診療情報管理士とは、患者が診察を受けた際に作成するカルテや、血液検査の検査結果などの患者の診療情報を管理する仕事および資格を指します。さまざまな場面で情報管理が重視されるようになった社会において、役に立つ仕事です。

2014年現在、DPC方式導入病院が普及してきています。DPC方式は、患者の病名や症状、処置の状況などに応じて厚労省が定めた「診断群分類」に当てはめます。診断群分類ごとに定額の医療費が定まっており、これをもとに医療費を算出します。この方式は患者の診療情報を総合的に判断し、分類しなければならないため、診療情報の管理に特化した診療情報管理士の活躍の場が広がっているのです。診療情報管理士の特徴は、今まで医療事務士が行っていた仕事のうち、診療情報の管理を個別にした点です。この背景には医療費の算出方法に、DPC方式という新しいものが導入されたことがあります。DPC方式では従来の病気の分類方法とは異なる方法を用いるため、この点で診療情報管理士が必要とされるのです。個人情報の管理の重要性もあり、時代と制度の変化によって需要が高まりつつあるのが診療情報管理士の特徴です。