女の子でも、50kgなら一人で運んじゃう!? 引越のバイトをやったからこそ身についた私のノウハウ

安藤はるかさん
学生バイトの王道のひとつに「引越」が挙げられるでしょう。運動部でならした体を武器に、高い時給を求めて男たちが集まる。そんなイメージを引越のバイトに持っている人も多いのではないでしょうか。

今回お話を伺ったのは、たかくら引越センター 広報の安藤はるかさん。男性社会のイメージの強い業界ですが、彼女のように引越のバイトをする女性も増えてきました。学生時代からのバイト経験がきっかけで現職に就いた安藤さんが引越のバイトで身についたスキルを紹介してくださいました。
 

芸能人御用達の引越屋で働く安藤さん

安藤さんが勤める株式会社たかくら商会(東京都三鷹市)が、屋号として使っているのが「たかくら引越センター」です。実は、社長の高倉弘樹さんは屋号と同じ「たかくら引越センター」の名で芸人活動も行っており、芸能人御用達の珍しい引越屋としてメディアでも取り上げられている引越屋です。

大手の引越し業者でアルバイトをしていた学生時代に高倉さんと知り合った縁で安藤さんは当社に入社されました。日雇いのアルバイトで現場を運営する業者も多いなか、高倉社長と安藤さんの関係のように、従業員の知り合いだけを直接雇用して少数精鋭のチームを作ることで芸能人をはじめとするお客様の情報管理を徹底して行っていると言います。
 

引越屋で身についたノウハウ

大学時代の4年間はずっと引越のバイトをしていた安藤さん。当然男の子に混じって荷物の運搬もしており、今でも繁忙期などは現場に行くという彼女に、引越屋だからこそ身についたノウハウは何か聞いて見ました。

重い荷物の持ち方

安藤「やはり、引越の基本はものの持ち運びなので、重い物は持てるようになりました。50kgぐらいだったら平気で持てます。単身世帯の引越なら一人でできると思います。重い物を持ち上げるのに持ち方がありまして、下の写真の左側ように腕が伸び切った状態で腰を使って持ち上げようとしても上がりませんし、腰も痛めてしまいます。下の写真の右側ように左手で下を、右手で上を支えるように持って、体に引きつけて足の力を使って持ち上げれば女性でも重い物を運べるようになります」。

ダンボールの底は十字に止める

安藤「引越で使うものといえばダンボールですが、引越以外でも使うことってありますよね。ダンボールについて言うと、組み立て方とテープの貼り方で強度が全然違ってきます。ダンボールは持ち上げる時に底の中心に一番圧力がかかると言われています。なので、ガムテープは中心を通るように縦横で十字を作るように止めるといいです。箱の隙間に合わせてH字に貼られている人もいますが、十字に貼っていただいた方が強いです。
組み方で言うと、底のふたを交互に重ね合わせていらっしゃる人がたまにいますが、あれはおすすめしません。一番圧力がかかる中心が弱くなる組み方ですので、長方形の箱で言うと短い辺のふたを長い辺の内側に織り込むというオーソドックスな組み立て方で箱を作るようにしてください。」

お皿は縦置き、茶碗は伏せて運ぶと割れにくい

安藤「ダンボールに詰める時は立てて入れた方がお皿は割れにくいそうです。一般の方は横に置いて積み上げてしまわれる人が多いので、注意も促したりしています。ご家庭で使わない食器などがある場合は、新聞紙で一枚ずつ包んで、立てた状態で箱などに入れて収納しておいたら割れにくくていいかもしれませんね。
あと茶碗や丼ぶりで言うと、新聞紙などで一つずつ包んで重ねて梱包していくときは、伏せてダンボールの中に置くようにしています。形にも寄るというのはもちろんですが、高台を下にして普通に置くよりは、伏せて口を下にした方が底に接する面積が広くて安定するため、輸送中も揺れを抑えることができます。茶碗や丼ぶりも収納されるときも、伏せて置くようにされると例えば地震などの時も揺れが抑えられて破損を回避できるかもしれないですね。」

電話の一言にもこだわってコスパをあげる

安藤「引越しの仕事は時間が重要です。アルバイトで考えると、時給と日給の場合がありますが、日給の場合はなるべく早く終わられせた方がコスパはいいですよね。会社として考えても同じで早く終わらせてより多くの件数を処理した方がいい。なので、スキマ時間で休憩をするタイムマネジメントや早食いの習慣はついたと思います。
また忙しいお客様は特に時間に厳しいです。その点、当社のスタッフのほとんどは電話だけや現場で見ただけで見積もりを出せるので即決というケースも珍しくありません。電話対応をすることが多い私も、部屋の広さやダンボールの箱数などを聞けば見積金額が言えます。電話のときは、『梱包を終わらせていただくと安くなります』などとお客様目線で話しながら時短を促すなんて一言も添えられるようになりましたが、こうした細かいことの積み重ねがコスパの向上につながっていると感じています」
 

引越屋は体育会系の部活

ほとんどの従業員が男性のため、女性でも甘やかされずに重いものを持たなければなりません。しかし、過酷な仕事だからこそ、社会勉強になったと安藤さんは言います。

安藤「引越の仕事は、部活みたいです。朝早くから出社して、一日中体を動かして働きます。夕方頃に終わって帰社するときの達成感ほど清々しいものはありません。体を動かしているので、ご飯も美味しく食べられるようになります。たくさん食べても太らないのはいいんですが、腕が太くなるのは女の子としてはツラいかもしれないですね(笑)」

  
[取材・執筆:田中利知(ネイビープロジェクト)]

【取材・監修先情報】
たかくら引越センター (株式会社たかくら商会)

〒181-0004 東京都三鷹市新川5-3-1
TEL:0120-37-4514
FAX:0422-26-8521
HP: http://www.tmc4514.com/
芸人活動の傍ら、10年以上続けている引越のアルバイトの経験を活かして数多くの著名人の引越を手伝っていた高倉弘樹氏が、2012年に軽貨物運送事業として「たかくら引越センター」を開業。2015年に一般貨物自動車運送業許可取得。芸人仲間をはじめ、多くの芸能人の御用達引越業者としてメディアで多数紹介。

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