フジテレビ系「テラスハウス」で“王子”と呼ばれ、初のテレビドラマ・テレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」で演じた檀黎斗(だん・くろと)役から“神”と呼ばれている岩永徹也さん。186㎝の長身を活かし、メンノンモデルとして活躍したほか、認定薬剤師、世界人口上位2%を有する者だけの団体「JAPAN MENSA」の会員認定を受けるなど“インテリ王子”としてマルチに活動している彼が、待望の1st写真集「Messenger」をリリースしました。写真集に込めたメッセージ、そして、今後のビジョンや仕事観を語ってくれました。
等身大の岩永徹也を26個のメッセージとともにつめ込みました
――写真集の出版、おめでとうございます!どんな内容になっているんですか?
僕が今、興味をもっている事柄をA~Zのキーワードになぞらえながら、26個のメッセージとともに、等身大の岩永徹也を写真に詰め込んだ作品です。短期間で撮ったとは思えない写真の量とクオリティで、自分でもビックリしました。「僕のお墓の表紙にしたい」と言えるほどの自信作です。
――「お墓の表紙にしたい」とは独特の表現ですね(笑)
「お墓の表紙にしたい」というのは、自分が生きてきたなかで思い出に残っているものをすべてお墓につめ込みたいという僕の願望からきているものです。この写真集は僕の人となりや、これまで歩んできた半生を皆さんに知っていただくのに、もっともふさわしいものになったと自信をもっています。
――ちょっぴり気の早い話ですね(笑)。初めての写真集ということで、緊張などはありませんでしたか?
モデルをやっていたので、緊張はありませんでした。現場でもカメラマンさんをはじめ、ヘアメイクさんやスタイリストさんなどプロフェッショナルな方々がサポートしてくださったので、すべてお任せ。僕もお客さんの一人として完成を心待ちにしていました。
――等身大の岩永さんってどんな方なんですか?
興味のあることだけに一生懸命です。
――興味がないことには?
いっさい無頓着。
――ハッキリしていますね(苦笑)。では、そんな岩永さんが今一番興味をもっているのはどんなことでしょう?
子供の頃から漫画を描くことが好きで、今も描いているんですけど、これまでは鉛筆で下書きをしていたんですよ。それが今年のお正月にiPad Proを買ったので、ドラマの空き時間などいつでもどこでも描くことができて、時間短縮になりました。目下、漫画を描くことに夢中です。
もし、失敗したとしても、次につなげる
――今回の写真集もそうですが、モデルや俳優など、初めてのことにチャレンジするときって怖くなかったですか?
僕は果敢に飛び込むタイプなんです。そこに関しての緊張はありません。もし、失敗しそうになったとしても、どうしたらうまく失敗できるかなっていうことを考えています。
――「うまく失敗できる」というのは、失敗の中からも学びとれるものを見つけ、次につなげるということですか?
そういうことです。
――おおっ、ポジティブですね!それでは普段、お仕事をしているうえでこれだけは譲れないっていうことは?
自分らしくいるということでしょうか。「普通はこうするじゃないですか?」って言われても、自分がしないことだったら「しません」って言いますし、同調はしません。勉強についても「普通は嫌いじゃないですか」ってよく言われるんですけど、僕はそんなふうに思ったことがないんですよ。
人とのコミュニケーションは、提案で会話を弾ませたい
――そうすると、場合によっては相手と人間関係がギクシャクしてくる可能性もありませんか?
人とコミュニケーションをとる時、僕が常に念頭においているのは提案で話を弾ませたいということ。相手のダメなところを指摘するだけだと、そこで終わってしまって会話が広がらなくなってしまうので、そんな場面に出くわした場合には「こうしたらいいんじゃない?」と提案するように心がけています。
――なかには否定してくる人もいたりしませんか?
そうですね。でも、水掛け論になって結論が出ないのは時間がもったいないですし、僕はイヤなんですよ。
――効率の悪いことは嫌いなのでしょうか?
