美味しいパンやケーキに囲まれて働くことができるケーキ・スイーツショップ、パン屋のバイト。みんなはどこに満足しているの?時間、時給、仕事内容について詳しく聞いてみました。
【目次】
1.ケーキ・スイーツショップ、パン屋のの仕事内容
2.総合評価
3.労働時間
4.時給
5.この仕事の満足度
6.ケーキ・スイーツショップ、パン屋で働いてみた体験談
7.実際どんな仕事をしたの?
8.実際に働いて良かった事は?
9.実際に働いて大変だった事は?
10.メリット・デメリット、評判は?
11.どんなスキルが身につく?
12.向いているのはこんな人
ケーキ・スイーツショップ、パン屋の仕事内容
ケーキ・スイーツショップ、パン屋のバイトの仕事内容は、大きく接客・販売、製造に分かれます。
お客様から注文を聞き、商品のラッピングや箱詰め、お会計までを担当します。ほか、商品を陳列棚に並べたり、店内の清掃なども行います。イートインのある店舗では、注文を聞いて商品を運び、片付けるまでの接客をすることも。お客様を目の前にして接客を行うため、常に笑顔を心がけることが大事。コミュニケーション力も身に付きます。
●製造
パンやケーキ、スイーツを製造するのが仕事です。
個人経営店では、店内で生地作りから成形、オーブンの管理、デコレーションなど一連の作業を行います。オープン前に商品を製造することも多く、早朝のシフトが多いのも特徴です。覚えることは多いですが、商品知識や製造工程の業務を身に付けることができるのがメリットのひとつです。慣れてくれば、新商品の開発に関わることができるかもしれません。チェーン店では、フルーツをのせたり、袋詰めなど単純作業がメインとなることが多いです。
総合評価:仕事が好きが★5つ。トータルでも高評価
ケーキ・スイーツショップ、パン屋のバイトは、「新発売のケーキやパンを一番に試食できる」「パン作りの一連を学ぶことができた」など、仕事が好き、満足という人が多いようです。シフトに融通がきくことが多く、こちらも★5つの高評価。
1回の労働時間:3-5時間が48%。オープン前に短時間勤務できるなど、シフトに融通がきく
3-5時間の勤務時間が48%も。オープン前の早朝に短時間勤務することができるなど、勤務時間の幅が広いのもポイント。また、平日は学校が終わった夕方から、休日は昼間の時間帯に勤務する人が多いようです。
※平日の労働時間を集計
時給:800-1000円が7割。繁忙期の短期バイトは時給アップも
時給800-1000円がボリュームゾーン。比較的、早朝の時間帯は時給が高いことも多いので、朝バイトは学校に行く前に働き、夕方からのバイトと掛け持ちをすることも可能です。また、クリスマスやバレンタイン時期などの繁忙期には高時給の求人が増えます。
※バイトの時給は地域や時期、時間帯によっても変わります。
満足度:仕事は「仕事そのものが好き」という回答が66%も!やりがいも大きな仕事
仕事内容そのものが好きな人が66%。「美味しいものをお客様に提供し、喜んでもらえる」など、仕事自体にやりがいを感じる人や、「新しいパンが出たら試食として食べさせてもらえる」などのメリットがあるところが人気のようです。次いで「比較的仕事が楽」という回答が42%と多数。
※複数回答可
「仕事内容そのものが好き」という回答が66%と多数ありました。
パンやケーキを作ることが楽しい、接客が好き、新作のパンやケーキをチェックできることが楽しい、商品の匂いが好き、など好きなものに囲まれて働くことそのものに、幸せを感じている人が多くいるようです。
2.比較的仕事が楽
「比較的仕事が楽」という回答も多くありました。
クリスマスやバレンタインデーなどイベントのある繁忙期は忙しいけれど、それ以外の期間はそれほどでもないという声もありました。比較的作業が単調なことも理由のようです。
製造担当はひたすら手を動かし力も使いますが、販売担当は、力はそれほど使わなくても丁寧さや落ち着きが求められます。どちらの担当かによって楽か大変か感じ方には差がでそうです。
3.友達、仲間ができる
