主婦・主夫のバイト面接での答えにくい質問、どんな受け答えが良い?

主婦・主夫のバイト面接での答えにくい質問、どんな受け答えが良い?
いろいろな理由でアルバイトを始めようと考えている主婦・主夫の場合、家庭を優先しなければならないことから、「残業ができない」「急きょお休みしなければならないかもしれない」など、アルバイト先によっては、マイナスになる事情を抱えていることも多いと思います。

そんな事情をいざ面接で聞かれると、いったいどう答えていいのかわからないようなこともあるのではないでしょうか。このあたりをアンケートした結果とともに、答えづらい質問への対応例など、面接への対策を解説したいと思います。

【質問】
主婦の方に聞く!バイト面接で質問されたら困ることは?

【質問】 主婦の方に聞く!バイト面接で質問されたら困ることは?

回答数】
仕事のブランクについて:12
残業や休日出勤ができるか:67
前職を辞めた理由:19
子どもの病気の時の預け先:2
 

困るのは「残業や休日出勤ができるか」という答えが67%

面接で聞かれると困る質問は、「残業や休日出勤ができるか」と答えた人が67%にのぼりました。

【残業や休日出勤ができるか】

・面接で質問されるということは、最初から残業や休日出勤を想定しての事なので、主婦としては答えずらいから。(30代/女性/専業主婦)

・子供がいるので学校が終わる時間よりも遅く帰宅することや休みの日に仕事に出ることは避けたいから。(20代/女性/専業主婦)

・残業や休日出勤は正直やりたくないから先に聞かれると言いづらくなる。(40代/女性/専業主婦)

・主婦は、子育てしている人が多いと思います。その中で急きょ、できるかどうかはその時になってみないとわからないことで、事前に聞かれるのは嫌な気がします。(30代/女性/専業主婦)

・できないと答えると使い勝手の悪い人間と思われるし、できると答えるとしんどくなるのが目に見えているから。(30代/男性/主夫)

・子どもがいると日時がどうしても制限されてしまうので、残業や休日出勤に関する質問をされると言葉に詰まってしまいそうです。(40代/男性/主夫)

・子どもがまだ小さく残業や休日出勤は厳しいので、それを正直に答えると採用に不利になるかなと思うからです。(40代/女性/専業主婦)

面接では答えづらいが、本音として、勤務時間が希望通りで明確であることが、働く条件として大きい様子がうかがえます。

次いで「辞めた理由」が19%、「ブランクについて」が12%、「子どもの病気の時の預け先」が2%いう結果でした。

【前職を辞めた理由】
・出産や育児といった理由ではなくて、職場の人間関係が原因でやめたから。(20代/女性/専業主婦)

・前職を辞めた理由が人間関係での疲労だったので、正直に答えられず、苦労しました。(20代/女性/専業主婦)

・前の仕事が寿だったり契約が切れたなどの理由なら言えますが、待遇が悪かったとか人間関係、仕事が合わなかったという自分の理由で辞めた場合だったら言いにくいので。(30代/女性/専業主婦)

【仕事のブランクについて】
・仕事をしていなかった時間については聞かれても答えようがないので。 結局何を答えてもマイナスでしかないのだからこれからどのように頑張れのるか、出来ることを聞き出して決めた方がいいんじゃないかと思うからです。 正社員じゃないんだし。なによりこれからそこで仕事していくのにあたって関係ないと思います。(20代/女性/専業主婦)

・出産や育児をはさんで久しぶりに仕事をするとき、能力や経験の程度を自分が思っているレベルより低く見られてしまいそうな気がする。(40代/女性/専業主婦)

【子どもの病気の時の預け先】
・親戚の人も近くにいないし、熱を出すと保育園でも預かってくれないので聞かれたら困ります。その時は休むしかないので。(30代/女性/専業主婦)

・病気の時は預けないで自分で子供を見たいので。そのために正社員でなくてバイトを探しているので。(30代/女性/専業主婦)

「退職理由」については、それが人間関係などの場合は、本当のことを言いづらいということ、「ブランク」については、何を言ってもマイナスにしかならないように感じるというコメントが見られました。また、子供の預け先が無いと時間の融通がきかないと思われるのではないか、と考えている方も少ないですがいました。
 

面接での質問と回答例

まず原則として、できることはできる、できないことはできないと正直に、それを働く意欲が感じられる前向きな言葉で表現することが、面接では必要なことです。以下に質問と回答の例をいくつか挙げますので参考にしてください。

<働こうと思った理由は何ですか?>
A:家庭の事情で私も働いて家計を支えることとなりました。これまでの職務経験が活かせる仕事で、家族の理解もありますので応募しました。

<残業はできますか?>
A:急な残業は難しいです。事前にわかれば〇〇に子供を預けられるかもしれませんので、それができれば対応可能です。

<前職を辞めた理由を教えてください>
A:できれば続けたかったのですが、子供も小さく家事との両立が難しかったため、家庭を優先することで退職しました。

<ブランクがありますが大丈夫ですか?>
A:○○業務については、かなり前ですが何年か経験があります。思い出しながらになりますが、早く勘を取り戻せるように頑張ります。

<学校行事などと仕事が重なった時はどうしますか?>
A:主要な行事は事前にわかりますので、早めに相談させて頂ければと思います。難しい場合は実家の両親に代理を頼むことができます。

<未経験職種だそうですが、なぜやってみようと思ったのですか?>
A:確かに未経験ですが、自分の成長にもつながると思いましたので、一日も早く仕事を覚えてお役に立ちたいと思います。

<お子さんはまだ小さいようですが、急なお休みなどはありませんか?>
A:預け先がないため、病気時はお休みをいただくこともあると思います。子供は比較的丈夫で、今までそういうことはほとんどありませんでした。どうしてもやむを得ないときは○○に預かってもらうように手配します。

 
いかがでしたか?
面接では、人柄や能力、職場との相性などを見られています。家庭と職場の両立は、実際、大変なこともあると思います。それでも、面接官に一緒に働きたい、と思ってもらえる受け答えができれば、面接結果も期待できるでしょう。
 

【アンケート概要】
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問 男女 専業主婦主夫
■調査期間:2016年09月09日~2016年09月23日
■協力会社/ウィルゲート
小笠原 隆夫(おがさわら たかお)
・人事コンサルタント
・ユニティ・サポート代表

SI企業にて開発SE・リーダー職を務めた後、同社内で新卒及び中途の採用活動、人事制度構築と運用、社内研修の企画と実施、その他人事関連業務全般、 人事マネージャー職に従事。2007年2月に「ユニティ・サポート」を設立し、同代表。以降、人事コンサルタントとして、中堅・中小企業を中心に、 豊富な実務経験と管理者経験を元に、組織特性を見据えた人事制度策定、採用活動支援、人事戦略作りの支援など、人事や組織の課題解決・改善に向けたコンサルティングを行う。パートナー、サポーターとして、クライアントと協働することを信条とする。

 
▼バイト面接の基本はコチラを参考に
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