俳優/シンガーソングライター・岸洋佑さん 「世の中を作っているのは『人』。人に好かれることは仕事ができることへ繋がる」

岸洋佑

「宇宙戦隊キュウレンジャー」のスティンガーこと、サソリオレンジを演じた岸洋佑さん。まもなく、DVDが発売される劇場版「宇宙戦隊キュウレンジャーvsスペース・スクワッド」への思いや、サラリーマン時代の秘話から今につながる仕事観などエネルギッシュに語ってくださいました。

 

周囲の人がいてこその自分という存在を、常に忘れないようにしたい

岸洋佑

――DVDならではの鑑賞ポイントを教えてください。

ラストの20分ぐらいでいろんな伏線が回収されるんですが、結末を知ったうえでもう一度見返すと、面白い発見がちょこちょこあるんですよ。例えば、ショウ・ロンポーに注目してもらうと、ある変化に気づいたり…。劇場版はドラマ版から4年経っているという設定なので、それぞれの表情にも変化や成長が表れています。そのあたりをじっくり観察してほしいですね。特典映像では素の僕らのやりとりが見られると思うので、そこにも期待してください。

――みなさんの仲のよさは映像からも存分に伝わってきました。

キュウレンジャーメンバーはバラエティーに富んでいるんです。岐州匠が演じるラッキーは宇宙一運のいい男だけど、素の岐州匠は本気でゲーマーになりたいと考えるほどのゲーム好き(笑)。クールなキャラを演じている山崎大輝は無感情じゃなく、どちらかというと感情豊かな性格。僕は俳優でもあるけど音楽もやっていて、アイドル出身の榊原徹士は現在、吉本坂46の選抜入りを目指して奮闘している。それぞれの個性が違うからこそ喰い合わないんです。そんな関係性は他の特撮作品では聞いたことがないので、唯一無二と自負しています。

――「キュウレンジャー」は戦隊モノの原点に戻るために制作されたと聞きましたが、岸さんにとって原点、初心に戻るのはどういう時ですか?

僕自身、今も初心の状態だと思っています。周囲の人がいないと自分は存在してないと意識するようにしています。たとえば、今この状況もインタビューしてくださる方がいて、僕をとり上げようと考えてくださった方がいて、マネジャーさんがいて、宣伝のスタッフさんがいてくれる。そうでないと、僕という存在や意見が世の中には発信されないわけですから、そこは常に忘れないようにしたいです。

 

芸能界しか知らない人間が社会に適応できるのか不安になった

岸洋佑

――岸さんは一度お勤めの経験があるんですよね?

はい。早稲田大学の通信課程で勉強していたんですが、空いている時間を有効活用したかったので人材派遣会社に登録をし、紹介していただいた会社の新規事業部で企画、営業、制作を担当していました。

――芸能界、学生、会社員と3つの顔をもっていたと……。

16歳から芸能界しか知らなかったので、ちゃんと社会に適応できるのか不安になったんです。それで一度サラリーマンをやってみたいと思ったことがきっかけです。

 

大切なことは、あいさつと「ありがとう」と「ごめんなさい」が言えること

岸洋佑

――そして、実際に社会に出てみた感想は?

仕事ができる、できないというのはやるか、やらないかの違いなんだと実感しました。ありがたいことに営業のお仕事で月間大賞もいただいたんです。でも、それは必然だと思ったんです。人が1日50件電話するところを、僕は100件してましたから、当然受注率は上がる。ただそれは、努力と結果が比例しただけで「コツは何なの?」と聞かれたら、「人よりやってるからだと思います」って、それだけの話だと思うんです。

――なるほど。

そして、何よりも大事なのはあいさつと、「ありがとう」と「ごめんなさい」がきちんと言えること。僕は勤めていた会社の社長とも仲良くさせていただいていたんですが、役職が上の人ほど、周囲の人への対応が丁寧なんですよ。そして、メールの返信が早いことも重要ですね。これから社会へ出るみなさんには「メールの返信は早くしてください」と言いたいです。レスポンスが早いとそれだけ仕事も早く進行するし、「後でいいや」と思ってる時間に返事を打つことは可能なんです。社会人にとってメールをいかに早く返せるかは必要不可欠ということを学びました。

 

20代は外に出て視野を広げていってほしい

岸洋佑

――社長さんからは可愛がっていただいたということですが、上司や同僚との関係性はどうだったんですか?