人間関係が良く、友達や仲間が作りやすいと感じている人が多いようです。パンやケーキが好きな人がバイトをしていることが多く、共通の話題で盛り上がることができるほか、同年代が多く仲良くなりやすいという特徴があります。また、お客さんとの会話が楽しかった、お客さんと仲良くなったという回答も多く、店内スタッフだけでなく広く友人知人を作ることができたという人が多いようです。
ケーキ・スイーツショップ、パン屋で働いてみた体験談
<ココがよかった>
・美味しいケーキやスイーツを作ることができる達成感が素晴らしい。
・新商品が出ると、味見を最初にすることができました。また、いろいろなケーキを見ることができて幸せでした。
・人間関係が良く、丁寧に指導してもらえた。ケーキという自分の好きな商品を扱えるのも嬉しい。
・売れ残りのパンは店長が持ち帰ってもいいと許可してくれたので、たまに家に持って帰って朝ご飯代わりに食べることができたので助かった。
・製菓に興味がある人には身近でその工程を見ることができるし、慣れてくると自分にもやらせてもらえ、知識と技術が身につけられた。
<ココが大変>
・ケーキは壊れやすいものなので、キレイに箱に詰めていくのは慣れるまで気を遣いました。
・立ちっぱなしの仕事なので、繁忙期は体力的に辛いです。
・お客様相手だったので、クレーム対処が一番大変でした。 ・ひたすら作っていく仕事内容だったので、休憩以外手を休められない。
・バターを扱っていたので、バイト終わりにバター臭くなること。また、オーブンを使うので、夏はかなり暑かった。
実際どんな仕事をしたの?
それでは実際にどんな仕事をしていたのでしょうか。パン屋バイトの接客販売、製造担当それぞれに聞いてみました。
・お客さんがトレーに入れて持ってきてくれたパンを袋詰めしてお会計をすること。(20代/女性)
・焼き上がりのパンを並べたり、パンの説明やレジでの接客になります。(50代/女性)
・レジでの接客と、店内や店外の清掃、調理用品などを洗うことでした。(40代/男性)
●製造
・朝出勤でしたので基本的には生地作りから発酵、焼きまでやりました。(40代/女性)
・パンの製造はもちろん厨房の清掃やパンの陳列もおこなっていた。(30代/女性)
・私のところは作業を分担していて、時間ごとに生地を作る係、仕上げの係、洗い物や片付けの係、などをローテーションでこなしました。納品された物を検品して仕分けたりもしていました。(30代/女性)
接客販売でも、厨房が忙しい時間帯は厨房を手伝う、反対に製造でもレジが混みあってきたらレジを手伝うなどの声が多数見られました。どちらか一方に偏るのではなく。臨機応変な対応が求められるようですね。
実際に働いて良かった事は?
パン屋バイトの接客販売担当、製造担当に実際に働いて良かった事を聞いてみました。
・新商品の試食ができること。(20代/女性)
・たくさんのパンの種類と特徴や人気のおいしいパンがわかりました。毎日おいしい香ばしいにおいが癒されました。(50代/女性)
・新しい種類のチェックができる、新作を購入することができる、いつでも、好きなケーキに囲まれている。(30代/女性)
・商品を購入された際のお客様の温かい笑顔がとても印象的でした。(20代/男性)
●製造
・大好きなパンをいつも作れる喜び、パンの香りを感じられる空間がすごく好きです。(30代女性)
・自分の作ったパン・スイーツが美味しいと言ってもらえるのがとても嬉しく、働いていて良かったなと思えます。(30代女性)
・未経験だったが、一人で自宅でもパンを作ることができるようになった(20代女性)
・商品ができるまでの過程が学べる。調理をしていると他のレシピにもアレンジできるようになります。(20代女性)
・美味しそうに焼けて、お店に並べたら、お客さんが次々と買っていってくれたのは達成感があって良かった。(40代女性)
接客販売担当は、パンがそもそも大好きだという人が多く、大好きな商品や香りに包まれているだけで幸せを感じることが多いようです。
製造の場合はパンやケーキを作る過程を学べ、自分のスキルになったという声が多くきかれました。お客さまに提供できるレベルの商品を作ることができるということ自体が素晴らしいスキルとなりますから、今後身を助けてくれる可能性もあるでしょう。自分で作った商品を買っていただける喜びに疲れも一掃されそうですね。
実際に働いて大変だった事は?
