑張ろうってことです。今は、よしもとさんが主催する、大学生に向けたお笑いの大会へ照準を合わせています。来年の2月にある大会です。一年生から四年生までが、それぞれいろんな人とコンビを組んで出るんですよ。

四年生は最後の舞台になる人もいるんで、学生のみんなが力を入れています。晴天サンティは、まだ何かを成し遂げたわけではないので、ナイスアマチュア賞をいただけたからといって、勘違いをしてはいけないなって思うんです。だから次こそは! という気持ちでいます。

よしおか:私も、二月の大会へ向けて、この夏から冬にかけて経験したことを生かし、漫才の新しいネタを書けたらいいなって思ってます。今一番自信のあるネタは、M-1でナイスアマチュア賞をもらった『なぞなぞネタ』。お客さんの前でやったネタのなかで一番ウケたってことと、自分で言うのもなんですが、持ちネタのなかではもっとも構成がしっかりできている感じがします。でも、もっと面白いネタを書いて、晴天サンティの漫才をもっともっと多く人に見てもらえるよう頑張りたいです。

 
よしおか&いいもり:そんなわけで、来年も晴天サンティをよろしくお願いします。

 
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~ 取材を終えて ~
目標に向かって新たな一歩を踏み出す二人。精一杯になって、やりたいことへ取り組む姿って素敵ですよね!皆さんもいま「やってみたいな…」と思っていることがあったら、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

晴天サンティインタビュー_10
■晴天サンティ/プロフィール
吉岡陽香里(よしおか・ひかり)さん。写真左。神奈川県出身。高校を卒業後に一浪して中央大学へ進む。現在は文学部の三年生。晴天サンティでは漫才のボケ、漫才のネタを考える役割を担当している。中学校では水泳部でシンクロをしていて、高校では吹奏楽部でクラリネットを吹いていた。コンビ名の由来は「晴れ晴れとした名前にしようと思い、晴天サンティになりました」

飯森七重(いいもり・ななえ)さん。写真右。長野県出身。高校を卒業後に一浪して東京学芸大学へ進む。現在は教育学部の三年生。晴天サンティでは漫才のツッコミを担当している。プロのお笑い芸人であるラーメンズさんの大ファンで、中学時代は動画サイトでラーメンズさんの漫才やコントをずっと見て過ごしていた。吉岡さんの飯森さんへの第一印象は「底抜けにずっと明るい子」。

取材、構成、文:verb
撮影:島村 緑 
撮影協力:中央大学多摩キャンパス

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