僕が芸能界にいたことをみなさんご存じだったので、“芸能界の人だから”と言わせないために、仕事を初めて1ヶ月で結果を出してやろうということは意識していました。「岸くん、どんどん上に行きなさい」という上司や会社の雰囲気もあって、仕事はしやすかったです。

――いい職場だったんですね。就活中の高校生や大学生へアドバイスを送るなら?

就職したからといって、満足だけはしてほしくない。勝負は入社してからだと思うし、社会を見れば見るほど、自分の世界は広がっていく。もしこの先、ここでやれることがないと思ったのなら、外へ出たほうがいいとも思います。僕も20代ですが、20代はそうやって視野を広げていってほしいですし、現状維持だけはしないでほしいです。僕が働いていた会社には素敵な上司がたくさんいて、一日、人より1歩多く進むだけで、年間365歩先に行けるんだと教えてくれました。

 

“みんなと一緒”はいいことではない

岸洋佑

――頼もしいアドバイスですね。でも、若さゆえの行動で失敗したことはありませんでしたか?

“やりすぎだよ”って怒られたことはありましたが、やらなくて怒られるよりはいいと思うんです。失敗はたくさん経験していいんじゃないかな。行動を起こさないと失敗はしないですけれど、なにも起こらないですから。若い世代に行動することを忘れてほしくないし、“みんなと一緒”はいいことではないと言っておきたいです。

――一度社会に出たことで、今の仕事にはどう役立っていますか?

まずあいさつと敬語ですよね。僕は中華料理店でバイトをしたことがあるんですけど、相手が不快な思いをしないよう丁寧に話すことをこのバイトから学びました。そこで得た経験や知識は社会に出た後も活かされています。世の中は“人”で、できている。会社であなたを評価するのも人だし、仕事をする相手も会社ではなく“人”。ですから、人に好かれるということは仕事ができるということに繋がると思うんですね。就職して仕事をするにしても、アルバイトでも、そこを意識して働いてほしいと思います。

 

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■プロフィール
岸洋佑(きし ようすけ)

1993年7月2日、神奈川県生まれの25歳。2010年、芸能事務所主催「VOCAL BATTLE AUDITION2」にて約3万人の応募者の中から10名のファイナリストに選出される。2012年、作曲家・マシコタツロウプロデュースのもと、本格的に音楽活動を開始。作詞・作曲を学びながら、各地でストリートライブを行う。2015年、自主制作のミニアルバム「YOU」をリリース。2017~2018年、テレビ朝日系「宇宙戦隊キュウレンジャー」にスティンガー/サソリオレンジ役で出演。現在、アーティスト、俳優として多くの活動を行っているほか、年内メジャーデビューとリリースを発表したばかり。今後のさらなる活躍が期待される。

◆岸洋佑OFFICIAL SITE:http://kishiyosuke.jp/
◆岸洋佑OFFICIAL Twitter:@YosukeYou
◆岸洋佑OFFICIAL BLOG:https://ameblo.jp/kishi-yosuke/

 

■作品情報
「宇宙戦隊キュウレンジャーvsスペース・スクワッド」

8月8日 DVD&Blu-ray発売

岸洋佑

 ドン・アルマゲとの激闘から4年。平和な日常を過ごしていたキュウレンジャーたちに激震が走る。ハミィ(大久保桜子)がリベリオンを襲撃し、新たに開発されたネオキュータマを盗み出したというのだ。事態を重くみた宇宙連邦大統領のツルギ(南圭介)は、ハミィを全宇宙に指名手配することを決意する。「お前はハミィを信じないのか!?」と激昂したラッキー(岐洲匠)は、同じくハミィを信じる仲間とともにツルギらと対立。そこへ、宇宙刑事ギャバンこと十文字撃(石垣佑磨)と、宇宙刑事シャイダーこと烏丸舟(岩永洋昭)の2人が宇宙を超えてやって来る。内部崩壊したキュウレンジャーを待ち受ける結末とは……。

公式サイト:https://www.kyuranger-vs-space-squad.com/
©2018東映ビデオ・東映AG・東映 ©2017テレビ朝日・東映AG・東映

 
編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子

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