パン屋バイトの接客販売担当、製造担当に実際に働いて大変だった事を聞いてみました。
・パンの種類や名前を憶えないといけないので、覚えるまでが大変でした。(30代/女性)
・立ち仕事なのも地味につらい。(50代/女性)
・暇な時間と忙しい時間との差が激しいところ。お腹が空いていると辛かったです。(20代女性)
・朝一番とお昼時のお客さんが多い時間帯が大変でした。手際よくしないとレジで混雑してクレームを入れられるので。(30代女性)
●製造
・思った以上にスピードの必要な仕事で、最初は慣れずにかなり苦労しました。(40代/男性)
・材料の分量をしっかりと量らないといけないので、とても神経を使っていたことです(30代/男性)
・オーブンがとても熱くなるので、慣れるまでは軍手をしていても熱くて大変でした。(30代/女性)
・冬場はいいのですが、夏場の作業場内は暑く、熱中症になってしまうのではないかという感じでした。(40代/男性)
・とにかく朝が早かったので、なかなか採用が間に合わず、少ない人数で作業していたので、遅刻欠勤が出来なかったのです。プレッシャーはありました。(40代/女性)
接客販売担当、は商品の種類が多いと全ての名前と値段を覚えるのに苦労するようです。スーパーのようにレジが何台もあるわけではないので、混みあう時間帯は手際の良さも求められるでしょう。
製造の場合は、裏方である厨房は表からは見えない分、ハードな仕事であることが察せられます。心身ともにタフさが求められる仕事のようです。
パン屋バイトのメリット・デメリット、評判は?
パン屋で働くメリットとしては、基本的に深夜まで営業することが少ないので、遅い時間まで働く可能性が低いという点です。午前中にバイトをして午後から有効に時間を使う事もできます。試作品や新作のパンをいち早くチェックできたり、時にはもらえたり割引で購入できることもあるようです。
デメリットは、開店に合わせて商品を出さなくてはいけないため、製造で働くと早朝から出勤しなくてはいけないという点、販売も製造も立ち仕事になるので慣れるまでは足腰がつらいという点があげられます。
・おいしいパンの香りのなかで働けるのはパン好きにはたまりませんよ。(30代/男性)
・休憩中や持ち帰りにどのパンを選んでもOKでした。好きなパン食べられるってテンション上がります。(30代/女性)
・パンのうまい焼き方やいいパンを選ぶコツなどがわかるようになること(40代/男性)
<デメリット>
・余ったパンをもらえる分、太ります。当初は昼、おやつ、夕方にパンを食べていたので1ヵ月で3kg増。(30代/女性)
・デメリットは焼き上がったばかりのパンの鉄板は熱いので火傷することがしばしばあった。(30代/女性)
・シフトにもよるが基本的に朝早いのがデメリット。(20代/女性)
どんなスキルが身に付く?
身に付くスキルは、商品の種類や具材など、商品に詳しくなれること、製造担当であれば、パンやケーキを作る知識や技術を身に付けることもできるでしょう。
レジや接客、袋詰めを同時にこなさなくてはいけないため、手早くいろいろな作業が同時に進められるようになります。さまざまなお客様と接することでコミュニケーションスキルも身に付きます。
向いているのはこんな人
向いているのはやはりパンやケーキ、商品が好きな人です。基本は接客なので人と話すことが好きな人も向いているでしょう。食品を扱う仕事なので、ネイルや派手な髪型は禁止されている場合が多く、バイト中にお洒落を楽しみたい人には向いていないかもしれません。
データ:データ:18歳~25歳までの学生時代にアルバイト経験者(2157人)を対象に調査(調査期間:2015年12/4~12/21)。
調査協力/株式会社クラウドワークス
文:荒川文乃
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年07月28日~2017年08月08日
■有効回答数:100サンプル
■協力会社ウィルゲート