効率が悪くなると自分のよさを出せないので、自分のこういうところを使ったほうがいいと相手に思わせたいんです。身のない会話をしていても時間がもったいないので、そんな時は話題を変えるようにしています。
――ということは、俳優業やバラエティー番組において、スタッフさんとの会話でも「僕はこういうことができます」とご自分からアピールしたり…?
はい、そのほうが僕にとっては楽チンなんです。プロの方であればあるほど僕のよさを引き出してくださるので、そんなふうに会話をつなげたほうがやりやすいんですよ。今回の写真集がまさにその完成形で、僕はアイデアを投げただけなのに、2ヶ月後にはもう形にしていただいて、力を貸してくださった皆さんのことを尊敬しました。
オーディションを受けたのは編集部に近づきたくて
――岩永さんは、もともと芸能界に興味があったんですか?
大学では薬学部を専攻したんですが、薬剤師をしながらも、いつか漫画を描く人か、歌う人になりたいという野望があったんです。愛読していた少年ジャンプを発行していたのが集英社だったので、「MEN’S NON-NO」の専属モデルになれば、ジャンプの編集部に近づけるんじゃないかと思って、オーディションを受けたんです。
――ということは、いつか歌のほうへ進む可能性もあると……。
あると思います。誰かがその道を作ってくれるわけでもないですし、待っている時間ももったいないので、やれることはやっておこうと僕のファンイベントで積極的に歌を披露しています。
誰にも真似できない存在になりたい
――漫画家やアーティストデビューなど夢が広がりますね。今後どんなふうになっていきたいですか?
誰にも真似のできないことをやってみたいなって。「怪物」と呼ばれるくらい。
――「誰にも真似できないこと」とは、例えば何でしょう?
それを今、答えるのは野暮だと思うのでまだ内緒です。未来をお楽しみに。
――ファンの皆さんも今後の展開を楽しみにしているでしょうね。
時には理解されなくて恐れられるかもしれないけど、それでもついてきて、応援してくれる皆さんがいるので、そんな人たちを喜ばせるものを発信したいです。
――では、岩永さんにとって、“働くこと”はどんな意味をもっていますか?
一人ではできないことを、それぞれの分野のプロが集まって、新しい価値を生み出すことだと思います。漫画を描く趣味は一人でもできるけど、例えばイベントをやるならチケットを売ってくれる人、グッズを作ってくれる人、会場の設営をしてくれる人……一人ではできませんよね。それぞれの仕事は一部だけど、みんなが集まることで多くの人を楽しませることができる。魔法のようなものです。
――最後に新学期や新生活を迎える学生の皆さんに充実した生活を送るためのアドバイスをお願いします。
大学へ入ったら先輩、そして、バイト先などでは先輩や上司と呼ばれる人たちがいますが、その人たちとはただ生きている年数が違うだけ。目上の人への敬意は大切だけど、そこで小さくなってしまうのはもったいない。若い時だからこそできることがいっぱいあると思うので、物おじせずに自分を開花させる場所、才能を発揮できる場所を作ってほしいです。
岩永徹也 (いわなが てつや)
1986年10月16日、長崎生まれの31歳。慶應義塾大学大学院・薬学研究科単位取得中退。IQ148以上の者だけが入会できる「JAPAN MENSA」会員のほか、認定薬剤師、カラーセラピストトレーナー、英検2級、TOEIC830点、TOEFUL60点、国連英検B級など資格や免許を多数取得。2009年~2014年まで「MEN’S NON-NO」の専属モデルを務めたほか、2013年2~7月にフジテレビ系「テラスハウス」に出演。2016年10月・テレビ朝日系「仮面ライダーエグゼイド」で俳優デビュー。
◆岩永徹也 OFFICIAL SITE:http://www.lespros.co.jp/talent/artists/tetsuya_iwanaga
◆岩永徹也/檀黎斗神 OFFICIAL Twitter:@lespros_tetsuya
◆岩永徹也 OFFICIAL BLOG:https://ameblo.jp/tetsuya-iwanaga/
企画・編集:ぽっくんワールド企画
撮影:河井彩美
取材・文:荒垣信子