船舶とは文字通り船のことです。原則として資格を持っていなければ船の運転や整備はできないため、海に出るために必要な資格だと言えます。人の命を握る大事な資格であり、取得する資格の種類に応じてさまざまな業務を行えます。洋上の仕事はニーズも高く、安定して求人があります。

航海図の作成、操舵、周囲の状況を確認し安全を守る航海士、エンジンや操舵装置の点検や整備を行う機関士、通信を行う通信士と、それぞれの役割ごとに取得すべき資格は変わってきます。いずれも筆記試験と口述試験、身体検査にパスする必要があります。年齢制限や乗船履歴を要し、それぞれの級により難易度、合格率は異なります。仕事が多岐にわたるため需要は高く、求人数も豊富にあることからどれかひとつでも資格を所持しておけば、就業に困ることはありません。船舶での安全性の確保やトラブル処理を行うため、注意力が身に付きます。多くの船員と共に働くことになるため、協調性や対話能力、自分のミスにより他の人を危険にさらさないようにするための責任感のある人間として成長できるでしょう。船舶の作業は多くの人員をまとめることもあり、リーダーシップも養われます。